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ツインスティックが無い。でも欲しい?じゃぁどうしましょ?の小ネタ

最終改訂:2024/01/30


前置き

PS4ダウンロード専売ソフト、「電脳戦機バーチャロン マスターピース」がリリースされてはや4年。

未だにOMG、オラタン、フォースいずれも対戦人口もいて、腕前レベル帯ごとにマッチしそうなコミュニティもあちこちに存在し(存在を認知できてない人はTwitterで「バーチャロン」とかで検索してみよう。ゴロゴロ出てくる。)、XBOX360時代に比べると相当充実してるなー、というのが雑感ですね。

さて、本題。

この作文読んでる人は周知の事と思いますが、「電脳戦機バーチャロン」シリーズは元々はアーケード(ゲーセン)の作品で、操作には「ツインスティック」と呼ばれる特殊コントローラーが使用されています。

ツインスティック

これ。操縦桿にトリガーとボタンがくっついたのが2本あるやつ。

ゲーセン時代から慣れ親しんでいるユーザーも多く、家庭用リリースとツインスティックの発売は切っても切れない関係なワケで、PS4版移植の際には、タニタさんからツインスティックが発売されました。
※何故タニタなのかは適宜グーグル先生にお伺いを立ててください。

タニタ棒

コレ。お値段6万円(2024/01追記:2024再販分は税&送料込みで約7万!)。
私も所有しており、個人的には値段相応~お値段以上(それはニト〇だ。タニタじゃない。)だと感じていますが、いかんせんお値段がお値段なので
・曰く、稟議が通らない
・曰く、たかが家庭用ゲームのコントローラーにしては高額
といった理由から手が出なかった人や、アンテナに引っ掛かってこなくて
・曰く、気付いたら申し込み終わってた
という人、
・バーチャロンを触ってみたら思ったより面白くて、後から欲しくなったけど一般販売は終わってるし、中古もプレミア付いてて乙!
という人まで、色々な理由で手元に無い人もいる昨今。

パッドでも充分プレイできる(現に大会で結果残している人もいる)ため、ツインスティックは「究極のごっこ遊びアイテム」な感じもありますが、それでも欲しい!というのが人情と言うもの。
そんな人たちに捧ぐ本稿ですー

という訳で前置き終了。本題。

How To Get Twin-Stick

タニタ製ツインスティックは新品での入手ができないる(2024/01/30追記・後述!)状況です。タニタ棒以外にも、ツインスティックを入手するにはいくつかのルートが考えられます。

(2024/01/30追記)1. 新品で、買う

2023/11/11のタニタ生放送内で、タニタツインスティックの再販計画が発表されました。

そして更に2024/01/30、遂にその時が。

https://www.tanita.co.jp/news/2024/0130/9975/

「VCD-18-c 18式コントロールデバイス『ツインスティック』」の再販売を行います。価格は6万2000円(税別)。オンラインでの受注販売となり、本商品の製造を手がける三和電子株式会社のオフィシャルストア(http://www.sanwa-d.shop/)で1月30日午後2時から注文を受け付けます。商品は2月中旬以降に順次発送する予定です。

タニタ公式ホームページ お知らせより

同じくしてタニタカップ2024の開催時期も2024年3月である旨と、最速発注により、同大会にツインスティックが間に合う事が発表されました。

https://x.com/t_twinstick/status/1752194932625035476?s=20

Xアカウント:TANITAツインスティックプロジェクト ツインスティック再販ポストより

11月の記事改訂の時点で

2023冬季賞与を源泉とする稟議書(家庭内での高度な交渉)やら、毎月のお小遣いやらをやり繰りして再販に備える事ができますね!!!!111

とお伝えしましたので、購入検討中の皆様におかれましては既に予算確保済みの事とお見受けいたします。

一方当方の記事やら、各種情報収集を失念しており今来た!な皆様は頑張って予算交渉しましょう。

ここで動かないで、ほしいほしい言うのはとても大変モッタイナイ🙅‍♂️

1. ヤフオ〇、メルカ〇などでタニタツインスティックを落札

基本的にプレミア値がついていて、調達価格は元値の6万を超えるケースがザラ。稟議通らなかった系プレイヤーにとってはThe 論!外!!
(2022/04追記)支援者の手元に届いてからの時間経過もあり、需要と供給のバランスが落ち着いて来た感があります。元値の6万を下回るケースも増えて来た他、環境の変化に伴い、Twitter上で里親を募集されているケースもちらほら。

2. XBOX360/PS3用ツインスティック(ホリ製)を入手して、PS4用コンバーターを使用する

XBOX360にOMG、オラタン、フォースの3作が移植され、また、PS3にはOMGと、PS2アーカイブ配信でマーズがリリースされており、各機種でツインスティックがホリから発売されました。これをやはり〇フオクや〇ルカリなどで入手して、更にそれらをPS4で使えるようにするコンバーターを間に挟むことでPS4で使用する方法があります。

brookコンバーター

これはXBOX360→PS4のコンバーター。brook社製。
ホリ製ツインスティックの落札価格が2万前後、コンバーターが7千円くらいなので、超ざっくり3万ってところですかね。
観測範囲内だと、このパターンのプレイヤーは結構います。
ただ、ホリ製ツインスティックはレバーユニットの耐久性に若干の難アリ&レバーユニットが生産終了品ゆえ、修理受付が継続されているか不明なのがネック。

