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News:02 粛々とジャケット撮影

2021.04
カメラマン Tamuraさんの仕事ぶりが好き

Tamuraさんには、普段から仕事で医療・介護施設や工場内での人物撮影を依頼しています。
このような場所での撮影は、コロナ禍以前から、マスク着用と私語厳禁が基本。撮影での会話を最小限に留めるため、これまで彼との事前打ち合わせは、ともて大切にしてきました。

今回の撮影も、混雑予想を事前にチェックしたり、どのアングルで撮影するかも、ほぼ決めた状態で臨みました。(私は幸運にもテレワークの環境下にあり、撮影前2週間の自主隔離もできました。)

さて、撮影当日。
彼は、ほぼ何も持っていないのではないか、という格好で集合場所で待っていた。
うん、いつもと変わらぬ、彼らしいスタイル。
「あっ、ナップサックを背負っていたのかぁ……」くらい。
(もちろん、仕事の撮影では、もう少し多くのカメラ機材を持ち込みますが。)

今回は、ボランティア的な撮影ですが、彼はいつもの眼差しでアイコンタクトをしてきます。
鋭い目ではなく、優し~い目

医療・介護施設や工場内での人物撮影は、とても大変です。
働いている方々の邪魔にならないように、そして、働く方の生き生きとした表情を瞬間的にとらえなければなりません。
被写体となる方への声がけも小さな声で、会話も最小限に抑える制約も多く、静かに接する、黙って見守るということだけで、緊張し、汗が自然と流れます。

そんな状況の中、彼の優しい目は、皆を和ませます。
例えるなら、赤ちゃんにガラガラを振ってみせるように。

そんなことを連想させられている間に、シャッターは切られ、撮影は終了します。
今回もそんな風に終わりました。

仕事では同行役として撮影場所にいる私ですが、正直、被写体の気持ちはわかりませんでした。
今回、実際に自身が被写体となってみて、改めて『優しい目』の威力を知ったように思います。

仕事でないところで、仕事力のすごさを見せつけられた時間でした。
Tamuraさん、どうもありがとう!

棒犬 Vo. Takanori Inutake

棒犬|WEBサイト https://inusound.com/ 【2021年09月公開予定】

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