没プロット-赤い合羽の女

没になったので、サンプルとして公開。

『赤い合羽の女』 プロット

シナリオ概要
主人公の小学校には、『大雨の日に赤い傘をさしている女の子は、赤い合羽の女にさらわれる』という怪談があり、女の子は誰も赤い傘を持っていない。午後から大雨が降りだした日に主人公と友達が帰ろうとするが、友達は傘を持ってきていなかった。友達は昇降口の傘立てに一本だけ残っていた赤い傘を使って帰ろうとする。主人公は止めるが「自分は男だから大丈夫」と聞かない。そうして案の定赤い合羽の女が現れ、友達は攫われて行方不明となる。その後赤い合羽の女の怪談は、『大雨の日に赤い傘をさしている子』に変わる。

登場人物
主人公・・・小学六年生。
友達…小学六年生。
赤い合羽の女…昔大雨の日に増水した河に落ちて、娘と共に溺死した女性。娘赤い傘、自分は赤い合羽をお揃いで着ていた。一緒に河に落ちたはずだが数日後に発見された時は彼女だけで、娘の遺体は見つからなかったため、今も赤い傘を目印に娘を探している。発見された遺体と同じ姿で、水を吸って膨らんで白くなった身体の上に赤い合羽を着ている。口から泡を吹き、片目は外れて垂れ下がっている。

シナリオフロー
 主人公が『赤い合羽の女』について解説する。女の子たちは怖がっているが、友達含め男の子たちは関係ないからと女の子をからかう。
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 数日後、午後から雨が降る予報の日。雨が降り出す前に帰ろうとする女の子、青い傘や黄色い傘を見せ合う女の子たちの中、主人公と友達は掃除当番で遅くなる。
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 ごみ捨てまで終えて帰ろうとしたところで、雨が降り出す。主人公は折りたたみ傘があるが友達は傘を持ってきていない。主人公が止めるのも聞かずに、傘立てに残っていた赤い傘を使って帰る。
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 雨が土砂降りになる頃、前から赤い合羽の女が歩いてくる。主人公は身構えるが、友達は偶然だとそのまますれ違おうとする。目の前までくると、女は友達の傘を掴み、娘の名前を呼びながら覗き込んでくる。
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 怯えて逃げ出そうとするが、女は友達の足を引きずって雨の中に消えていく。主人公は腰が抜けて動けないが、すぐにスマホで母親に電話して助けを求める。
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 主人公は赤い合羽の女にさらわれたと訴えるが、赤い合羽を着た太った女による誘拐事件として処理され、友達は行方不明となる。
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 主人公が友達を助けられなかったことと女が怖かったことを思い出しながら、怪談が変化したことを説明してED。


※制作日:2022/7/21
※このプロットはどこにも納品しておらず、使用許可も出しておりません。


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