ぬるま湯にしてから浸っていた2

前回の続きになるのかな?なるかしら?

これかライダーとコンビを組み、まあウケたりスベったりはしたけど、楽しくコンビをやらせてもらってました。

お互いパチンカスなので、パチンコ店で集合してしまって、ネタ合わせ前に打ち始めてしまってネタ練習が遅れたりもしましたが、それはそれでこれかライダーの中の人との時間を楽しんでいたので良い思い出です。

宮城のご当地ヒーロー的なポジションなこれかライダーにゴリゴリ地元ネタを言わせる漫才を作ってM1の一回戦通れなかったり。
ポンコツヒーローとポンコツ芸人なもので、なかなか結果は出ませんでしたね。

それでも『これかライダーが面白くなるネタはないか』と考えてる時間が、今までの惰性で活動してたようなピン時代に比べたらめちゃくちゃ楽しかったです。
ライブに出て、MCにいじられて四苦八苦なこれかライダーを見て横でヘラヘラしてるのも最高でした。

月に一回しかライブ出れないのに、前の月の続きのコントを作ったりする二人の自己満が詰まりまくったネタをやったりしてましたね。

コンビ経験が今まで皆無だったわけではないですが、
19歳のときに組んだ方は
『相手が養成所に行くまでの間』という期間限定コンビだったし、ネタは向こうが作ったものをやるといった感じでした。
その他はピン同士でのユニットみたいな組み方が多かった。M1出ましょうよ的なやつです。
あと俺のメンタルがグズグズすぎて数ヶ月で解散したときもあったし、まともなコンビ活動をしてきたことは無いに等しかった。

だからこそ、
まともじゃない『これかライダー』と
まともじゃない『これかライダーズ』というコンビを
大真面目にバカなネタ考えてるのが楽しかったのでしょうね。

そんなタイミングで。
歳も30になるっつーのに。

養成所に行きません?

と誘ってきたもう一人のお馬鹿さんが
今の相方です。

みちては、同じライブにずっと出ている後輩でしたし、ネタが上手く作れんって言われて台本こんなのどう?と手直ししてみて、
『ちょっと違うんで、これベースに自分で手直しします』
とムカつくこと言われても許せるぐらいには仲は良かったかと思います。

『養成所ねえ…』

17歳の僕は養成所のパンフレットを取り寄せたことがあります。

芸人になりたくて、芸人に憧れて、ネタ番組ばっかり見て、TSUTAYAでネタビデオとネタDVDを借りて見て、弓道部で弓道ばっかりやっていた高校生は、
勉強という項目を見事に見逃していて赤点ばかりの日々でした。

大学に行くという選択肢もなかったので、ネタを作成してみようと試みましたが、書いてみても何もピンと来ず。

一人で書いてるのに、まず二人用の台本を書いているし、そもそも相方を作れるようなコミュニケーション能力は備わっていない自分にそこで気づきます。

弓道部の連中としか喋れてなかったし、クラスで行動するときは陰キャも陰キャなグループに属していた高校一年生の記憶はもう無くなってもいいのに未だに覚えています。もう16年だぞ。倍ほど時間が経ったんだ、消せ。

心を開いていた弓道部員の連中は良いヤツばかりだけど、相方に誘うような人はいないなぁと。
そもそも、何を血迷ったか俺は進学校に入ったんでした。みんな大学に行きます。
大学に行きませんって言ったあとに、
『先輩方の進路』
という円グラフの1%ぐらいのその他と、80%ぐらいの大学進学の資料を見させられて愕然とした記憶があります。

『相方を探さないといけないのか…。』

と人力舎のパンフレットを取り寄せました。

そんな僕もすくすくと成長して、今ではワタナベエンターテインメントの端くれです。
色々あったんです(笑)

チャップメンさん(現鬼ヶ島アイアム野田さんと加藤憲さん)が養成所の中を紹介しているパンフレットを見つつ、東京に行って養成所で勉強しようと思う犬飼ではありましたが、
地元にもお笑いやってる人達がいるなぁと思い始めます。

というより、高校のときにはどっぷりと地元仙台で活動する芸人のラジオを聞き、せっせとメールを送るラジオ大好き高校生が出来上がっておりました。

ですので、
東京か宮城かの二択を迫られ、迷いに迷う時期が続きます。
その間も着々と赤点を取り続けました。勉強しろカス。

高校3年生になって、宮城県高総体の弓道で個人2位を獲る犬飼。

いや、獲ってしまった犬飼。

そのまま東北大会とインターハイに出場し、国体の東北版いわゆるミニ国体ってやつで宮城県代表になる犬飼。

周りの大人たちが
『大学で弓道やりなよ!』
とめちゃくちゃ言ってきたので、
そうっすか?じゃあスポーツ推薦とかいただけるなら…
と顧問に話聞いたら、沢山の赤点が効きまくってスポーツ推薦の激低評定すら足りていないという体たらく。

じゃあ一般で入るしかないのか。
とおもむろに勉強し始めるも、
【何がわかっていないのかがわからない】
という、わかりやすいバカに成り下がっていた犬飼は受験に失敗するのでした。

ブレにぶれまくった高校時代の犬飼は
結局お笑いやるの?
結局弓道やるの?
という二択を、
落ちた段階で興味が無いでーす、と即お笑いを選ぶというクズ判定を下し、めでたくお笑いに足を踏み入れることになったのです。

全然めでたくない。

相方に養成所に誘われたことを書こうと思ったら、自分のクソ高校生時代の話を紐解く時間になってしまった。

続きは後日書きます。
みちてめ、邪魔しやがって、覚えてろ。

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