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「チャリッチャリリ…チャポン!」ガラージュ感想前編

だいぬだよ!(´・∀・`)
記念すべきnote1回目は『Garage:Bad Dream Adventure』のクリア感想、考察を好き勝手に書き殴っていくよ。
あらすじとかどんなゲームだとかはもっと文書くのが上手い人が他にnote書いてるから端折るね!


(注)多大なストーリーネタバレが含まれます。未プレイの方は1度プレイしてから戻ってきてね。1000円しないんだから買えよな! 

【だいたい書きたいことリスト⬇】

  • 陰って湿気った世界、誰のための?

  • 1つの木馬と3つの順応機

  • むかしの女との思い出

  • 暴力ポジションで存在したい

  • おまけ:ファイトクラブ?

 ガラージュ世界は文字通り『陰湿』な世界だとプレイしてて思う。
これを読んでる人は知ってると思うけど、操作可能になってまず初めに動かすのが部屋の明かり!…つけても薄暗かったよね。
自室って言われたとこから出ると、玄関のような所で、主人公(通称:バブちゃん)の頭でっかちで頼りないフレームのおててをしたヘンテコな身体を横から見る事が出来る。
なるほど、主人公はこんな見た目か。ってあと数十時間はご一緒するブキミで愛嬌のあるボディを眺めたよね。
 部屋から出たら大冒険の始まりだ!ってのがアドベンチャーゲームだろうけど、出たら出たでってのがガラージュくん。なにせBGMが『プァー…プァー…』と間延びした音かつノイズ混じりだしでやる気が削がれる!とにかく薄暗い!明かりは電球くらい!空気は澱んでる!
ガラージュ世界は本当に『陰湿』で、あんまり長居したいとは思えない環境(フツーの人ならね)だと思う。
でも、『住めば都、田舎も名所、地獄も住処で花が咲く』って言葉があるように(今作った)、ガラージュ世界をウロウロしてるとなんだか段々居心地が良くなってくる。

 薄暗いところばかりだけど、だからこそ電球の明るさ温かさを感じた。
無機質でジメッとしたところばかりだけど、色とりどりの看板や標識が賑やかさを演出している。
あんな狭っ苦しいところで仏頂面の機械達が必死に看板をデザインして、宣伝ポスターを貼っつけてって、なんだかあの陰湿な世界が愛おしく感じてしまうよなぁ。ガラージュはヤンの世界だけど、あの世界を"生きている"機械達のためには無かったとは言えないと思うのよ。

1つの木馬と3つの順応器について。
ここは考察だよ。
ガラージュにおける木馬は現実で言うところのメリーゴーランドの事だよね (英語でcarouselだったし)。それと3つの順応器。
これらはジュースと白瓦斯屋3人娘と一緒になっているんじゃないか?ってのが考察。
そもそも順応度はあの世界で話したり、釣りしたり、記録したりで行動を起こすために必要な気力だと思うのよね。
 じゃあさ、あの世界に留まりたいと思うためには?やっぱさ、ジュースとの思い出なんじゃないかなって。ルウ(ジュースの株分け)は船を持ってた、順応堂の木馬は船を改造したもの。だからきっとヤンとジュースにはメリーゴーランドの思い出があったんだよ。でも、ガラージュの木馬は一人乗り。他に乗る機械もいないのをわざわざ飛ばせないムービーで見せられる。ヤンの欠けてしまった部分を見せられてる感じがするよね。
それに対して順応器3つ。機械を受け入れて、順応度をぐぐぐぐぐ〜!っと上げてすぐ出してくれる。
都合のいい女って書き方したら女性の知り合い達にだいぬが解体されちゃいそうだけど、順応液で満たされる=あの世界に留まる理由に満たされるって事だと思うから、振り返って自分のスタンスを思い出させるくらいには重要な思い出の女たちで、でも順応器それぞれに差異はない程度に平等な思い出だったんじゃないかなぁ。昔の女との思い出ってわけよね。

暴力。暴れる力と書いて暴力。
ガラージュの後半になるともう嫌〜!ってくらい暴力があったんだよ!ってのを見せ付けられる。
3人娘のルートにもそれぞれ暴力があった。平和がいいよねえって思うけど制御が出来なくなったから暴力が起きるわけで。(言ってしまえば今書いてるこの駄文も充分暴力的かもしれない)
そもそも、このガラージュが始まったのは『ヤン』が暴力で居られなくなったからだったよね。暴力でいられなくなった理由はもちろんジュースの死だろうけど。たぶんヤンは幼少期、思春期と暴力を受け続けてきた(道代とレイコのルート)。ジュースと出会ってコトが起きたあと、シャンと一緒になってるのに信じることが出来ないっていう諸手で突き飛ばしをしたような暴力でいたんだと思う。(シャンのルート)
ヤンにとってジュースはファム・ファタール(意味はググッてね)で、人生を変えるような強烈な女だったんだと思う。ヤンはジュースを怖がっていたってのが、なんとなくわかる。人生経験(と言っていいのか)豊富なジュースに対してヤンはたじたじだったんだろうなって。(経験ある男の子もいると思うよ?こんな素敵な女の子に俺が釣り合うのか?NTRやしないか?愛想つかされやしないか?って
それでなんやかんやで見つけたヤンの自分のポジションがジュースの望む暴力であったことなんだろうなぁ。これもラブ?

結局そのラブが破綻してしまったのがガラージュの始まり。


おまけ:ファイトクラブ?
蛇足だから読み飛ばしていいよ。蛇足って言うけど翼を生やすくらいの文が書けたらドラゴンにできるよね。

ガラージュで唯一敵対する存在『シェン(ヤン)』その正体は主人公の株分け(主人公が子株)だったんだけど、だいぬの好きな映画を思い出す展開があったのよね。男の子は内なる自分と戦って勝つのが好きなのよ!克己心!
でも、ガラージュで"おのれ"に勝っても爽やかな感じでは無かった。だってさ、シェン(ヤン)がやってた事は現実でジュースにやってたポジションの事。過去にしたい過去。
言ってしまえばシェン(ヤン)は逆タイラー・ダーデンなんだなって。タイラーはなりたかったワイルドでセクシーで危険な香りの男。シェンはジュースを滅茶苦茶にすることでガラージュ世界のボスポジションを得ていた。
なりたかった自分を超えたファイトクラブと、やってしまった自分を捨てたガラージュ。こじつけかもだけど、同時期にこれらを摂取してしまったので思うところがひたすらあるよねーっ

後半に続く!


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