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馬とのコト


私が馬に強く惹かれたのは
競走馬のファンである夫の影響がきっかけです。

馬は群れで暮らす動物
北海道の牧場
馬同士のグルーミング

北海道へ旅行に行った際に

馬の匂いや
あたたかさ
目とか
好き


でもとても大きくて
実際にそばにいるとずんずん近づいてくると
迫力があって力では叶わないなとすぐにわかって
少し怖かったりもするところ

「好き」で「なんとなく」では共存が難しいであろう動物

力があり
力で制御することができない動物だから
ちゃんと知らないと人間の命に関わる

力があり
人間の仕事や生活をとても助けてくれて
スポーツで多くの人を魅了している動物

犬は
馬よりも小型で力で扱いやすい動物だから

室内で一緒に過ごすからわかったつもりで好きでなんとなく暮らせる動物

犬は
とても順応性のある動物だから
一緒にいてくれるし、その暮らし方間違ってますなんて
犬ではないわたしは言い切れない。


今の仕事をしていなかったら
わたしも「好き」という気持ちで犬と一緒に暮らしていたと思います。

今の仕事をしているから
たくさんの犬と家族にお会いする機会があり

1日に多くの時間を犬とわたしで過ごすことが多いので

なんとなく

犬の言い分に耳を傾けたくなったのです。

言葉の通じない人間と暮らす犬は
どんな動物で
どういうことに困っているのかなとか

わたしはこうしたいんだけど
君はどう思う?とか

1人じゃできないから
犬の本を読んだり
各部門の専門家が集う学校に通って話を聞いて
また犬に聞いてみたりしています。

それでもたまに犬は人じゃなくて
違う動物だってことを忘れてしまうことがあって

その度に馬に会いに行くのです。
圧倒的大きさに違う動物だって教えてもらえます。


馬への興味を募らせ、

乗馬も習ってみたいな〜なんて思いながら
旅先で馬に乗る機会があったら体験で申し込んでみたりしました。

沖縄
熊本


ダブリンで乗せてもらった馬車
ちなみにすごくながら御者
ずっと誰かと電話してた
車と同じように
目的地まで連れて行ってくれます


そんな中ありささんからまたもきっかけをいただいて
馬の学び場へ足を運びました。

最初に足を運んだのは2023年5月26日

代表の下山さんに馬に会う前に最初に教えていただいたのは

1  馬の交流において力は不要

2  馬の反応の原因は100%人にある

そしてボディランゲージや呼吸のお話し

今まで体験した馬との関わり方とは違う

関係性作りをすごく丁寧に教えてくださいました。

馬場に足を踏み入れる前から馬はわたしの存在をちゃんと感じている

馬場に踏み入れて、まずはわたしが整うこと

馬がこちらに来るまで待つこと

これはすごく大切なことで

わたしが馬を好きだからって

馬はわたしのことを知らないのに

一方的に馴れ馴れしく触れ合うことは

初対面なのにすごく距離感が近い人に似ているのかも

こちらの記事でも書いた
パーソナルスペースを侵されている気持ち

待っていたら来てくれる
わたしは嬉しくてベタベタ触っているけど
わたしはルーカスのボディランゲージを理解していない

リードをつけても力はいらないよ
あっちに行きたいなって伝えたら自然に来てくれる
お友達と行ったり☺️
お疲れ様、ありがとうの水分補給

下山さんは


わたしと伊藤さんの関係もあるけれど
伊藤さんとルーカス
伊藤さんとタロウの関係がもうできている

だから連絡しなくていつでも来ていいからね

タロウとルーカスはいつでもここにいるから」

と言ってくださって

タロウとルーカスとの関係をすごく意識することができた気がしました。

人を隔てない
馬とわたしの関係

下山さんはタロウとルーカスの日常を誰よりも知っている人で

タロウとルーカスの食べているものを教えてくださったり

実際に齧ってみて1番好きな草はちゃんと甘くて
そりゃこれがいいわ!と感じたり

馬房をお掃除させていただいて
ボロ(馬糞)のお話しとか

グルーミングの仕方もブラシをかけさせたいただいて
思ったよりちからいっぱいだななんて思ったり

衣食住について、触れさせてくださいました。


馬房から出てすぐごろすりする

そして

2024年6月

初めてルーカスの背中に乗せてもらいました。

馬が人を乗せるってことはどういうことなのか

馬の体を教えていただきながら乗る準備をしました。

説明を聞いてみて、
思ったことは

人が馬背中に乗るのは馬にとっては望ましいことではないのかもしれません。

実際にルーカスは乗るための脚立を用意するとそそくさと違う場所に移動していました。

記事の中盤で書きましたが、私は何度か観光で乗馬体験をさせていただいたけど

こんな風に馬がNOが言える環境をみて

それだけでも驚きで

みんな「仕事」だからやってくれていたんだなんて思いました。
馬たちが仕事をこなしてくれて私が馬の背中の上の感覚を知れてそれはありがたい体験でした。


下山さんは
リードを張るわけでもなく、
かといって緩めたりもせず

「今日は君の背中に乗せてほしい」と伝え続けていました。

私は嫌なら今日じゃなくても大丈夫ですよとお伝えしたのですが、

それでも馬に乗ること、人を背中に乗せられる馬であってほしいこと
できた時に感謝を伝えることが大切なんだよと

「YESとNO以外の 伝える、待つ」

の仕方を教えていただきました。

じっくりと待って、たくさん声をかけて

背中に乗せてくれた時

今まで馬ってかわいい、温かいとかそういう感覚より

感謝の気持ちでいっぱい
私のためにありがとう!!!

そして不思議なことにルーカスの背中の上では

すごく安心感でいっぱい

今までお世話になった乗馬では
馬になめられないようにね
道草をしたら手綱をグッと引いてね

足でお腹の横をとんっと叩いて
動かなかったらもっと力強く

といった感じで

馬もコースを知っているから私の指示がなくても機械的に動いてくれる

ちゃんと伝えられるか、話を聞いてもらえるか
案外背が高くて落ちたら怖いな
と緊張感があったのですが、

ルーカスの背中の上では

のびのびして足のサインもいらなくて

目を閉じても手を離しても怖くないという感覚

肩甲骨から翼が生えたようにー。


人間をおろした後のルーカスは

ふう、やり切ったかみたいな解放感

やっぱり人間乗せるの大変かもしれないけど
地面の上で感じるルーカスと私
背中に乗せて感じたルーカスと私

違う感覚で会えたという感じ

これが心地よくて私は馬に乗せてほしいと思うのかなと思います。


でも一方通行では嫌だから

NOをいえる環境
YESになるまで待つよ

嫌ならやらなくていいよ
ではなく、よろしくお願いしますと伝えて
できるようになること
そしてありがとうとたくさん伝えること

そういう関わり合い方が動物とできるの
私は心地よいなと感じました。


まだまだ馬のこと謎だらけ、
何がいいとか何がダメとかでもなくて
馬という動物を理解して
違う動物同士だけど
同じ世界で同じ時間に生きている生き物同士

良い関係を見つけていきたい

本を読んだり、実際に会いにく。それが楽しい。



そして馬より小さい動物
より人間と衣食住が近い動物

犬へも同じ感覚で
理解し合えたらいいななんてずっと思うのです。

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