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2021年エリザベス女王杯の予想

阪神芝2200mの特徴


内回りコース

最初のコーナーまでの距離525m
なので枠による不利は少ない
1回目の坂もあるので
余程、逃げたい馬が揃わない限りは
そこまでペースは速くならない

ラストの直線の距離356mで急坂がある
急坂は100mくらいを過ぎた位置から始まり
残り80mまで続く
坂を登り切ると平坦
高低差は1.8m

残り800mからは下り坂となるので一気に
スピードが上がる

基本的なラップパターンは最初の525mの
直線はそこそこのペースで流れて
1〜2コーナー部分で息が入り
1000m付近まではゆったり流れる
残り800mからもしくは手前くらいから
下り坂になるので一気にペースアップする。

馬券になる馬のほとんどは
先行好位差しか中団好位から捲りを決めている
最後の直線で一気に加速して抜き去るタイプは
展開による助けがないと厳しい。

必要な基本能力

4〜5Fの持続ラップに耐えられるスタミナ
そして、ラストの直線がそこまで長くないのでキレも必要
コーナリング精度もあるとさらに良い

中団or後方追走タイプであれば
捲れる能力と長く使える末脚

坂への耐性

2021年の出走馬


レイパパレ

逃げ先行タイプ

自分のペースで走れると最強

仕掛けた後にすぐに反応出来る
先行タイプなのに差し馬なみにキレる
宝塚記念も2番手を走り
ラスト3F35.0を記録

1位はクロノジェネシス34.4
2位ミスマンマミーア カデナ 34.9
なおこの2頭は最後尾を追走してきた。

ルメール騎手がこの馬の武器は
スピードの持続力とコメント

不安要素
2200mという距離
折り合い面
逃げずに控えた場合の展開

前走のオールカマーでは中山2200mに挑み
4着という結果に終わった。
原因は行きたがるレイパパレを抑えて
番手に控えさせて体力を消耗させたのと
息を入れたいタイミングでグローリーヴェイズの捲りが入りさらに体力が消耗してしまった
状態で阪神よりもキツい坂を迎えて失速した。
というのが敗因だと思ってます。

今回は中山よりも楽で宝塚記念3着の
実績があるスピードコースの阪神2200m
なのでこの面では安心出来ます。
しかし、もう楽逃げも出来ないし弱点も
さらけ出してしまった状態で好走出来るのか?
という不安があります。
宝塚記念もトラックバイアスと展開面の助けが
かなりあっての3着だと思っています。
前回のように控えて残り800mから捲られ
自分のペースを崩して走り切る事が出来るのか??

レイパパレが好走するには1枠で
まだそれほど痛んでいないインコースを
走り単騎逃げするしかないと思います。
というかこの方法であれば圧勝すらもあり得る
のではないでしょうか

ウインマリリン

先行持続タイプ
スピードもあるけどパワーとスタミナの方が
際立っている。

コーナリング精度も高い

スローペースから前方で溜め逃げをすると
かなりキレる脚を使えるし
前走ではキツいミドルラップのペースを
先行好位で走りラストの直線で詰まりながらも
一瞬の内に一気に加速して後続に1馬身差を
つけて完勝した。

成績もかなり安定している
惨敗しているレースは
コンディション不良であったり
馬場が極端に悪かったりした時のみ

かなり折り合いもつく

中山巧者

不安材料
脚部にかなりの不安があるらしい

ウインキートス

先行or中団追走タイプ

坂を苦にせず力強く駆け上がる
パワースピード型

ただ一瞬のキレで勝負というタイプではない。

スローペースでの好走が目立つ
しかし、前走のオールカマーでは
キツいミドルラップのペースを走り
2着と好走した。

中山巧者

不安要素
前走のオールカマーを見る限り
中山の急坂でグローリーヴェイズと
レイパパレに差をつけて勝ったように
見えたので、キレも必要な阪神コースへの
変更は少し不安
あとは、レイパパレもグローリーヴェイズも
叩きで坂への耐性が低かったという点も
気になる。

関西初の輸送が不安

ロザムール

逃げ先行
キレはないがスタミナはそこそこある
先頭を走り周りがバテた中で
粘り勝つ競馬が多い
なので、スローペース後傾の展開などには弱い
ハイペースなどの周りが疲れる展開が良い。
道悪耐性はかなりある。
前走七夕賞で2着
中山巧者
内ラチ沿いに頼らないとダメなタイプの逃げ

