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白瀬あおいオリジナル楽曲「またあおうね。」の話

1.はじめに

僕の推しVtuberである「白瀬あおいさん」の2曲目のオリジナル楽曲が発表されました。
オリ曲のためにみんなで頑張ったこと、初めて聞いた時の感動や、MVを見た時の衝撃。
これらの気持ちも、きっといつかは忘れてしまう。

だけど、何かの拍子に思い出すこともあると思います。
この怪文書は、当時の"想い"を引き起こすためのきっかけになればと思い、ひっそりと書き記したいと思います。

2.VTuberのあそびばチャレンジオーディション

「またあおうね。」という楽曲を語る上で、避けては通れないのがこのオーディションです。

ニコニコチャンネル
「VTuberのあそびば~ニコニコVパーク~」
が送るオーディション型プロジェクト!
もっと活躍したい、推されたい
あなたの夢を応援します。
次世代のVTuberを応援、
発掘するオーディション企画が始動!

「あなたの夢を応援します。」なんて漠然とした謳い文句でしたが、歌を頑張りたい、歌で伸びたいと考えているVtuberであれば、誰しもが1位を目指したくなる内容でした。

それもそのはず、優勝特典がなんと…
・164Pさん作詞作曲のオリ曲提供
・月刊ニュータイプ掲載
・ニコニコ公式番組出演
・Vtuberスタイル掲載

すごすぎる…

164さんといえば、「天ノ弱」や「青」といった楽曲で有名なボカロPですが、そんなすごい方から楽曲を提供して頂けるとのことで、オーディションが始まる前から熾烈な争いになるだろうと感じていました。

このオーディションは、白瀬あおいさんにとって初めての「ワガママ」でした。
もしこのオーディションがダメだったら引退も視野に入れていた……というのは後から知った話ですが、当時は並々ならぬ気迫を感じていたので、それに近しい想いは持っていたのかと感じていました。

今回はオリ曲の感想なので、オーディションの詳細は割愛しますが、最終審査で歌った「ノーチラス」と「心做し」が多くの人の心を掴み、あおいさんの優勝で幕を閉じました。

3.「またあおうね。」

164さんが手がけた、白瀬あおいさんだけの楽曲。
リスナーさんの前で発表されたのは2022/10/19のニコニコ生放送「Vの占いの館」に出演した時でした。
番組内でワンコーラス流れた時のことを今でも思い出します。
優しさの中にどこか影を感じるようなメロディ
あおちゃんの繊細な歌声
何か決心をしたかのような"芯"を感じるサビ

このタイミングでオリジナル曲を聴けると思ってなくて、本当に不意打ちでした。

冒頭のメロディはファンクラブで聞いたり、月刊Newtypeで「どんな感じの曲か」というのは予想してたけど、実際に聴くと色んな感情がごじゃ混ぜになって、ただ涙を流すことしかできなかったです。

みんなの前で初めて歌ったのは、翌日の1.5周年記念配信でしたね。
実際にあおちゃんが歌う「またあおうね。」を聞いて、「この瞬間のために、みんな頑張ってきたんだなぁ」と少しだけ感慨深い気持ちになりました。

色褪せない思い出。

4.「またあおうね。」感想

2023/2/14に公開されたMVはお世辞抜きに最高でした。

この曲の最初の印象は「あおちゃんにぴったりな曲!」でした。
冬を感じさせるバラード
どこか哀愁感漂う雰囲気の中、
最後の「大人になったら また会おうね」という歌詞に一握の希望が垣間見える…
たぶん、聞き手によって解釈が180度変わるような、そんな不思議な魅力を持っている曲だと思いました。

冒頭の「ポケットのカイロで思い出した」の歌い方がすごく優しくて、一つひとつの思い出を丁寧に語ってるように感じました。
触れたら壊れてしまいそうな、そんな儚い「白瀬あおいの物語」が始まる予感がしました。

光の差し込みや雪の反射で、全体的に淡い映像になっているが、それは思い出の中の「過去の白瀬あおい」を演出してるのかなと感じました。

その後、「冷たい僕の左手を握って笑った」からの暗転で、ぼやけてた白瀬あおいさんの輪郭がはっきりします。
これはきっと「今の白瀬あおい」で、二人でいた"この場所"で、ずっと"君"を待ち続けてるのかなと感じました。

ラスサビ直前のサビでは、あおちゃんが一つひとつ言葉を噛み締めながら歌っているように感じられました。

ひとつひとつ この星空も
優しかった その声も
もう戻らない その後悔も
いつか消えるの

この部分を聞いて鳥肌が立った人も多いと思います。
今までずっと思い出の中で生きていた"君"の声も、
二人で並び見た景色も、
交わした遠い約束も、
それらを忘れたら後悔するという思いも、

「いつかは全部消えてしまう」という、どこか諦めに近い感情が、白瀬あおいさんに重なる部分があって、胸が締め付けられる思いで聞いていました。

映像でもシネスコ(上下に黒帯みたいなのが入ってる)になっていて、そこでも少し暗い感情を表現してる気がしました。

余談ですが、
二人で並び見た景色=この星空
だとすると、Bメロの背景で流れていた星々は二人が見たものなのかな…とか思ったり。

そして再び暗転からのラスサビ。 
先ほどとは違った力強い歌声。
1番のサビでは「今の白瀬あおい」として輪郭がはっきりしていたが、ラスサビでは光に包まれている演出になっています。

これは、抱いていた暗い感情が吹っ切れて、
"希望の光"に包まれいるように感じました。
現実をしっかりと受け止め、先の未来に希望を見い始めた…
そういう「前向きな気持ち」が込められてる気がします。

その気持ちが最後の

「大人になったら また会おうね」

という言葉に込められてる気がします。

5.おわり

「またあおうね。」という楽曲は、音楽性という側面でも素敵なものではあるが、関わってきた人たちの情熱やドラマがあったからこそ、出来上がったものだと感じています。

この曲はYoutubeに投稿されているのですが、
そこの固定コメントをぜひ読んでみてください。

白瀬あおいさんの"想い"を感じ取ることができると思います。

このコメントをリスナーが読むことで初めて、
「またあおうね。」という曲が完成する…

と言っても、過言ではないのかなと思います。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
思いの丈を連ねた怪文書でしたが、
いつかまたこの文章を読んで、
その時の思い出に浸れればと思います。

だからその時に

またあおうね。

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