THE BACK HORNの新曲「Days」を不意打ちで聴いてしまった

Days聴いちゃった。「REARRANGE THE BACK HORN」に収録される新曲「Days」。山田さんが電話出演されたラジオで不意打ちで流れて、聴いちゃった。

Days、バックホーンの新たな一面を感じる曲だった。
これまでのバックホーンの音楽って、行き場のない感情の発露だったり、孤独の共有だったり…、つまり「繋がりを求め、繋がりを確かめる音楽」ってイメージだったんだけど、Daysはそれらとは全然違った。
闇雲にもがき光を見つけ出したバックホーンが、我らに見せる新たな景色。それは「11:00am、土曜日、快晴。」みたいなあったけえ世界だった。一体どんなだよ。

つまりDaysは「繋がりの実感」が土台になっている気がした。絆とか優しさとかいのちの温度みたいなものを、音楽に乗せて伝えてくれる。

ここで2022年4月13日にリリースされた「アントロギア」の話をします。
私にとっての「アントロギア」は、「俺たちはここにいる、そうだろ?」と確かめ合いながら、ひたすらに身を寄せそばにいてくれる曲たちだ。吹き荒ぶ嵐の夜を、ともに耐え励まし合い乗り越えた、いわば兄貴であり戦友であり友人であり、とにかくなんかそういう、アツい存在だ。

そして新曲の「Days」は、嵐が過ぎ去ったあとの青空、快晴、心地よい風、そんなふうに感じる。
まるで聴き手ひとりひとりを想定して作られているかのような、ひとりひとりに想いを手渡していくような曲。それが「Days」。えーなんだろこのかんじ…不思議…。えーー好き!

私にとってのバックホーンは「紆余曲折、試行錯誤、満身創痍」なイメージなので、新曲「Days」はすごく大きな変化に感じた。でもそんな大きな変化も恐れない…どころか、自ら進んで変わっていく姿は本当に格好良い。
それに「バックホーンというイメージ」よりも「表現したいから表現する」って衝動を大切にする姿はまさに私にとってのバックホーンそのもので、ファンとして誇らしい気持ちになった。
そして何より、自信を持ってDaysを送り出してくれたことがとても嬉しい。
つまり、「Days」が本当によかった。25年のキャリアと自信と信頼と愛と絆と生きることその実感と。バックホーンのいいとこ全部乗せだったなぁ。リリースが楽しみ!

バックホーンは音楽や表現や感情や思考に対してとても真摯な人たちのように思う。バックホーンの表現、バックホーンの音楽、その全てに私は心から信頼を寄せています。一生ついていくので一生元気でいてください。

あと「Days」、ミモザの花束のイメージもあるんだよな。ミモザの花言葉を調べたら「感謝」ですって。ピッタリじゃん。これは偶然の付合です。

REARRANGE THE BACK HORNの曲たちは、どれも人の気配がするんだよなー。体温を感じる。オリジナル版は主人公の叫びで、リアレンジ版の曲は、オリジナル版の主人公を見守る誰かのようにも思えるし。

「冬のミルク(Rearrange)」は冬のホットミルクなイメージだ。
「罠(Rearrange)」は、オリジナル版の「優しさを信じ 全てを許して 慈しむようにただ わかちあって わかりあって」という願いを、THE BACK HORNという存在それ自体で体現したような曲だと感じた。
早くアルバムを通して聴きたいなー。

そういえば、山田さんが電話出演されたラジオで「リアレンジ曲は、絵画の背景が仔細に描き込まれるような…、オリジナル版の解釈も更に深くなると思う」みたいなことを仰っていた。なんて素敵な表現なんでしょう…。言葉はうろ覚えだけど。
言われてみれば、リアレンジ曲を聴いてからオリジナル版を聴くと新たな発見があったし、私自身、曲への解像度が上がっている。気がする。解釈の余地が増えてきたというか。
そして楽曲が解禁されるにつれ、「REARRANGE THE BACK HORN」の期待値がどんどん上がり続けている。リリースまであと5日。たたた楽しみだなー!