CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ:⑥しゃくり・こぶしなどはやらない
※この記事は「いぬいぬ流CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ」の 12個目の記事です!
楽譜入力のコツ⑥:しゃくり・こぶしなどはやらない
しゃくり・こぶし・フォール・オーバーシュート・プレパレーション・ビブラート…
歌い方のピッチ変動のテクにはいろいろなものがありますね!
人間用の楽譜ではこれはノートで再現されてないんで、CeVIOのノートでも再現しないようにします!
歌い方をノートで再現すると、
・(学習データが再現できないんで)変な歌い方になるか、
・ノートが細かすぎてノイズになります。
CeVIOやVoiSonaのノートは、歌い方を再現するものではありません。やっちゃいけないのは「母音分割」とかが代表ですね。
タイミングと同じく、ノートはピッチの目安にすぎないので、目安以上のことはさせません。これをやるのはPIT(やVIA・VIF)です。
とはいうものの…
と、いう原則は以前の記事でも書きました。
なんですが…。
たまに売ってる楽譜でこぶしとかを音符で再現してる楽譜があったりするんですよね…><
折角買ったのに…😵。
こういうのは泣きながら修正するしかないです。
ギャンブルで直す
みなさん。ひりつくギャンブルはお好きですか?
そんなギャンブル好きなあなたにおすすめするのが
「スラー指定」です。歌い方をノートで再現している楽譜データを、うまくいけばスラー指定で上手く歌ってくれます。しかも、リスクはそんなにない。
ダメもとでスラー指定して、うまくいけばメッケもんですね。
ま、成功率も高くないんですが…。
成功率はボイス毎の違いが大きいです。意外とうまくいくボイスもあります。ただし同じメロディでも歌詞が違えば、発音に必要な時間も変わるので、うまく行かなくなります。1番の歌詞は問題ないけど、2番はダメ、ってコトはよくあります。
たとえば、前にカバーしたIAちゃんの「真夏の果実」は
「すき~↑~↓~と」はスラー指定でなんとか歌えますが、「つれ~↑~↓~て」はノイズが入ります。
スラー指定は歌い方がなめらかになるもの、ではなく、
スラー指定された時の歌い方を再現するもの、なのでそもそもノートが短すぎるとかでうまくいかないことも多いです。
失敗率が高くて上手くいくかどうかわからないけど歌い方をノートで再現する…、のはけっこーなギャンブルなんで、ちゃんと時間が取れるならノートを均して、PITやVIAやVIFで再現するようにしたほうが確実です。結果的に作業にかかる時間は短くなります。
堅実派のあなたにはオススメしません。
※そもそも、わざわざ表現しない平らなノートでもボイスによっては自動でこぶしなどが入ることもあります…!
ボイスの耐性
ちなみに。
この辺の”耐性”は「表現」や「ボイス」によって違います。
緩やかに音階が下がってゆく、みたいな表現は、よく楽譜でもあるから?か、どのボイスでも破綻しにくいです(この場合のスラー指定はギャンブルじゃないです。本来の使い方ですよね)。
「こぶし」表現はたまにノートで再現している楽譜でもあるからか、たまにうまくいく時があります。…たまにね!
ですが!!!!IAちゃんの例みたいに、歌詞が変わるだけで破綻したりします。ノートが細かい(1/32とか1/16とか)ほど、ダメになる印象です。
この違いは、たぶん学習につかった人間用の元の楽譜の方でやってるかどうか、が影響しているんじゃないかなーと思います。
修正には神機能を使おう
CeVIO AI version 8.3には、
この修正に便利な神機能が付きました。
ベタといいながらベタじゃない楽譜ばかりなこんな世の中poison、盗んだバイクで走りだし校舎のガラスを割りまくる必要はもうありません…!!!!!
うおおおおおお!!!!!
VoiSonaのソングエディタにも早く欲しい…!
追記:VoiSonaの正式版には結合分割機能が付きました。ノートのクリックする位置で結合になったり、分割になったりします。これも神機能です。
まとめ
しゃくりとかこぶしとかノートで再現しない
CeVIOのノートは歌い方を再現するものじゃない
スラーで直すのはギャンブル
ボイスや表現によってうまくいくパターンもある
「音符を結合」は楽譜修正の神機能
ミニもくじ
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