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辞めたい時に支えてくれた犬と友と家族


私が経験してきたグルーミングが
専門学校時代に経験した動物園の時に感じたように

動物とグルーマー(トリマー)と飼い主さん

3者ともも幸せそうだ
と感じることがあまりできなかった

誰かが幸せでも、誰かが頑張りすぎていたり、バランスが取れなかった


就職したところ以外にもアルバイトやインターンシップで
作業を目的としてグルーマー
犬に罰を与えなければならない状況も何度も経験した。
ぶったり、けったりみたいなところはなかったよ

でも声を荒げたり、引っ張ったりはしていた
嫌がったら離さない
怒ったらお互いの安全のためにすぐに口輪をする
愛犬が怒っていたら飼い主さんが悲しむから
言わないでおく

余裕も知識もなかった。

そういうものだとも思っていました。

こうやって書いていると
グルーミングやトリミングが嫌いなの
と思われてしまいそうですがそんなことはないです

それでも続けたいと思えたのはあるワンちゃんとの出会いでした。


専門学校時代のお話に書いてあったように
あまりカットの練習に励まなかった私は
新卒で就職したカットが1番の目的である場所では
なかなか仕事をすることができなかった

できない人は 職場からよく思われない環境でした。

仕事をするために、努力をしなければいけません

辞めたいななんて思ったりしましたが、
やめる理由が技術的にカットができないからでは
この先どんな職場(職種)でも通用しません。

とにかく、練習しなければ!と行動しました。

たまたま同期入社の友人のお母さんが
お家でブリーダー業を営んでいる方で
休みの日に練習に行かせていただいていました。

その時に出会ったのがプードルのもなちゃんです。

私の愛犬はミトンでカットする犬種ではないし
グルーマーになったのもこういうカットがしたい!
という情熱みたいのもなかった
学校でもそもそもカットどうこうより
汚れを落とす、必要最低限な状態にする
グルーミングばかりだったので

普通のペットのカットがわからずに
職場では仕事するのに精一杯でという状況でした。

もなちゃんはそんな私に
「カットしたらこんなにかわいいよ♡」
を教えてくれた先生です。

え、遅くない?ってくらい
私は社会人1年目でようやく
カットすると好きな子が可愛くなって
嬉しいじゃん!
って気がつきました。

飼い主さんもきっとこんな気持ちなんだろうな
嬉しいなって

仕事するために練習しようではなく
かわいくするために練習しようと
気持ちを切り替えられたのはもなちゃんと
練習を快く受け入れてくださったお母さんと
隣で教えてくれた同期の友人のおかげだと思っています



大好きなもな♡
練習終わりにみんなで散歩した日(強風)
ドックランにも行ったね♡
我が家にも招いたり
引退して、里親さんの元へ行く日
本当はもなと暮らしたかったけど
もなは愛情独り占めできるお家へ旅立ちました♡


練習の日は
のんびりできたし

逆に私がモタモタして時間がかかりすぎると
母さんにかわいそうだからやめて休ませてあげて
ボサボサでもなんでもいいからと言われるくらい

私からしたら 私と犬のペースでできるなんて最高!

という環境でした。

ここでのグルーミングやトリミングが楽しくて
無理やりやらなくて良くて
できたらかわいい♡にしたいなっていう
また新たな価値観を身につけさせていただいた大切な場所です♡


ただ、実際の「仕事」の場でその私の想う
楽しくかわいく、犬にとっても無理なく
みたいなものはなかなか表現できずに

その後もずっと悩んだりもしたのですが

もう一つやめたい時期に続けられた理由がありまして

2015年に大好きだった母が他界しまして

余命宣告をされて
有給をいただいて自宅で緩和ケアをしていた頃

もう会話もあまりできない状態だった母に

「トリマーやめたいんだけどいいかな?」
と弱音を吐いたことがあって

言葉はもらえなかったけど
すごく悲しそうな顔をしていて


きっと続けて欲しかったんだろうな
なんて思って

続けたというのもあります。

周りの応援も大切ですよね

続けてよかったな〜
イヌノコト見て欲しかったなー♡
喜ぶだろうなーなんて今は思っています。

父が撮った私と母の感じが何だか似ていて嬉しい写真

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