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6人の知り合いをたどれば、世界中の誰とでもつながれる!?

先日、初めて入ったカフェでたまたま店員さんに、お店でイベントをしませんか?と書かれたチラシを見かけたので声をかけ、連絡先をお聞きしようとFacebookをひらいたら、なんと!その店員さん、知り合いの奥さんでした!

世界は狭いと感じたとともに、予想していなかった出来事に直面してドキドキし、知り合いの知り合いという安心感があり、そのお店に一気に愛着がわきました。

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「スモールワールド現象」

たしかに世界は狭いとよく耳にしますが、人と人はどうつながっているのでしょうか。

ネットワーク論で有名な実験に、心理学者のスタンレー・ミルグラムが1960年代に行った「スモールワールド現象」というものがあります。

世界中に広がるネットワーク上からランダムに2人の人を選び、片方の知り合いからもう片方の人にたどりつくまで何人かかるのだろうか。予想では数十人の知り合いが間に入る必要があるだろうと考えられていました。

【スモールワールド現象】
ミルグラムは、ネブラスカ州オマハのランダムに選んだ住人160人に手紙を送り、その手紙をマサチューセッツ州ボストンの目標の人物に届くように転送して欲しいと依頼した。
オマハからボストンまでは1400マイル(約2250km)あり、車で約22時間もかかり充分離れた距離である。
手紙には「同封した写真の人物はボストン在住の株式仲買人です。 この顔と名前の人物をご存知でしたらその人の元へこの手紙をお送り下さい。この人を知らない場合はあなたの住所と氏名を書き加えた上で、あなたの友人の中でこの人物を知っていそうな人にこの手紙を送って下さい」と書かれている。
その結果、42通 (26.25%) が実際に届き、42通が届くまでに経た人数は平均5.83人だった。

つまり、6人の知り合いを経れば手紙が届くということから世界は狭いということがわかったのです。

日本でも、北海道に住む人物を目指して九州から手紙の転送を依頼するという実験が行われたが、その結果、平均7人の仲介者を経て手紙が届けられたそうです。

オンライン上での調査でも同様の結果が報告されており、マイクロソフトの研究員がMSNのメッセージ上で交わされた300億件の会話を分析したところ、平均して6.6人でユーザーたちがつながっているという結論が得られています。

6次の隔たり
Six Degrees of Separation

世界中の人のほとんどは6人の知り合いでつながっており、ここから世界は「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」でつながっていると言われています。

このことはマーケティングにも応用されているわけですが、6人で誰とでもつながれると聞くと何百万人でも簡単にマーケティングメッセージを送ることができると思ってしまいます。しかし「出発点と到達点には単に5人の人が存在するのではなく、そこには心理的距離があり、5つの集団、構造物が存在すると考えるべきである」とミルグラムは注意しています。では、つながりの影響はどこまであるのでしょうか。

つながりの影響

私たちは誰とつながるかを決めることができます。しかしそのつながった相手が誰とつながるのか、さらにつながった彼らとつながった人々が誰とつながるのかは決めることはできません。私からは、ほぼ知らない人です。しかし、私たちはそんな遠く離れたつながりからも影響を受けることがあるのです。

ニコラス・クリスタキスとジェイムズ・ファウラーは膨大な研究から6次の隔たりのうち、影響力については3次まで、つまり「友人の友人の友人」までが私たちに影響を与えると述べています。

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【肥満に関する研究】
肥満は多くの行動や感情と同じように社会的ネットワークを通じて広まる。
ある人に肥満の友人が1人いる場合、肥満になるリスクは45%上がる。さらに興味深いことに、その友人と面識のない別の友人が肥満になるリスクは20%上がり、さらにその友人の友人では5%上昇した。

つながりの影響力はすごく強いですよね。

影響

より良い影響を受けるつながりをつくる

ミルグラムの実験の結果から生活の中でまったくの他人と思っている人でも6次の間でつながっていて、さまざまな影響を与え合っているのかも知れません。

コメント 2020-02-12 212845

さらに私たちが思っている以上につながりの影響力は強いので、より良くなる方向に使いたいですよね。要するに自分が目指している目標にプラスになる人、たとえば筋トレを継続してやりたいなら筋肉のある人とのつながったり、資格や知識を得たいならその知識のある人とつながることが、その目標達成に必要だと言えそうです。

良いつながり、コミュニティを選ぶためには、新しい多くの人と知り合い、つながることも重要かもしれないですね。

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