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なにかあったら再起動はもう迷信?

皆様こんにちは、一花です。
最初に言っておきます。「ちゃんとスキとフォローしてけよ?」

さて皆様、
「パソコンではなにか不具合があったら再起動すればいいよ」って
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
特に中高年のサラリーマンくらいになってくると
よくわからないけど再起動しておけば大丈夫という
経験をされた方も多いのではないかと思います。

でも最近になって、スマホ世代の新入社員の方にそのことを教えてみると
「えー、直んないっすねー。」「マジかぁ・・・困ったねー」
こんな会話をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そもそも再起動で治っていたのはどんな現象なのでしょうか?
一言で言えば「パソコン本体に何らかの不具合が起きた」ときに
再起動をすることで治っています。

例として、Wi-Fiがつながらないなどの際に、原因がパソコン内臓の
Wi-Fi子機の動作不具合などが挙げられます。
Windowsのシステム側で何らかの不具合が起きた際にWi-Fi子機を認識できないとその子機が働いてくれませんが、再起動するとその子機をきちんと認識して動いてくれた、という具合です。

このように、PCに起きた不具合は結構な確率で再起動により直るというのが
まるで神話のように連綿と後輩に引き継がれてきましたが、なんで直るのかを知らないがゆえに神話のような扱いになってしまっているのもまた事実です。
今回はそんな再起動神話について、今も生きている神話なのかどうかを
ご紹介いたします。

Windows8くらいから歯車が狂い始めているZE☆

さて、この再起動神話があてにならないと感じている中高年の皆様、
思えばそれは「Windows8」というスタートボタン廃止が施された
悪魔のようなシステムの爆誕と同時期くらいから
感じられる現象ではないかと思います。

そもそもスタートボタンがなくてシャットダウンの仕方覚えるところから
苦労しているその裏で神話が迷信扱いになり始めているはずです。
スタートボタンが復活したWindows10が主流になっている現在も
再起動神話の迷信扱いは結構囁かれているはずです。

じゃあやっぱ迷信?

では、やっぱり迷信か?思われたそこのあなた。
実は迷信では有りません。
ある点に注意して再起動をするだけで神話が復活します。

ある点とはズバリ
「"Shift"を押しながら"シャットダウン"をクリック」
することです。

先程申し上げたように神話が迷信扱いになったのはWindows8から。
実はこのタイミングで「シャットダウンの方式」に
大きな変化があったためです。

シャットダウンは2種類ある?

昨今のWindowsでは、言ってしまえば「スマホ方式」の
シャットダウンが採用されています。

スマホユーザーには「PCよりスマホの方が起動早い」と
感じる方もいらっしゃるはずです。
システムがPCよりも小規模なのでこの差はどうしても埋まりませんが
せめて差を縮められればと言うことでWindowsにもその方式が
採用されるようになったということです。
(厳密にはWindowsスマホが開発されていた背景が有り
スマホ部門ではAndroidやiOSに出遅れたという過去がある。
そこで採用されていたシャットダウンがPCに残っている、
と言った方が正確なのだと思います。)

さて、このスマホ方式のシャットダウン、
わかり易い表現をすれば「完全には」電源が落ちていません。
次に電源を入れたときにさっさと作業を始められるように
一部の操作状況の履歴などが記憶され、それがシャットダウン後も
すぐに利用できる形でPC内で保存されているためです。

ぜひスマホでこの記事を御覧の皆様、アプリを閉じずに
そのままスマホを再起動して見てください。
起動後にタスクを確認してもバックグラウンドで
タスクが動いているはずです。 これがスマホ方式です。

以前の記事でパソコンの性能を示すためにオフィスデスクを
イメージしてほしいと例えたことがありますが、
このスマホ方式シャットダウンは、翌朝作業するための資料を
机の上においたまま帰宅する、という感じです。
翌朝出社したときにものがちょっとずれていたらどうでしょう?
人であればそんなことまでは気にせず作業にあたるでしょう。

しかしパソコンなどのコンピューターは違います。
ちょっとでも物が動いているとその位置にものがないとして
認識してくれないという不具合が生じます。
物がどこにあったか正確に覚えることは得意ですが、動いてしまうと
融通を利かせて探すということができないのです。
「勘ピューター」と「コンピューター」の違いはそこです。

解決策は、「"ここにある"という事前情報をあてにせず探す」です。 
もともとの「ここにある」という情報をリセットして、
まっさらな気持ちでデータを探すように仕向けることで
ちゃんとデータを見つけられるようになります。

先に示したように「Shift+シャットダウン」を実施することによって、
電源を完全に切る「完全シャットダウン」を行うことができます。
これはWindows7まで、あの懐かしいXP等でも採用されていた方式です。
このパソコン方式のシャットダウンである完全シャットダウンで
データがある場所の固定観念に邪魔されずにきちんとデータを
探し出せるようになるということです。

このように「Shiftを押しながらシャットダウン」を覚えておくだけで、
以前のパソコンに近い確率で「再起動神話」が起こります。
ぜひ今後のお役に立てば幸いです。

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