3. ドリームキャスト用/セガサターン用ツインスティックでナントカ頑張る

ドキャ棒

とか

サターン棒

をヤフ〇ク、メル〇リ、ハード〇フ、鑑定〇とかで調達して頑張るってケース。

先に言っておきます。
コンバーターは、ありません。


大事な事なので、もう一度。
コンバーターは、ありません。

(2022/04追記)実は多段で組み合わせる事で一応コンバートは可能らしいです。
が機器間の相性問題とかもありそうなので、基本的には「ない」と思うのが無難な様子。

ドリームキャスト用、セガサターン用共に数千円で調達可能(運が良ければ千円割るケースも!)ですが、コンバーターが無いため、中身の基板を頑張ってPS4で使える『何か』に差し替えることが必須です。
※『何か』の紹介は後述。

更に、これらはPS4で使用するには明らかにボタンが足りない(PSボタン、Optionsボタン、Shareボタン、タッチパッドボタンなど)ため、それらの増設加工も必須になります。

ただ、ちょっとずつ部材を揃えていくことは可能なため、お小遣いの範囲内で積み上げることで最終的にツインスティックが手に入る率は高め。

ドリームキャスト用ツインスティックの泣き所、「イエローハット」問題も代用品が見つかっているため、安定稼働もドリームキャスト版なら概ね良好、って感じ。
詳しい話はこっちに書いたので見てね。

費用感は超ざっくりで
・ツインスティック:~3千円くらい
・中身の基板:1万3千円くらい
・ボタン:200円くらい×4~5個
・各種工具:ピンキリ。1万あれば一応は・・・?
って感じで4万でギリギリお釣りが出るかな?どうかなってところです。
あとは時間が結構かかります。その分だけ愛着とか沸くかもしれませんが。

4. タニタツインスティックの保守部品で自作!

タニタ製ツインスティックは「一生使えるツインスティック」をコンセプトにしているため、ユーザーが自分で保守(メンテナンス)ができるよう、レバーユニット単品が販売されています。

もしくはこちら。マジの業務(ゲームセンター)用ユニット後発品。
タニタツインスティックへの取り付け用としてもうちょっと廉価なものもあるものの、自前で鉄板などへの取り付けを考えたら、高さ的な意味でオラタン/フォース筐体用が良いと思われます。

コレらを使って、ドリームキャスト用/セガサターン用ツインスティックの項でも取り上げた『何か』を使って自作するパターン。

これも部材を少しずつ揃える事が可能なため、時間はかかるものの稟議は通しやすいのがポイントになりそうです。

費用感は超ざっくりで
・レバーユニット2本:2万6千円くらい。
 ※業務用ユニットだと5万コース。
・中身の基板:1万3千円くらい
・ボタン:200円くらい×4~5個
・各種工具:ピンキリ。1万あれば一応は・・・?
って感じで6万でギリギリお釣りが出るかな?下手すると足が出るかなって感じ。
アレ?タニタツインスティック買うのとあんまり変わらないかも・・・?

『何か』 is 何

最近は格闘ゲーム界隈で「アケコンの自作」をする人も多く、そういった人たち向けに「自作用基板」も販売されています。

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アケコン、こういうやつ。ゲーセンで格闘ゲームとかシューティングゲームの筐体に生えてる、レバー+ボタンのやつですね。
レバーとボタンをPS4に認識させるために中身の基板が必要なのですが、最近は基板単品で発売されており、部品を組み合わせることで自分好みのアケコンを作れる環境が整っています。

私も使っているのが、brook社製の「Universal Fighting Board」。通称「UFB」。

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これ。通販サイトはこちら。
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-5DAX
PS4に限定するなら、「Audio Fighting Board(AFB)」の方がちょっと安上がり。
無線ツインスティック作りたい!って人は別途バッテリーの用意が必要ですが、「Wireless Fighting Board(WFB)」なんてものも存在します。

こういうの見ると、
・え、半田ごて要るの?怖。
・え、ちょっと難しそう。怖。
とかあると思いますんで、その辺の『カクゴ』がキマってない人にちょっとだけ朗報。

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※画像は借り物。
こんな風に、上下左右とか、○×△□ボタンとかに対応する電線をココに差し込んで、ネジをキッチリ締めるだけで配線完了します。
思ったよりは簡単。

ufb_ケーブルセット

もしくはこういうケーブルセットも別途販売されているので、これらを調達して、イイカンジに電線繋いであげるとかですかね。
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-5J5C#

いずれにしろ、電線と電線を繋ぐ程度の工作だけ頑張れば「なんとかなる」環境は整っているのではないでしょうか。

また、ボタンの類も同じくアケコン自作民向けに色々な種類(カチカチ言うのとか、静かなボタンとか)が出ているので、お好みでどうぞ、というところ。

最もネックになりそうなのが「レバーを固定する台/箱」ですが、スチールラックの棚板と、棚用パネルとかでナントカなりそうな雰囲気。

スチールラックウッドボード

こういうスチールラック用の棚板に乗っけるパネルにレバーユニットとか、ボタンとかを取り付ける穴を開けて、イイカンジの位置に取り付けた上で

スチールラック棚板

こういうスチールラック棚板とがっちゃんこ。
どちらもホームセンターで調達可能なはず。

あとがき

細かいハウツーは大幅に端折って、まずは「ツインスティックを作るための環境はそこそこ整っている」という点の紹介に留めました。

XBOX360でオラタンがリリースされて、ホリ製ツインスティックすら無かった時代の自作と比べると、いくらかは難易度は下がっているというのが正直な感想です。
※XBOX360オラタンの時は基板が存在していない、もしくは存在が今ほどメジャーではなくて、XBOX用コントローラーを分解して頑張るとかが必要でした。

手に入らないと嘆く諸兄に向け、「自分で、作る」という選択肢の提示を目的とした作文を、飲酒の勢いで書き上げてみました。まる。

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