ドラッグレース参戦記(前)

こんにちは、ヨーグルト食べ過ぎて腹が氾濫気味のイヌです。久しぶりのブログです。

「ただ真っ直ぐ速く走らせる」

こう言葉だけを聞くと、簡単じゃんアクセル開ければ良いんでしょ〜なんて思ってしまう方もいるかと思います。

かく言うアタクシも仲間達のドラッグレースを観戦したり話を聞くまではそう思っていました。
スタート合図が出たらクラッチミートを上手い事して、良き所でシフトアップでバビューンよ〜ふはははは〜楽勝っしょ！と。

ところが、アタクシよりバイクの運転が1万倍位上手くレースもブリバリやるような友人が「イヌ君ドラッグは深いよ〜」「やると分かると思うけど普段ちょっと飛ばすような感覚とは全く違うからね」と申したり、実際に仲間達のドラッグレースを見てみると普段運転するレベルの技術とは全く違うモノである事が分かりました。

ただ、分かったと言ってもやはり実際にやった事もないし実際にはどのような難しさなのかはイマイチぴんときていませんでしたし、アタクシ自身も機会があればやってみようかなあ〜？でもGPZではなんか怖いしなあRZなら体がパワー負けしづらいしだけどRZ非常に調子悪いしなあ〜と出るつもりはあまりなかったのですが、事態が急転したのでした。

仲間達とレン耐なるレースに出よう！となっていたのでアタクシは人生初のツナギを買っていたのですが、友人のバイク屋さんが忙しくてレン耐はスケジュール的にドラッグレースだけでいっぱいいっぱいだなあ〜と言うお話しになり、まあそれはしょうがないじゃないまた次回無理ない時に行こう〜なんてバイク屋さんで話していたらバイク屋友人が「イヌ君折角だからドラッグ出る？RZも走れるようになったし」とおっしゃるではないですか。
年末からコツコツとRZのメンテナンスをやっていまして、3月下旬にはまあ普通に走れるかな？と言う状態までになっていまして、その日もRZで友人のバイク屋さんに来ていたのです。

ふむむ〜ん！そうだな！折角ツナギも買ったしRZもなんとか走れるようになったしこれは出るしかねい！となり二つ返事で出るかあ！とあいなったのでした。

さてそれからと言うとアタクシはYouTube上にあるバイクのドラッグレースの動画を見たり、pornhubとか言うとてもとてもナニカの為なるような動画が沢山あるサイトを見たりとネット上にあるドラッグレースについての情報を漁りまくってましたのでしたが、実際にやった事もない事だからやはりイマイチぴんと来ない・・・
ぴん！と来るのはpornhubとか言う教養サイトを見た時だけ・・ぐぬぬぬ〜困ったなあ〜なんて日々を過ごしていましたら、月日が経つのは早いものであっちゅー間にレース前日の練習日でして、もうこうなったらやれば分かるだろ！の境地に達していまして日々見てきた見た巨大な尻・・・もとい様々ドラッグレースの動画などは記憶の片隅にもなく緊張感と変な高揚感だけがアタクシを包んでいたような気がします。

さて、会場入りしましてテントやらなんやら設営しまして、8時(だったかな？)からの練習日の説明を皆で聞き、その後の初参加者達への説明や注意事項とバーンナウトのやり方等を聞いた後に、慣熟走行を兼ねたリターンロードへの入り方を一度走りお待ちかねのドラッグ走行となったのでした。

初のツナギを着てレーシングブーツを履き、乗り慣れているはずのRZに跨ると、やはり緊張しているのかどうにも落ち着かない・・なんかこうフワフワするようなモゾモゾするような？・・・ああ・・コレはチンポジだわと気付くまでにさほど時間は掛かりませんでした。
アタクシは颯爽とRZから降りジッパーを下げ、チンポジを直していざ参らん！と仲間達の後を付いていったのでした。

