はちみつを食べている ボクでない誰かが 誰かはわからないが誰かがだ 美味しいのであろうか 全身はちみつだらけだ 一口貰おうとすり寄った くださいな ミツバチの次は君の番だ
僕は楽をして生きてきた 苦悩もなにもない ストレスフリーな生活 恵まれたことに、ボクは裕福な家庭に生まれた カネには困らない 最高だ 生まれも才能だ その才能を使って何が悪い 親はバカだ 僕が何をしているのか理解していない 理解しようともしない その癖 できた息子だとよく褒める なにも見ていないんだな 甘党な親を背に ボクは成人した 人生で初めてバーにいった ぼくは隣のおじさんに説教されたんだ 「楽して生きようとする奴は馬鹿だ。」 ウルセェ
枕が初めて頭を支える時 枕は始めて枕たらしめる 枕はもともと枕ではない ふわふわを含んだ長方形の布だ 頭を支える役目を得た瞬間に枕となる ボクは人間なのだろうか 人間としての役目を果たせているのだろうか 男の役目がよくわからない 女性には子孫を残す役目がある ボクにはない
この世界はちゃんちゃらおかしい 狂ってやがる 右も左も狂気に満ちている 気付かない奴は馬鹿だ 僕は毎日落ち着かない 僕が“普通”だろう いまは“普通“という定義すら存在し得ないのか 忘れていた あぶないあぶない まあ楽しく生きようじゃないか
村上龍の「逃げる中高年、欲望のない若者たち」を読んだ。思考が同じと言うのはあまり失礼だが、うん、似てるだろう。僕は昔から湧いた疑問を深く考える癖がある。大体のことは自己完結する。その結論が彼と似ていたのだ。いや、ほぼ同じ。ぼく以外にも同じことを考える人がいるとはたまらなく嬉しかった。同時に、悪寒を感じた。特に読書も語彙もない自分が同じ考えを持っているとは。発狂した If、僕が文芸を興じたらどうなるだろうか。世界が変わってしまうだろうか。全人類の思考を司る神になろうか。なるの
見つめ合う目と目 その先に何が見えるのか 目の中に無限の世界が広がっているのか 生命を感じるのだろうか 父に聞いてみた 「いや、そこには瞳孔がある」 つまんない大人だな もうちょっとマシな答えはないのだろうか 僕は発狂した