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シアトルマリナーズの22年間を振り返る

お久しぶりです。犬耳おばさんです。

本日あのシアトル・マリナーズが21年ぶりとなるポストシーズン進出を決めました。TLのマリナーズクラスタは歓喜に包まれ、おばさんもかつて熱心に応援していた身として何かしようと思い、書いてみたらクソ長くなったのでTwitterではなくこちらのnoteに投稿することにしました。

長かった…実に長かった…

シアトル・マリナーズ年表

2001年

イチローを獲得。いきなり年間116勝のMLB記録で誰もが黄金期の到来を確信する。ポストシーズンではワールドシリーズ一歩手前でヤンキースに敗れるも、まぁ来年も出てるでしょと誰もが思う(最後のポストシーズン進出)

2002年

前年に引き続き好調も、93勝69敗で地区3位と若干運に恵まれなかった感を出しつつ終える。さすがに2年連続地区優勝はね?

2003年

長谷川滋利が加入。前年と同じく93勝69敗と好成績だったが地区2位となり、惜しくもワイルドカードを2ゲーム差で逃す。来年こそは地区優勝や!

2004年

イチローが262本というとんでもない安打数を放ちMLB新記録樹立する。一方で、なぜかチームは地区最下位(12年ぶり)に沈む
この頃からチームに暗黒臭が漂い始める。

2005年

前年の反省からリッチー・セクソンエイドリアン・ベルトレMLBを代表する長距離砲を2台も獲得するも、なぜか2年連続地区最下位となる
なんで?

2006年

城島健司が加入。打つ方はそこそこだったが肝心の捕手業はいまひとつ。チームも3年連続の最下位となる。完全に暗黒球団だが、後にDeNAで活躍するホセ・ロペスがオールスターに選ばれるなどの小さな喜びでファンは食い繋ぐ。

2007年

久しぶりに勝ち越し&地区2位でシーズンを終えられた明るい1年。キングことフェリックス・ヘルナンデスがエースとして完全に定着。ただし、城島がキングを中心とした投手陣に拒否られる事件があったりと暗黒臭は抜けきらず

2008年

カルロス・シルバエリック・べダートらマリナーズ史上に残る大型先発補強を敢行するも見事に大外れ。シーズン101敗という歴史的な大敗っぷりは前年からの落差もあって多くのファンを沈めた。

2009年

日系アメリカ人のドン・ワカマツが監督就任し、ケン・グリフィーJr.が10年ぶりに復帰してそこそこの活躍&イチローとのイチャつきを見せる。その甲斐あってか前年と打って変わって85勝77敗とワイルドカードまであと4歩の好成績を残す。キングが最多勝(19勝)を獲得。

2010年

クリフ・リー師匠ショーン・フィギンズミルトン・ブラッドリーらが加入。前年は精神的支柱として活躍したケン・グリフィーJr.が全く打てず6月2日に突如引退、ベンチでミルトン・ブラッドリーが泣く。イチローがマリアーノ・リベラからサヨナラ本塁打を放ちキングがサイヤング賞を受賞するも、チームとしては2年ぶりのシーズン101敗を喫する。10月には名実況者だったデイブ・ニーハウスが死去。
ちなみにこのシーズン、当時のMLB.jpの無料配信で生馬アイザックが実況解説を担当。きめ細かい知識や「チャンスを活かせないマリナーズ」などの名言で親しまれた。

2011年

ブレンダン・ライアン、ジャック・カスト、ミゲル・オリーヴォらが加入・全米ドラフト2位さんことダスティン・アクリーがメジャーデビューするも大して活躍せず。シーズン95敗で2年連続の最下位に沈む。

2012年

岩隈久志川崎宗則が加入。日本で開幕戦をやったりするが相変わらずの弱さで、ついに7月イチローをヤンキースへトレード。キングの完全試合達成とかもあったけど結局3年連続の地区最下位に終わる。
この年に死刑囚と化していたショーン・フィギンズを指して「そびえ立つクソ」という渾名が発明された。4年契約の途中だったにも関わらずオフにクビになっている(死刑執行)。