パドックから真っ直ぐ出て行き、左手に曲がると練習走行の為ありとあらゆるジャンルのバイクがズラーっと並んでいまして、どれもこれもメタクソ速そうなバイクばかり・・うわあ・・アタクシのRZが酷く小さく見える・・なんか気圧されるなあ・・まあでもアタクシの出るクラスはハンデ戦だし・・・あゝやっべお腹痛くなってきた・・漏れたらどうしよ、いやむしろ漏れているけど気付いてないのか？・・うわうわうわっ皆バーンナウト上手いなあ・・説明ではクラッチを一気に離せば回るから的な説明しかなかったし上手い事出来るかなあ・・・くぅー！不安しかねえ！なんてネガティブ全開で順番待ちしていましたら、とうとうやって来ましたアタクシの番が！

スタッフの方にバーンナウトする為にバーンナウトゾーンへ導かれ、スタッフの方が指を回す、これ即ちバーンナウトして良いよ〜の合図でありまして、アタクシは人生初のバーンナウトをー

フロントブレーキを強く掛け、回転数を6千くらいまで上げる。パワーバンドに入る手前の回転数だ。
んーこんくらいなら大丈夫か？とクラッチをポンっと離すー

パーーーーーーン♪と言う音と共にリアタイヤがギャンギャンに回り始め回転数が落ちる、アクセルを更に開け9千回転まであげる・・更に排気音が甲高くなりリアタイヤからの煙と混合油の煙で立ち込める。

あんだけ不安がっていたのにアタクシはこの瞬間、たっのしいい！！うひゃひゃー！である。単純な脳のおかげなのか不安なんてタイヤカスと共に遥か彼方である。

さて、バーンナウトも終わりスタートラインへ向かう。
ん？おやおやおや？おかしい・・・先程タイヤカスと共に遥か彼方へ行ったはずの不安が満面の笑みを浮かべ爆速でアタクシの元へ帰って来た・・・うふふふふエンストにする？ギア抜けにする？そ・れ・と・もグリーンシグナルに・・なってるう〜！！

アタクシはだいぶ遅れてアクセルを開けクラッチをあてる。
ぐぬぬ〜慌てふためきまくったからクラッチミートが上手く出来ずフロントがちょっと浮いてしまった！上手く繋げ！うわあ！レブ当たってるう〜！うわうわうわああああああ・・・

ゴールである。

なんも上手く出来なかった・・と言うかまともに走らせる事する出来てなかった。
リターンロードを走り、タイムカードをもらう【16"3】
ふむ〜こりゃ思っていた以上に難しいぞ・・乗り慣れているはずのRZ、スタートダッシュのクラッチミートだってそれなりに出来ているつもりだったけれど「如何に速く」と言う目標を課すだけでこんなに難しいモノになるとは思いもしなんだ・・・でも・・・たっのしいいい！！下手なのは練習すれば良い！ただ真っ直ぐをなんの制限もなくアクセル全開にする事がこんなに楽しいとは！

練習は好きなだけ走って良いのだけれど、オイル漏れなどないかを確認せねばと一度パドックに戻ると、ドラッグレースに誘ってくれたバイク屋友人がアタクシに「イヌ君どう？」と聞いて来たのでアタクシは「めちゃくちゃ難しい！けどめっちゃ楽しい！」と言うと「良かった良かった〜」と本人も練習走行に向かったのでした。ありがとう友人よ！

さて、一通りバイクを見てもオイル漏れなどもなく自分で整備したから不具合が出るかも？と言う不安も少しなくなったので、後は走りまくるだけだあーとその日の練習は計7本走りベストタイムは【15"3】
一本目より1秒詰めれたけれど、一本も上手い事走れてないのでした。
出だしで回転合わせれなかったり、レブに当たりまくってしまったりで自分の下手さが身に染みた本番前日でした。
まあ〜かと言って落ち込んでるわけではなく、走れば走るほど余裕と言うか考えながら走らせる事が出来るようになっているのが自分でも分かり、次はココを気をつけてやってみよ〜とか、今のは上手い事出来たとか、たった７本だけど成長した感があり非常に良い一日目でしたまる

後編へ続く

追記：ドラッグレースはツナギさえあれば非常にとっつきやすいレースと分かりました。ありとあらゆるバイクがいるしアタクシのRZみたいにカリカリにチューンナップしていないバイクでもハンデ戦で戦えますので気になった方はやってみると新しい世界が開けるかも知れないですよ〜
興味が沸いた方は下記のURLで今回のレースの様子が見れますので観てみて下さいませ
https://m.youtube.com/watch?v=rtAEMA1EvnM