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【2024松本山雅】vs金沢(4/6)A レビュー

・金沢戦

言われなくても分かると思うので感想は割愛。
正直この一週間は自滅に始まり、そのサイクルを抜け出すために何ができるかを考える1週間だった。
向き合って、さらに向こうへ歩みを進めるための思考を行う。それ以外にはこのレビューでは一切触れないこととする。
また、あえて一通りの動きが落ち着くまで、noteで書く内容は決めなかった。そもそも混沌の中で考えがまとまらないというのも込みだが、ひとえに公式的に出てる方向性をひっくり返す提言だけは避けたかったからだ。

・メンバー


・必要なコミュニケーションはなんだったのか


一旦時系列で触れるが、基本的にはどうコミュニケーションが必要だったのかというところに帰結する。(現状の権限を鑑みると、後述)

1.プレス回避について


まず、入りの時間に押し込んで試合を支配した流れからの1点は良かった。

しかし、その後は相手のプレスに苦しむことになる。
山雅のビルドアップ隊に対して、前線3枚とボランチを含めたサイドを経由させるプレス。
SBに対してはWBが前に出て窒息を狙う割とシンプルな形だったが、出してに余裕がなく重心が下がったところから停滞しはじめた。

ここで必要なコミュニケーションは、回避策として何を良しとするのか、のすり合わせだった。

あくまで例として全体の意思統一で考えうる手段を提示する。
詰まってるからサポートに行く、というのは割とあるあるな選択肢ではあるが、原則に立ち戻って考えたい。
そもそも高い位置に多くの選手を配置して、ビルドアップ隊からのボールで相手を置き去りにして攻めていく。また、ボールを相手陣により多く供給する、理想は閉じこめるというところがそもそもの設計思想だ。
その点を考慮すると、高い位置にボールを飛ばす(サイドラインに)というのはひとつ相手陣に押し込む策であり、次以降のプレスを弱める手段になるかもしれない。

2.プレスはめ方について


上記で相手陣に押し込む提示をしたが、この試合ではプレス面も上手くいっていなかった。
一応サイドラインにと言ったのは、サイドを限定することでこちらの問題をクリア出来るという思惑込みでもある。

で、何が上手くいっていなかったかと言うと、こちらに関しては「上手くいっていないのか、失敗したのか」が若干分からない。
そもそも3バックに対しては、FWとSHの同数で当てに行くのが山雅のパターンだったが、それをしなかった。
理由はジョップのプレス能力・体力的側面、相手シャドーがSBをピン留めしていることでWBが浮いてしまうなど複数考えられるが、上手くいったかいってないかで言えば上手くはいっていないのが事実で、ボランチや降りてきたWBを経由した前進を許していた。

少なくとも、失点の後形の修正は見られたが、ボランチを消せずにひっくり返されるシーンは多く、最終ラインも高い位置を保てず間延びする状態を解消はできておらず、この点も1度セットしてしまったらある程度撤退を許容するのか、もっとチャレンジングなライン設定をしてコンパクトに保つのかというのを、コミュニケーションをして意思統一したかった。(個人的に答えを出すのは難しい)

3.点数の兼ね合い


序盤に1点を先制していたというのがこの試合の振る舞い方に対してはキーで、もう少し余裕を持ってプレーしてよかったのではないかと思っている。

ハマっていないプレスを闇雲にかけない。
苦しくなったタイミングで不用意に繋がずに1度捨てて仕切り直す。
恐らく同時多発的に発生した問題を同時に処理することは難しく、落ち着いて安牌なプレーで切りながら、攻守どちらかのテコ入れを進めることが出来たら、少なくともこのような派手な試合にはならなかったと感じる。
このコミュニケーション。ほぼ誰かによる意思表示な気はするが、それをピッチ内で打ち出すことは少なくともなかった。

・結論、どうすんねん問題


何かしらの対策をしているという情報は有料媒体の内容に触れることになるので、多くは語らない。

ただ、どこでもいいから同時多発的に起きた問題の解消の順序を整理するためにチームを落ち着かせる、ないし順序を提示するということは必要になってるのだろうと感じている。

また、ミスというものはこのスポーツでは付き物であり、より悪い場所でミスをしないこと。
ひいては、悪い場所でミスをする環境を作らないようにするという作業が、今回触れた部分になると個人的には思っている。

投げ出してしまうのは簡単だけど、向き合う努力をする姿勢を奈良で後押ししたい。


ツヨクナル