見出し画像

CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ:英語入力のコツ

※この記事は「いぬいぬ流CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ」の 18 個目の記事です!

こんにちは、いぬいぬです!
VoiSonaの知声ちゃんの英語版がリリースしたので記念に書いてみました!

※Twitterでつぶやいたことのまとめです。
あとで清書します!

CeVIO・VoiSonaの英語ボイス・英語歌詞

CeVIOやVoiSonaの「英語対応」には2パターンあって、ちょっと違います。

英語ボイス

「英語ボイス」と言われているのは、ボイスのもとになった人が本当に英語で歌ったものを学習してつくったボイスです。なので、日本語ボイスとは基本的に別ボイスです

言語が変わると喉の使い方が変わるので、声色とかも変わってきます。(一般的に英語のほうが低くなりがち)

ボイスの得意音域や推奨テンポも違います。

歌詞は英語入力に特化していて、日本語歌詞は入力できません。また、音素も英語ボイス専用です。

CeVIO AIとVoiSonaだとこの2つのボイスが英語ボイスです。

  • CeVIO AI IA English

  • VoiSona Chis-A [tʃíːseɪ]

他の合成音声ソフトには中の人が歌えなくても英語で歌えたりしますが、あれは他人の歌い方を流用しているので、中の人の英語の歌い方とは同じではありません。

英語歌詞

これは日本語のボイスの中で英語歌詞を入力すると、それっぽく歌ってくれる、ってやつです。

歌い方自体は日本語なので、ジャパニーズイングリッシュになりますが、英語歌詞の変換の時に、英語の音素→日本語の音素に機械的に変換しているので

「better」→[b,eh,tt,axr]→[b,e,r,a] 

みたいに妙にネイティブっぽい発音になります。
(「ベター」じゃなくて「ベラ」)

英語歌詞が入力された音符だけ、英語ボイスと同じ処理が走る、みたいな感じですね~。

JPOP中の英語ぐらいならいけますけど、日本語には英語の音素がないことが多いので、「英語が歌える」とはちょっと言い難いですね。

英語入力のコツ

英語入力の場合、日本語以上に、楽譜の割り方が重要です。
1文字1音符、みたいな日本語に縛られた割り方はできません。

1単語中に休符を入れちゃうのはNG!
(日本語ボイスもそうだけどね!)

VoiSonaはなんとか(過呼吸気味に)歌いますが、
CeVIO AIだとエラーで発音されません。

単語のつながりを「-」(ハイフン)で記入するのが特に大事で、これを入力するとちゃんとした発音が計算されます。
内部的にはノートが別れてても一つの単語として指定されるので、なめらかに発音されやすくなります。
(ccsファイルをテキストエディタで開くとわかるよ!)

音素の調整は楽譜上じゃなくて、TMGを使う方法が使えます。(子音の長さをほぼゼロにする、とか)。
どちらでやるかは考えてみてください。

追記:VoiSonaの1.4で音素パレットが実装されました!
(…なぜかハミング用音素がないですが…)

VoiSonaだとハミング用の音素の説明がマニュアルにありませんが、使えます。

フラップT/フラップDという発音の音素は日本語に無いものです。

単語中のフラップT/Dは自動でやってくれるんですが(「better」[b,eh,tt,axr])、単語同士の続けて歌う時とかはあまりやってくれないです。なので自分で指定してあげる必要があります。

CeVIOの英語入力には「英語歌詞の自動分割」があって、自動で音節単位でノートに振り分けてくれます。
便利!日本語にもほしい!

ただ、あんまりうまく行かないこともそこそこあるので、ON/OFFは切り替えながらやる必要があります。右クリックメニューから切り替えられるようになったので、とても便利になりました。

VoiSonaはまとめ入力でそれっぽくできるんですが、バグがあります(一度入力したあと、もう一度表示すると表示されます)。

英語ボイスで日本語、はできません。
それっぽくすることはできますけど、うーん、大変です。

日本語の曲を英訳するときは、単に単語を置き換えればいいわけじゃないので大変です。

日本語と英語の歌の違い

楽譜自体が日本語前提、というか日本語に引きづられた譜割りになってるものが多いので、全面的に打ち込みし直す必要があることも…。

音とか韻を踏むとか、普通にやること以外に、モーラとシラブル音階アクセントとストレスアクセントの違いとかも意識しないと行けないです。

ノートが短すぎると発音できない、というCeVIO ・VoiSonaの特徴に、日本語ボカロ曲の英訳は引っかかりやすいです。
かなり音素飛ばしとか工夫がいります。

参考資料

まとめ

  • 文字・モーラで割るのはNG。音節(シラブル)で。

  • 単語中の区切りの「-」(ハイフン)超大事

  • 日本語以上に単語中の休符はNG

  • 英単語の音節(シラブル)は辞書で調べよう

  • 音素の調整は歌詞じゃなく音素直接入力で

  • 特殊記号は全部半角、ファルセットは「$」

  • ハミング用音素(mm, nn)、フラッピング音素(tt, dd)がある

ミニもくじ 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?