note著作権勉強会を通じて感じたこと
2021/07/15 YouTubeのnote公式チャンネルにおいて
著作権勉強会のイベントが開催された。
参考:note著作権勉強会のアーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=Mu32iNKryxk
この勉強会を通じて感じた内容を今回は記事にしたい。
そう、引用の仕方に気をつけながらね。^^
著作権とは何なのか?
著作権について調べてみると大体一様に以下のような内容になる。
出典:日本弁理士会
著作権は著作物を保護するための権利です。
著作物とは、思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいいます。
なにかにインスピレーションを受け自分の世界観を表現した創作物、
すなわち著作物を保護するための法律ということになる。
音楽や絵画、小説や漫画、ドラマや映画などが当たると思われる。
これは一般人が作成したものもすべて含むため、例えばではあるが、
いま読者が閲覧しているこの記事は「一花の著作物」ということになる。
記事の一部切ってどこかに載せる引用ならこのサイトのURLを載せるなどで
可能ということに法律上はなるのだろう。
この機会にお伝えするのであれば、一花コンテンツについてはYouTube含め
自由に使っていただいて構わない。(出展元URL載せくれるとテンション↑)
引用は言ってしまえば自分の公開するコンテンツの理解を深めたり、
より楽しんでもらうためのスパイスとして利用するのが目的だと思う。
コンテンツの主体が引用先のコンテンツそのものになってしまうような
引用の仕方をすると、それは引用とは言えず著作権違反の可能性がある。
しかし、主体が製作者本人の制作したものか引用先のものかを判断する上で
どこに一線を引けばよいか?と問われると難しいという場合もあるだろう。
今回のnote主催勉強会では「グレーゾーン」の広さを取り上げているが、
こういった引用が引用にあたるかという部分もその一例だろう。
同人誌をどう捉えるか?
同人誌についても触れられていた。
同人誌は「もともとのコンテンツに登場するキャラクターが登場する
二次創作の雑誌」ということになるだろう。
「コミケ」が好きな方はよくご存知であろう。(ちょっと興味あるっす)
同人誌は物語こそ新作架空だが、
キャラクターの設定や世界観などは
元ネタの設定を踏襲している。
この踏襲部分が著作権法違反と考えられるのではないかと
筆者は解釈している。(あってる?ねぇ合ってる!?)
ではそれがどこまで問題になるのか?と言われると、元のクリエイターが
黙認している状態であれば問題ないということになると思われる。
二次創作の方向性によって世界観が崩れるのを嫌うクリエイターも居れば、
「そんな世界観の広がり方があるのか!?」と感嘆するクリエイターも
居るかも知れない。 後者なら問題ないだろう。
もし、もともとのクリエイターから物言いがあれば要望に応えるべきだ。
同人誌のように、もともと法律アウトなら従うのが筋であろう。
そうでないとしても二次創作に関しては物言いに応えるのが
基クリエイターへのリスペクトに当たると筆者は思う。
ファスト映画
著作権について、最近話題になったものといえば「ファスト映画」が
挙げられることだろう。映画と言っているがドラマやアニメでも
同じようなものが存在する。 今回は映画に絞って話そう。
ファスト映画は映画の一部分をカットしてつなげることによって、
忙しい人でも隙間時間で端的に内容がわかるようになっているものだ。
最近話題になっているものに関しては、このようにつなげ合わせた物を
複数投稿することによって、映画全体の内容を理解するには十分となり
明らかに著作権法違法になっているものが挙げられている。
当たり前だが、これを見た人が映画館に行かなければ、
興行収入は減ってしまう。 この収入を守る意味でも著作権法がある。
仮に投稿が一部分のみで、映画全体の内容まではわからないにしても
内容自体は映画そのものの中身だけであるため引用とも言えない。
結局著作権法違法になるのではないか?ということになるだろう。
しかし、この内容も制作側がどのように取るかとによって、
仮に違反していたとしても問題ないケースが出てくるだろう。
短い動画故に「このあとどういう展開になるの?」とか
「どうやったらこの展開に行き着くの?」など、
気になれば劇場で見たくなる。
一般的にクリエイター側では予告編を公開している。
これも著作物だが、仮にこの動画を転載したらどうだろうか?
クリエイター側としてはむしろ好都合な場合もある。
ファスト映画のような作品においても、範囲が限定的で、
むしろ鑑賞意欲を高めるのであれば黙認する判断も一考だ。
しかし、これはクリエイター側が判断するべきであり、
ファスト映画製作側が考えるべきでもない。
「この部分を切り取って紹介すれば公式の予告より興味をそそる」と
善意で制作したとしても法律的には違反していると考えられるので、
クリエイター側から削除要請があれば速やかに削除するべきだ。
もっともファスト映画作成側としては広告収入を得ることがメインであり
著作権に気を使っているのであればこのような社会問題は起きないが。
勉強会の中で個人的に印象に残った言葉
発言参照:しろしinc. 山田邦明氏
「皆様真面目でえらいですよね。
違法なことをしている人なんで世の中に腐るほどいて、
そんな中で違法じゃないけど傷つけたくないって思っている。」
これまで著作権法について愚見を述べたが、
一花が著作権について個人的に気をつけていることが
この山田氏の発言背景に詰まっていたと思う。
この発言の背景にはnote側に寄せられた事前質問や、それを基に感じた
noteスタッフ各位の感じたのことでもあるからだ。
基本的に著作権は法律に基づいて守られる。
しかし、その法律に基づくか否かは別として、
クリエイターをリスペクトする思いが有り、それが関心を呼んでいる。
おそらく、今回動画を視聴しているクリエイター及び読者各位は、
基クリエイターから申告があれば真摯に対応する姿勢を持っているだろう。
それだからこそこのような空気が生まれると感じたし、
素晴らしいコンテンツが生み出されていく期待感が高まる。
一人のクリエイターとしてその中の一欠片になれるように
精進していきたいと思った。 そんな勉強会だった。
記事をご覧頂きまして、まことにありがとうございます。 「缶コーヒーの差し入れ」くらいの気持ちでサポートをしてくれされば とても励みになります。