見出し画像

抽象的に切り抜かれた皮膚

暗い空に泥のように眠る
今朝も列車は我が死体を乗せて戦地に赴く
群衆は群れを成しながらも沈黙している
掌に札を持ち教を夢中で読んでいた
早い朝はまだ夜の瘴気が醒め切らず半殺し状態で曇天なら尚更病み深い臭いがする
どれもこれも銃弾雨の中にヤケクソで突っ込んでゆく犬死に要員の戯れ言だと思って聞き流して欲しい
嗚呼最後にもう一度だけ美味しいハンバーグが食べたかったなぁ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?