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【2021松本山雅】vs新潟(5/9)A スカウティングレポート

・新潟スカウティングレポート

12試合で10勝2分けと首位をひた走るアルビレックス新潟。
前節は一時大宮に対して1-2のビハインドとなるも逆転勝利。
チームの雰囲気が良好なことがピッチ内外で垣間見える。
J2屈指のビルドアップとハイプレスで、対J2の対策万全の新潟のスタイルを紐解いていきたい。

・新潟予想メンバー

新潟予想スタメン

基本フォーメーションは4-2-3ー1
舞行龍やロメロ、鈴木など主力が欠けている。

注目はやはり本間。
彼のドリブル突破を止めない限り勝利は難しい。
ただ、ゴールトップとアシストトップは高木。本間矢村に気を取られて高木のマークをおろそかにしてはならない。

・新潟の攻撃

基本的には4-2-3-1と3-1-5-1の可変の併用(島田降りor堀米残り)

3ー1ボラ落ちGIF7

ボラ落ち可変(2枚の画像が7秒ごとに変わるGIFです)

3ー1堀米

堀米+2CBのビルドアップ

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4ー2からの動き(2枚の画像が7秒ごとに変わるIFです)

後方は上記の形に、プレスによって自然に変化していく。
このメンバー予想だと基本は島田がCB陣と絡みながらビルドアップをすることになる。
また、前方は本間・高木・矢村が相手ボランチの裏で受ける形。
外にそれぞれ堀米・藤原のサポートが来る。

前線へはグラウンダーのくさびのボールからターン・前進という形が多い。相手を引き出して空いたスペースにボールをデリバリーすることで前進するシステムのため、人を捕まえに行くのか、スペースを埋めに行くのか判断は重要。

また、大宮戦後半ビハインドになってからはフォーメーションチェンジ。

画像5

4ー1-2ー3でのビルドアップ・前進

オーソドックスな4-1-2-3で、ウィングが張るシステムではあるが、ランニングで個で打開するスペースを作るなど統率が取れた攻撃を見せた。


・守備

4-4-2でハイプレスが基本形で、逃れた先をSBやボランチが狙って回収する。
また、前4枚のプレスラインを突破された場合は陣形を整えに戻るような守備。
比較的に前向きの守備が多いことから、対戦相手は裏抜けを狙うシーンが多く、大宮戦ではそのような形から2失点。唯一の弱点と捉えてもいいかもしれない。

中央での即時回収に優れているため、攻撃の起点をどこに置くかが試合の行方を左右する可能性が高い。


・山雅の予想メンバー

山雅予想スタメン

相手の保持に対して正確なプレスを実行したい。
北九州戦のように阪野先発も有り得るが、後半勝負なことを考えて、前半に起点を作って繋ぐ能力を重視して戸島をチョイス。
中盤の裏に侵入されて仕掛けられることが多いため、中盤は機動力重視。
右に下川の起用は本間対策で行われると予想した。

山雅がゲームを支配する時間は短いため、トランジションでどのように上回るかが重要。
前線で起点を作りながら最終ラインをひっくり返す攻撃が出来れば、少ないチャンスでも決定機に持ち込むことは可能であるため、積極的なチャレンジを期待したい。

ハイプレスの実行可能性だが、基本的には奪いきるところまで相手を困らせるのは不可能であると考えている。

プレスA

プレスB

この2枚のように、可変の仕方に合わせてプレスをした場合、2列目の数的不利を突かれてスペースを与え、自由な前進につなげられる確率が高い。

特に本間のような2vs1での対応が望ましいアタッカーを少ない人数で監視しながら奪いきるのは現実的ではない。
3ー4ー2ー1ならどうかという話でもあるが、こちらも結局シャドーのスペースないしWBが出てったスペースを使われてしまう。
J2の他のチームなら多少空けても戻ればいいが、新潟は現状そうはいかない。

焦れずに我慢しながら、カウンターフェーズで一時的に前線で同数になれるプランが現実的である。
と私は考えている。

答え合わせを笑顔で迎えたい。