TAC 上級演習①

▶ 目的
練習問題で間違ったところをまとめる。

▶ 内容

論点:法人+原則課税(基本問題)
実施日:2022年1月29日

1.取引分類ー損害賠償金収入


<問題>
「後者が所有する特許権(日本と中国において登録されている)について侵害を受けたことにより、内国法人より受け取った侵害期間中の使用料に相当する損害賠償金」
<ミス原因>
国内取引の判定が間違っていた。特許権が日本と中国において登録されていることから反射的に、免税売上であると判断してしまった。
<解説>
登録機関が2つ以上の場合には、「譲渡、貸付けを行う者の事務所等の所在地」で国内判定を判断を行うことになる。そのため国内取引に該当し、使用料に相当することから対価性もあるとして、資産の譲渡等に該当する。また、取引の相手方が非居住者でないことから輸出免税等に該当せず、課税取引となる。

2.取引分類ーゴルフ会員権(国外に所在する)


<ミス原因>
国内判定を間違ってしまった。国外に所在するとする文言を見忘れてしまった。
<解説>
ゴルフ会員権の国内判定は、「ゴルフ場の所在場所」で判定を行うとこから、ゴルフ場の所在地が日本か海外かの確認を行うようにすること。

3.軽減税率の判断ー栄養ドリンク(医薬部外品)

<ミス原因>
医薬品は標準税率だと思ったが、医薬部外品も標準税率とは。。。
<解説>
軽減税率の対象となる「飲食料品の譲渡」における、飲食料品とは、食品表示法に規定する食品(酒税法に規定する酒類を除く)をいい、外食やケータリング等は、軽減税率の対象品目には、含まれず、食品には、医薬品、医薬部外品等は含まれないこととされている。そのため、本問の場合「標準税率」となる。

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