2013年

イバニェスモースらが復帰加入。岩隈久志がMLBに順応しサイヤング賞投票3位の大活躍を見せるもチームは相変わらずの低迷。このシーズンから同地区にアストロズ(当時弱過ぎてAAAストロズと呼ばれていた)が加入していたため運良く地区最下位を逃れるも、安定の借金20に沈む

2014年

あのロビンソン・カノーがまさかのマリナーズ加入。たぶんみんなびっくりしたと思う。ロド川ニー児ことフェルナンド・ロドニーや、全米ドラフト2位の話し相手ことカイル・シーガーのレギュラー定着もあって久しぶりのシーズン勝ち越しに成功、ワイルドカードまであと1ゲームに肉薄した。
この頃から「10年間ずっと再建モードだったけどついにイケる!」という雰囲気が出始める(でもあと8年かかる)

2015年

前年のイケイケムードから一転、「シーズン通してほぼ勝率5割の日が無かった」という暗黒球団っぷりを見せつける。ウソでしょ…?ネルソン・クルーズとか頑張ってるやん…?
岩隈のノーヒットノーラン達成などもあったが最終的に負け越し地区4位。

2016年

青木宣親・李大浩らが加入。他にも色々獲得して再建を図った甲斐もあり2年ぶりの勝ち越しに成功。ワイルドカードまであと3ゲームだったものの無事逃す。

2017年

前年加入したメンバーがだいたいいなくなる。このチーム大丈夫か?と思ったらやっぱり大丈夫なわけもなく、無事負け越しでシーズンを終える。
この年にあのアストロズがワールドシリーズ制覇、完全に追い抜かれた形となる。良いゴミ箱が最大の補強ってね。マリナーズの暗黒臭がさらに濃くなる。

2018年

イチローが復帰するも流石に衰えは隠しきれずシーズン早々に引退状態となる
さらにカノーがお薬をやらかして80試合の出場停止。パクストンのノーヒットノーランなどの頑張りもあって勝ち越しこそできたものの地区3位に終わる。シーズン終了後には主力をほぼ放出。

2019年

菊池雄星、エドウィン・エンカーナシオンらが加入。日本で開幕戦を迎えると同時にイチローが引退。泣いたわ。
チームとしては5月下旬からずっと最下位でエンカーナシオンら主力を放出。最終的に94敗を喫するなど終わり感がすごいシーズンだった
この年ナショナルズがワールドシリーズ制覇。「30球団で唯一ワールドシリーズ未経験のチーム」となる。
オフには長年チームを支えてきたキングことフェリックス・ヘルナンデスが契約満了で退団。

2020年

平野佳寿が加入。コロナの影響で60試合の短縮シーズンとなったが33敗で無事負け越し
この年にマーリンズ・パドレス・ホワイトソックスがポストシーズン進出。過去10年間でポストシーズン進出していないチームはシアトル・マリナーズただ1球団のみとなる。ていうかもう19年も出てねぇよ。本物の暗黒球団は格が違うね。

2021年

5月にはホームで2回もノーヒットノーランを喰らうなどヤバい時もあったものの、最終的には90勝を挙げ実に3年ぶりとなる勝ち越しに成功。それでもやっぱりポストシーズンには進出できず、ついに20年連続でのポストシーズン逃しを達成する20年!?マジで?イチローデビュー以来?
ただし、この年ワールドシリーズ制覇したブレーブスが年88勝だったため久しぶりのイケイケムードが醸成される。勝てる…勝てるんだ…!

2022年

実に20年かかった再建モードがついに結実!9月30日にキャル・ラリーの劇的なサヨナラ本塁打で21年ぶりとなるポストシーズン進出を決めた。シアトルに21年ぶりの10月が来たのである。
Twitter上ではマリナーズクラスタが歓喜のお祭り騒ぎに。ほぼほぼ進出確定と頭でわかっていても実際に目の前にすると涙を禁じ得ない人も多く、言葉にならない喜びに包まれた。

しかしここからがポストシーズンの始まりに過ぎない。ワールドシリーズ制覇へ向けて、マリナーズの闘いはまだまだ続く…


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