ニャン吉に阻止された話


深夜0時過ぎ、気付くと慣れた感触のベッドの上だった。前日、疲れ果てて早寝したから変な時間に目が覚めたのだ。体はまだ少し怠かったが、それはむしろ体を動かしてリフレッシュした方がスッキリする類の感覚だった。だから、ジョギングへ行こうと起き上がったところ……


私の手首を捕まえるニャン吉

添い寝していたにゃん吉に手首を掴まれた。それはまるで「行かないで」と訴えかけているようだった。あまりに意地らしくて可愛かったので思わず写真撮ってしまった。iPhoneをニャン吉に向ける私の顔は、さぞニタニタと弛んだだらしのない表情を浮かべていたことだろう。


早速この愛らしさを世界へ自慢しようとツイッターに投稿すると、とある方が「動物の勘で何かを察知して止めてくれたのかもしれない」というような事を仰ってくれた。なるほど、確かに昨晩はノイ(犬嫁)が熟睡していたので一人で出掛けようとしていたし、私の体は疲れが残っていた。ボディガードも同行していなければ、体調も万全ではない状態で、午前0時過ぎに一人でジョギングへ出掛けたら何か起きていたかもしれない。


納得と、素敵なツイートへの感謝と、ニャン吉の行動に、私は、またもニタニタと締まりのない顔をしながら、ニャン吉が寝ているベッドのそばで筋トレに励むことにした。


スクワット、腕立て、その他の名前がわからない昔ビリーズブートキャンプで覚えたヤツなどなど。大きな怪我や事故もなく無事に汗を流し、心地よい疲労感を得ることができた。もしも深夜の田舎街へジョギングへ出掛けていたら酔っ払いに絡まれて殴り殺されていたかもしれないし、ドブ川に落ちて溺死していた可能性だってある。それらを回避できたことに感謝しながら、シャワーで心身から出た毒素を洗い流した。


ただし、無傷では終わらなかった。


私の足はニャン吉の歯形だらけになった。なぜか、ニャン吉は素足を見るとテンションが上がってじゃれついてくる。筋トレ中ずっと私の足首はニャン吉のオモチャと化していた。撲殺されたり溺死したりするよりは、ずっとマシである。


日々私を生かしてくれる生き物達と、こんなアレな私を見捨てず繋がって下さっている皆様に感謝しながら、明け方頃に二度寝した。(と思ったら朝7時過ぎには起こされた)いつもありがとう🤤


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