ぼっちのアニメの楽しみ方
二次元コンテンツ——その中でも特にアニメがずっと昔から好きで色んな作品を見てきたけれど、人との関わりが希薄になってからはずっと感想を共有したいという衝動をどうしていいのか分からなくなっている。
勿論、今はネットでアニメを好きな人と繋がるのは簡単なんだけれど、厄介な事に私は人と関わるのが心底面倒だと感じるようになってきた。
アニメの感想を語るのも楽しいし、キャラクターの深掘りや考察を話すのが好きだ。でもそうなるまでの関係を築くのがめんどくさい。どう思われてるかとかを気にしてしまったり、やはりSNSだからいちいち投稿に反応しなくちゃいけないっていう義務感とか……それに今は創作活動や分かりやすい推し活をしてないと人と繋がるのも困難だと思う。
そうしてない人もいるけど、そうじゃない人はとんでもない考察とか落としてたりするから。
そんなこんなで、私みたいな無産ヲタクはあんまり同じオタクと繋がれない。まあフォローするメリットないし当然っちゃ当然だけど。
それにやっぱり人には合う合わないとかがあって、数えきれない人の中から気の合う人を探すのは大変だ。
仲良くしてくれる人もいるけど、ジャンルが一つしか被ってなかったり、生活リズムが違いすぎて全然話せなかったりするし。
仕方のない事なんだけどね。
そんな感じで見事正真正銘ぼっちのオタクになった私は語りたい感情とこの気持ちを共有したい気持ちをなんとかできないかと試行錯誤した結果、同時視聴という結論に辿り着いた。
同時視聴とは言っても、Vtuberとかの当時視聴枠のアーカイブを追ってるだけだから厳密には同時ではない。
「見たいアニメ 同時視聴」
で検索して出てきた配信者のアーカイブを片っ端から見ている。
これは感情の共有以外にも目的がある。
私はアニメを基本的に2周するようにしている。もう一度見ることで気づくことや、初見ではなかった感情に出会えるから。
そして好きなアニメは何周も見る。
初見
↓
海外の反応を見ながら2周目
↓
考察動画
↓
原作(あれば)
↓
3周目
って感じで物語自体は最低でも4周はしてる事になる。
これはマウントとかではなく、好きな作品を髄の髄までしゃぶり尽くしたからです。
それに、好きなアニメを見終わるのが辛い。それをなるべく引き伸ばすために何度もアニメを視聴しているというわけ。
勿論4周では終わらない。漫画をもう一度読んでみたりするわけだけど、何周もしていると流石に飽きてくる。さらに言えばここまで一度も人と感想を共有していない。
したことといえば、一人でTwitterで語るか、noteやPCに感想をまとめるくらい。ここまで全部一人で完結してる。正直めっちゃ寂しい。
文字で感想を語るのもいいけど、このシーンはどうだとかこの表情が……とかたくさん話したいことがある!それに毎回新しい発見があるからnoteじゃ追いつかない。
そこで辿り着いた結論がVtuberの同時視聴!!!
海外の人のリアクションもいいけど、やっぱり日本独特の言い回しや感情表現とかは海外の人に理解されにくかったりする。そこがいいところなのに伝わらないともどかしい気持ちになる。
その点で言えば日本人ならそういう表現も拾えるから素晴らしい。
同時視聴している人を見るにあたって大事なことがある。
それは理解力が自分と同等もしくはそれ以上であり、感受性が近しい人であるということ。
例えば見ているときに、作中で表現されていたり説明がされているにも関わらず、あまりにも察しが悪かったり理解できなくて「どういうこと?」って大事なシーンが流されて、作品自体によく分からなかったという評価がされてしまってはこちらとしてもなんかモヤモヤしてしまう。
私の性格上、すぐに指摘したくなってしまうからかえってストレスが溜まる。
そして感受性が近しいというのは、同じところで泣けるかってこと。
厳密に言えば少し違う。価値観とかが似ていると言った方が近しいだろうか?
例としてリゼロの主人公ナツキスバル。リゼロはキャラクターの描き方が素晴らしいけれど、主人公がスーパーマンだと勘違いしている人がスバルの感情を無視してクズだとかいう評価をしていることがある。
海外だと多いのが、死に戻りをすぐにスバルにさせようとしたり。それを嫌がるスバルに否定的だったり、レムを振ったから嫌いって言ったり。
どう感じるのかは人それぞれだけど、少なくともそういう見方をする人は私とは感性が違いすぎる。
だから、同じような感想を持てる人が好ましい。
Vtuberを多く選んでいるのは、女性が多く感性が近いからっていうのもあるかもしれない。男性のも見たことがあるが、上記のように私には合わなかったので見るのをやめた。
特に私は群像劇系の作品が好きで、メインキャラクター以外もただのモブとして描くのではなく、しっかりとその人の人生があるのが好きだ。作品のコマではなく、その人が考えて動いた結果そういう作品になった……ってのが大好物。
だからどのキャラクとーが何を考えてその行動を取ったのかちゃんと考えてくれる人の配信をよく見てる。
最近だと大空スバルさんとか姫乃えこぴさんとか。
勿論全く同じ感想を持つってことはないけれど、その人たちが理解しようとしてることが伝わるだけでも作品のファンとしては本当に嬉しい!
何より、アーカイブで追ってることもあって自分の好きな時間に好きなだけ見れる。私は基本的に時間があればずっとアニメを見ていて、夜は割と早く寝てる。そのせいでネットで知り合った人とはあまり同時視聴できてない……だから本当にありがたい。
それに配信者ってこともあってしっかり喋ってくれるのもありがたい。実際に誰かと見ると、自分が喋るべきか黙っておくべきか悩んで集中できないから勝手に喋ってくれるのは本当に助かる。
そんなこんなで話す相手がいないから最近は一人で配信者相手に返事するおばあちゃんみたいなことをしている。
共感もそうだけど、色んな人と見ることで(擬似だけど)味変にもなって何度もアニメを見れる。そんなことしてる間に気づいたら何十周も見ていたって感じになってる。
一つのアニメをきっかけに知り合った人は別の作品に熱が映ったときに疎遠になりやすい。私は熱しやすく冷めにくいから一度好きになったものはずっと好きだけど、相手がそうとは限らないし。
それに見てるアニメがそこそこ多いから全部の作品に関して語るのは無理だし。だからこのやり方は私にあってるんだと思う。
まあでもやっぱり話せないのはしんどいんだけど。ここ最近本当に仕事以外で人と会話してないから、アニメに関してもいつ語り合ったか覚えてない。
根本的なところは何も解決してないからいつかは限界が来るだろうけど、今はその解決策も思いつかないし、一旦この方法で楽しもうと思います。
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