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自己中

人に気に入られることが恐ろしい。出所のわからない親切心を向けられると心底不安になる。ひとえにそれは自分は好まれて当然だと思える様な、人格的な努力をしていないが故の自信のなさからだろう。怠惰だと思う。愛嬌を培うことを放棄している。親切にされても、その理由がわからないから、嬉しさや感謝より先にどこに意図があるのかと勘繰ってしまう。やさしさが暴力みたいに、とつぜん思わぬところから降ってきた様に、次はなんの前触れもなく急に冷たくされるかもしれないという不安が強すぎて他のことがなにも入

    • 最悪日誌

      Kindleでエロ漫画の分冊を①だけ買ったら健全部分までで、ちゃんとしたエロを読めるのは②以降からというとんでもない罠にはめられてしまうも、お金が無いため続行を断念。エロ漫画に於いて最もどうでも良い、動機づけでしかない幼馴染男女のすれ違いを28ページ見せつけられて終わる。 定期的に夏休み最終日みたいな夢をみる。具体的に言うと、やらなければならない厄介な課題の存在に提出の前日に気づき、これからどうにかして全て終わらせなければならないことに焦りまくるという地獄みたいな類の夢であ

      • 思考の連続性が保てなくてヤバい

        MBTI診断ってご存知だろうか。俺は何回やってもINTP-Tになる。職業的には「論理学者」と称されるその性格タイプはなんでも全部で16ある振り分けの中でも2番目にADHD当事者の割合が多いタイプらしい。俺はたぶんADHDではないんだけど、それに似通った性質をあくまで「性格」として携えて生活している。 普通に生活をしていて、自分はちょっと頭がおかしくてそのせいで人に迷惑をかけているんじゃないかと思う場面は多々あるけれど、どこもおかしくないし、ただもう一生そういう存在なだけだよ

        • 遮光

          金がないときに限って本屋に行くと気になる本ばかり目につく。話題書の棚へ行く。町屋良平の新刊が飛ぶ様に売れている。平積みがもう一冊しかない。つま先で俯瞰してみると町屋良平のあった部分だけがストラックアウトみたいに四角く陥没している。生きる演技、文藝の発売日に読んだけど、その時はこの物語のためだけの媒体じゃなかった。 表紙がとてもかっこいい。町屋良平の本は表紙がいつも嘘みたいにかっこいい。表紙のいろや景色が物語全体に薄くかかっているように記憶に残る。思い返してみれば一番最初に触

        自己中

          へび脊椎

          中3の頃部活の顧問に「お前は根本的に性根が捻じ曲がっている」と言われてはじめてそっかー、俺ってそうなんだ。と性根が捻じ曲がっていたことに気づき、そこから漠然と今日までずっとずーっと捻じ曲がり続けている。性根って一体、体のどのあたりにあるんだろう。よくわからないけど、あの日から心なしか重心がどんどん左に偏っていってる気がするし、見たことないけど俺のレントゲンを撮ったら背骨なんかぐちゃぐちゃのくねくね知育パズルみたいになってるんじゃないだろうか。 こんなふうに。 人からマイナ

          へび脊椎

          出力

          少し前まで3ヶ月ほど毎日雑記を書いていた時期があった。近頃はしておらず、ここ最近のnoteはずっと他人の言動や歌詞を書き起こすための場所になっていた。書き起こしをしている時、心境は写経に近い。近いっていうか写経だ。経は書いたことないけど。とにかく自分のことを考えたくなかった。好きな人の言葉や好きな歌の詩を聴きながら、手を使って文字に起こすことで、頭の中をそれでいっぱいにする時間が必要だ。元々noteに日常で思ったことを書いていた動機として、自分で後から読み返して満足するためと

          出力

          最近

          好きな本をいつも耳で聴きたい ちなみにこれはいま流行りのオーディブル、いわゆるオーディオブックと呼ばれる類の朗読音声サービスのことを言っているわけではない。俺はオーディオブックというものを明確に遠慮している。意味がわからないから。俺にとって読書というのはあくまで活字を通して行われる作者と俺自信との私的な感情の交信であり、他人の思想を借ることで起こる個人の思想の確認作業であり、そこに、俳優や声優といった第三者が突如介入し、この俺の耳に、俺が俺のこれまでの人生を織り交ぜた総決算

          最近