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出版から9ヶ月経って、黒磯本の販売キャンペーンを(改めて)はじめます


今年の2月に出版した、一冊の町の本があります。

『A GUIDE to KUROISO 栃木県、黒磯。あたりまえに未来が生まれる町』

栃木県黒磯という魅力的な町に1年以上通い、13人の店主へのインタビューと、イラスト化した町の地図、いくつかのコラムをまとめて本にしました。

黒磯に親戚もいなければ、栃木県の出身でもない。ヨソ者であり旅人だった自分が主筆として町に通ったからこそ、他の町と黒磯の違いがよく見える本になりました。店主たちは一枚岩ではないけれど、僕の出会った店主全員が「いい町とはどういうものか」という問いを持って暮らしていた。

この本が語るのは、北関東の栃木県のある町の話だけではありません。黒磯を通して語られる「いい町とは?」のなかに、きっと、あなたの町とも繋がる言葉がある。

そんな本を、もっと世の中に届けたい。だからキャンペーンをします。

『A GUIDE to KUROISO』 7掛けキャンペーン概要

これまで諸事情により8掛けでの卸販売をしていた本書について、7掛けでの卸販売をスタートします。

■書籍情報
タイトル:『A GUIDE to KUROISO 栃木県、黒磯。あたりまえに未来が生まれる町』
希望小売価格:本体3000円(税込)
判型     :A5変型版
ページ数 :224ページ
発行部数 :3000部
発売日:2022年2月28日(月)
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卸条件:7掛け(1冊2100円税込)
10冊卸値 :21,000円(税込・送料小売店負担)
 ※送料は20冊以上で版元負担とさせていただきます。

■注文方法
以下の発注フォームに必要事項を記入いただくか、メールアドレスよりご連絡ください。
フォーム:
発注はこちらから
メール:
info@huuuu.jp


多くの人に、この本が届くと良いなと思っています。きっと、自分に縁のある町を「いい町にしたい」と考える人にとって、本当に面白い本だと思うので。

まだ出会っていない書店や小売店のみなさま、そして取り扱いを悩んでくださっていたみなさま、何卒、よろしくお願いします。


出版から9ヶ月経ったいま、思うこと

この機会に、出版から9ヶ月が経った今の気持ちを書き残しておこうと思います。もう少しだけお付き合いいただけるなら、最後まで読んでもらえると嬉しいです。


黒磯の本づくりについて考えはじめてから、ちょうど丸2年が経ちました。

これからもどんどん魅力的になっていくであろう黒磯という街のことを知りたくて、雑誌でも取材をしました。


台湾と日本の文化をつなぐ活動をしている編集者・小路さんの目に止まったことがきっかけで、台湾のメディアのために黒磯取材のアテンドをしたこともありました。

この記事も、タイミングがくれば、公開されるはず。

それもこれも、あの本があったから。

最近、ふと黒磯本の議事録を振り返ったことがある。パソコンのなかに埋もれた一番古いメモを見つけると、作成した日付はちょうど2年前のいまごろ、2020年10月。まだ、地名や店の名前をところどころ書き間違えてすらいるメモが残っていた。

最初の議事録を振り返ってみると、日付はちょうど2年前のいまごろ。10月10日に作られたドキュメントには、まだ名前を間違えたりすらしているメモが残っていた。

それから1年と少しの時間をかけ、本が完成した。出版されてもう8ヶ月の時間が経ったけれど、その間にも黒磯の街はずいぶんと変化している。

長い時間をかけて育まれてきたあの街の良さは大きく変わらないが、本にするために街を何度も訪れたぶん、細かい変化が大きく目に映る。


取材の最中、駅前から少し離れた通りまでを行き来するために乗っていた、レンタサイクルはもう撤去されていた。

Pizzeria Pico

工事中だった駅前には新しい黒い建物がたち、「Pico」という名前のピッツェリアができた。取材期間中にもお世話になった「KANEL BREAD」というパン屋さんの新店舗だ。オーナーの岡崎さんは、街の食文化をレベルアップさせる…に止まらず、世の中の食の課題に広く向き合おうとする。その言葉を聞いていて、ハッとさせられることも多い。そのスタンスでつくられたパンの数々は、その背景を知っていても知らなくても美味しい。


GOOD NEWS

Chusの吾一さんが「すごいのつくるよ」と言っていた、那須の森の新施設「GOOD NEWS」も完成した。森との共生をかかげ、資源循環できる商業施設の形をつくっている。それに、全国のいいお店に出店してもらい巻き込みながらやっているさまはかっこいい。(あと、森に向かって散歩ができるので、気持ちがいい)

本当に、魅力的なお店や場所がどんどん増えている。

カフェやヴィーガンレストラン、宿、アウトドアショップにアンティーク店など、取材先の大半が集まっている通りの風景。この通りにはこの通りだけの、数十年の蓄積があった

お店の人たちがたどってきたそれぞれの経験と、店がつくってきた黒磯の空気は、ずっとずっとあの街の出汁の一部だと思う。

自分たちにとっては、この本の制作が、黒磯という街に出会ったオリジンだった。1年間という取材期間すら、長い時間のほんの一点を見ただけにすぎないと思う。

自分たちは街の物語に途中参加した存在で、編集者とは常にそういうものだと思う。

そして、自分たちが途中参加だと自覚しているからこそわかることもあった。

この本は現時点で、黒磯のことを一番真剣に書いた本で、もっとも詳しく書かれた一冊です。これは間違いないと思う。

もっと届けたいからこそ、
改めてお願いです。

ぜひ、より多くのお店、書店さんに扱ってもらえると嬉しいです。

風旅出版のnoteで、キャンペーンの詳細を記載しています。こちらも併せて、ご覧ください。


『A GUIDE to KUROISO 栃木県、黒磯。あたり前に未来が生まれる町』
主筆・乾隼人


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