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(コラム)作家の岡崎琢磨さんのstand.fmにゲスト出演しています③

「このミス大賞」出身の作家である岡崎琢磨さんの stand.fm に、ゲスト出演しております。

 今回は、「作家とSNS」的な話題ですね。

 トーク中でも話していますが、私、ツイッターとかインスタとか FACE BOOK とか一切やっていません。裏アカもないよ(笑)。

 別にポリシーとかがあってそうしているわけじゃなくて、単純に、「短文」や「画像」をアップするメディアに興味がないだけです。

 あと、私みたいな五十歳の太ったおっさんが、「今日は夕食に何々を食べた」とか、「こんな映画を観て感動しました」とか、日常をツイートしたって、誰も興味ねえだろと。

 SNSは全部嫌いってわけではないです。今書いている、この「note」も、広義ではSNSの一種になるかもしれないし、連絡手段としては普通にLINEとかも使っていますしね。

 ツイッターとかで作家本人が告知して、それが宣伝になるかというと、それもちょっと疑問視しています。SNSって基本、「自分の見たい情報しか見ない」っていうメディアですからね。告知を見ている人って、最初からその作家さんに興味を持っている人だから、広く見知らぬ人への宣伝にはなりにくいのではないかと。

 私は自分ではツイッターとかやりませんが、人のツイートとかはわりと見ています。

 それで実感するのは、SNSを通じた作家のブランディングって、すごいリスキーだなということ。

 私の場合、まだ読んだことのない作家さんのツイートを見て、「この人のツイート、面白い! 本も買って読んでみようかな」と思ったことは殆どないですが、読んでみようと思っていた作家さんのツイートを見て、「やっぱこの人の本は読まなくていいや」と思ったことの方が圧倒的に多い。まあ私に限ったことかもしれませんが。

 ちょっとしたツイートが元で、作家廃業レベルの炎上を起こすリスクもありますしね。

 考えれば考えるほど、メリットよりもデメリットの方が大きいとしか思えないんだよなあ。時間も溶かされそうだし。

 デビュー前、ある超有名作家のインタビューで「作家はなるべく自分のパーソナルを明かしてはいけない」という主旨のコラムを読んだことがあります。

 例えば、「自分は巨人ファンだ」みたいなことを公言すれば、巨人ファンの人は本を買ってくれるかもしれないけど、アンチ巨人の人は、小説とは何の関係もないその情報で、本を読むのをやめてしまうかもしれない。もしかしたら自分の小説を気に入ってくれた可能性もあるのに、その機会を失ってしまうのは損だ、みたいなことが書いてあったのかな。

 他にも、これはデビュー後ですけど、ある先輩作家(この人も超売れっ子)と一緒にお食事させていただく機会があり、「日本は識字率が高く、誰でも読み書きができる。だから小説家になるのに、絵や音楽のような特別な才能はいらないと思っている人もいる。だからこそ、誰にでも書ける筈の『文章』で金を取れるのは希有な能力なので、安売りしてはいけない。SNSで文章垂れ流すなんて有り得ない」みたいなことを言われて、なるほどなーと思ったことがあります。

 自分としては、こっちの考え方の方がしっくりくるんですよね。

 実際、売れっ子やベテラン勢でSNSやっている人は少ないし、文学賞を受賞したり作品が大ヒットしたりするとSNSやめる人、けっこういますしね。

 それから、トーク中で語っている、noteで何か小説書きたいなーというのは、具体的な構想はあるんですが、仕事が忙しくていつになるやら。

 実はもう、挿絵を描いてくれるイラストレーターさんも決まってるんですけどね。まあ、お願いねって約束しただけだけど。


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