不安材料
長距離の輸送が苦手かも知れない
中山金杯ではスローの楽逃げ展開で走ったが
ラストの直線であっさりと差されて4着

ランブリングアレー

中団追走型
毎回安定して最後にキレる脚を使える
しかし、すぐにトップスピードに持って行けるタイプではない

以前は3〜4番手で追走していた

ペースが速いのは問題ないのだが
嫌なタイミングで脚を使わせられたり
道中で息を入れられない展開だったりすると
成績が悪くなる
例 小倉記念 ターコイズステークス

小倉記念では残り600mくらいから
外から速めに捲られてそれに付き合う形で脚を使ってしまい直線で失速
ターコイズステークスでは大外枠からのスタートという事もあり序盤に脚を使ってしまい
バテたと吉田騎手がコメントしている。

なので脚が溜めづらい厳しい展開や
マークを受けて自分のペースを崩されると
好走が難しくなる。

好走パターンは中団のインコースでしっかりと
脚を溜めてラストの直線手前でひと息入り
スムーズに抜け出して差す

中山コースが苦手なので阪神への変更は良い

不安要素
前走のオールカマーではそこまで悪くない
位置取りだったのに
直線で全く伸びずに7着
2000mの愛知杯を見てもゴール前で
失速して大外を回ってきたマジックキャッスルに差されているのを見ると2200mは長いと
感じる。
調教師は1800〜2000mの方が脚を
溜められやすいとコメントしている

アカイトリノノムスメ

中団追走タイプ

スピードスタミナパワーの全てが高水準

レースセンスも高い

ただ一瞬のキレは桜花賞組のソダシ
サトノレイナス・ファインルージュよりは
少ない。

反応はまぁまぁ良い

秋華賞では雨と風の影響を受けたかなり
タフな馬場のなか最初の3F以降は
12秒前半のラップを刻み続けて
勝利した。
最後も失速せずに伸び切っていた

戸崎騎手いわく道悪耐性もあるらしい
不良馬場だとどうなるかは不明

不安要素
初の古馬重賞戦

ステラリア

中団追走タイプ
キレがかなりある
スタミナもある

1600mは少し忙しので
2000mくらいがベストと福永騎手がコメントしていた

阪神2000mコースでかなり優秀なタイムを
記録している

追い切り良さそう

不安材料
秋華賞では6着だったがアカイトリノムスメとは0.7秒差
もしかしたら気性が荒いのかもしれない
オークスでは暴走気味に先頭に立ち
残り200m付近で失速した。

