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あのポンコツが帰ってくる!『機巧のイヴ』スピンオフ短編が、『NOVA 2021年夏号』に掲載されています。

 4/3に発売された、大森望氏の責任編集によるSFアンソロジー『NOVA』の2021年夏号に、『機巧のイヴ』のスピンオフ短編、「勿忘草 機巧のイヴ 番外篇」が掲載されています。

 あ、ちなみに「勿忘草」は、わすれなぐさと読みます。

 大森さんの解説にもある通り、本になるまでかなり時間が掛かりまして(どうしてそうなったのかは私は知りません)、原稿自体は昨年の4月頃には仕上がっていたのですが、やっとイヴの読者の皆さんにお届けすることができて、ほっとしています。

 内容的には、『機巧のイヴ 帝都浪漫篇』のプロローグ以前の話(女学生時代)と、後日談(帝都浪漫篇が終わった後の話)となります。

 意図したわけではないんだけど、何だか今流行り(?)の百合SFみたいになっちゃいましたね。

 こういう感じで、できれば『機巧のイヴ』のスピンオフ短編を何本か書いて短編集みたいにできないかと思っているんですが、どうなんですかね。

 一巻に出てくる窺見の春日ちゃんのエピソードとか、若き日のフェルさんの発明少女っぷりとか、二巻に出てくる殺人鬼マードックを主人公にしたゴシック・ホラーとか、日下國に帰国した後の八十吉の立身出世物語とか、書きたいエピソードいくらでもあるんだけどな。

 他の執筆陣は、新井素子さん、池澤春菜さん、柞刈湯葉さん、斧田小夜さん、坂永雄一さん、高丘哲次さん、高山羽根子さん、野﨑まどさん、酉島伝法さんの各氏。

 特に新井素子さんは、中学生の時に、吾妻ひでおさんの装画に惹かれて手に取った『……絶句』をきっかけに、夢中になって読んだ作家さんなので、何十年越しで同じ本に作品が掲載されるのが不思議で仕方ありません。


※『……絶句』は、新装版で復刻しているので、リンク貼っておきます。


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