社員が前向きに働くため会社ができること

社員が高いモチベーションを保ち、前向きの働くにはどうすれば良いのでしょうか?その答えは意外と単純です。それは会社が社員に得意な分野で仕事を行い、活躍できる環境を提供することです。

営業にも得意な人と苦手な人がいます。苦手な人に営業をさせても、その社員は前向きに働くことはできないでしょう。その人の適性を無視して、人員配置を行うと、社員の能力を十分に活かせないどころか、その社員のやる気を削ぐことにもなります。また一概に営業と言っても、新しい顧客と会うことが得意な人、既存の顧客との関係性を構築することが得意な人、企画を考えるのが得意な人、プレゼンテーションが得意な人、実務のオペレーションが得意な人など様々です。営業担当全てを単純に同じ環境に置くわけではなく、仕事を細分化し、適性に応じた業務に分担することで生産性が上がる場合もあります。

苦手なことを克服することも特には必要ですが、自分の苦手なことは他の社員で補うことができるのが会社と言う組織です。会社では社員に能力を発揮できる環境を提供することで、社員それぞれの得意分野で不得意分野を補い合うことが出来るのです。自分の得意な分野を強化し、自分の特徴としてスキルを伸ばしていくことができる環境を用意する方が社員は前向きに働いていけるはずです。つまり、自分の能力を活かし、伸ばせる環境で働くことで社員のモチベーションは高まっていきます。そして、社員それぞれの得意分野が自他で共有され相互理解が進む中で不得意分野を補い合あい、社内に信頼関係が生まれる環境を作り上げていくことが出来るのです。そうなれば、当然、会社全体も上手く回り、業績も良くなっていくでしょう。

そのために、会社が行うべきことは社員の能力を把握することと適正な人材配置です。そして、社員へのバックアップも重要です。出来ない事を叱責するのではいけません。また、全ての社員を同じ条件に置き、営業社員であれば、売上や利益等の一つの基準で一義的に判断することも間違いです。それは社員のモチベーションにとって悪影響しか与えません。そして、それはマネジメントの怠慢でしかありません。不得意な部分に目を向けるのではなく、得意な部分に目を向け、それを活かす事を目的としなければいけません。その上で、社員が能力を発揮できる持ち場や役割を与えます。さらに、社員が成果を上げやすくするために、時には道具や情報、考えを与え、障害物を取り除いてあげることも必要です。育成し、励まし、認めることで社員はさらにモチベーションを高め、前向きに働きます。会社が行うべき、これらのことは簡単なことではありません。しかし、この難しいことを行うことがトップマネジメントの役割なのです。

つまり社員のモチベーションは、会社が社員に与える環境で決まります。社員のモチベーションを高くするのも低くするのも会社次第と言うことです。

あなたの会社には社員が前向きに働く環境が提供されていますか?

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