デゼル

中団やや後方追走の差しタイプ

少し反応が悪いところはあるけど
トップスピードの高さはG2クラスであれば
最上位だと思う。

持続する末脚というよりかは一瞬のキレ系

例 2021年阪神牝馬ステークス
このレースで大外から一気に
マジックキャッスルなどを差し切って勝利

マジックキャッスルはインコースを通り
デゼルは大外から差して来たという事を
ふまえて考えると単純な脚力は
デゼルの方が上だと思う。

折り合いをつけやすい

走り方が独特らしい
エンジンの掛かりは遅い

好走パターンはほどよくペースが流れて
最後の直線勝負という展開

弱点
小回りコースと極端なスローペースは良くない
例 2021年迎春ステークス

自分のペースで脚を溜めたいタイプなので
あまりにも速いペースだと追走に精一杯となり
直線でバテる
例 2021年ヴィクトリアマイル

阪神牝馬ステークスの1000m通過時点の
タイムは58.8
ヴィクトリアマイルは57.6

不安要素
阪神内回りなので直線が短い
追走に脚を使うので溜められるのかが不安

アカイイト

差しタイプ

毎回安定して鋭い末脚を繰り出す
しかし、エンジンの掛かりが遅い

重馬場適正はそこそこある

敏感な馬らしい

好走パターン
スローペースで後方から一気に差す
前が止まらない馬場だと厳しい
色々と条件が必要な馬

例えばあまり強くない逃げ馬たちが
そこそこ飛ばして直線で
バテる展開などが必要

コトブキテティス

差しタイプ

キレというより長く良い脚を使う感じ
間隔を詰めて使うと良くない

東京2400mとの相性が良い

好走パターンはスローペースからのヨーイドン
持続ラップは厳しそう

リュヌルージュ

先行タイプ

前半はゆっくりしたペースで走りたい
メンタルなのかそもそもの能力なのか
近走は凡走ばかり

前走も逃げたので今回も逃げるかも

ムジカ

差しタイプ
結構キレる末脚が武器
ただ一瞬しか使えないので
タイミングがかなり重要
左回りの方が良い

道悪耐性はない
スタミナもあまりない

好走パターンはインコースで脚を溜めて
良いタイミングで差す
なので外を回されると厳しい

ソフトフルート

中団or後方追走タイプ

長く良い脚を使える

後半持続ラップ耐性もある
3歳時に出場した
去年のエリザベス女王杯では着狙いではなく
正攻法の競馬をして6着

イズジョーノキセキ

中団or後方追走タイプ

キレがかなりある
反応速度も良い
ただあまり長くは使えない

持久戦は得意じゃないかもしれない
京橋ステークスはラップの推移だけみると
かなりハードなラップ構成だけど
これはプライドランドが独走して記録したものであってイズジョーノキセキはずっと後方の
インコースを走っていた
そして、最後の直線で一気に加速して
追い込んで2着
マーメイドステークスでは同じような
持続ラップを中団の外で追走して
ラストの直線はほとんど伸びずに失速した

クラヴェル

後方から直線で鋭く差して来るタイプ

直線のキレはかなりある
脚もそこそこ長く使える
反応も良い
ある程度の速いラップにも対応出来る
好走パターンはそこそこ速いペースで流れて
ラスト3Fでキレ勝負という展開

2021年のマーメイドステークスでの内容は
かなり良かった。
インコースがまだ伸びて前残り決着の多かった
コースで大外から最速の上がりで伸びて来て
僅差の2着
中京記念も同様に荒れてる小倉のインコースを
走り最速の上がりを記録

課題であった折り合いも成長しているらしい

そこそこパワーのいる馬場が得意らしい

あまり成績の良くないパターンは
序盤のペースが遅くラスト3Fで
キレ勝負のパターン

夏場が得意らしい

不安要素
今まで好走してきたレースは斤量の恩恵を
かなり受けてきた。
今回はハンデなしでさらに相手が強化される

テルツェット

中団追走タイプ

4コーナー手前から捲り気味に加速して
直線をキレよく走り抜けたり
馬群を割いて一気に抜け出す加速力がある
反応がめちゃくちゃ良い

持続ラップは前走のクイーンステークスで
経験している

G2レベルの強さは絶対あるはず
ハイペースにもスローにもある程度対応出来る
速い時計が出るコースで好走している。
道悪耐性も多少あるはず
中山コースで好走しているので
コーナーリングもパワーもある。
しかし、気性面が不安定
ヴィクトリアマイルでは無観客から有観客の
環境に興奮してレースも入れ込み惨敗

スタートでかなりミスをする。
距離2000mは過去に一回走って3着

不安要素
当日の入れ込みと距離
能力は足りていると思う
関西への初輸送

シャムロックヒル

逃げ先行の持続タイプ

スローペースで逃げ切ったり
2〜3番手の位置につけて直線で加速して
先頭を交わしたりもする。
キレはあまりない
スタミナはある

G3マーメイドSで逃げ切って勝利を収めた
しかし、かなり展開が味方をしたと思う。

1800mだとマイペースで走れないっぽいので
2200mは好材料かもしれない
ただ勝ったマーメイドステークスはラップが
前半がかなりスローで後半にペースを上げていく構成となっていて
負けたクイーンステークスは持続ラップに
なっていた。
今回も先手を取って自分でペースを作らないと
厳しいと思う

小回りコースでの成績が悪い。
阪神コースでの成績は良い。

展開予想


脚質

逃げ先行
ロザムール レイパパレ
シャムロックヒル リュヌルージュ

ウインマリリン ウインキートス

中団追走
アカイトリノムスメ

ランブリングアレー テルツェット
ソフトフルート ステラリア
イズジョーノキセキ デゼル

後方追走
クラヴェル ムジカ
アカイイト コトブキテティス

要素

芝 野芝8〜10 洋芝12〜16
含水率 ゴール前10.1
4コーナー10.4
クッション値9.8

良馬場インコースは荒れてきている
外差しもかなり決まり始めている
ただインコースからの差しも決まっている
6:4で外やや伸びるくらいのトラックバイアス

ロザムールが逃げるのでレース全体は
そこそこな持続ラップになる可能性が高い
ただしっかりと道中に息を入れるタイプなので
ひたすら流れるような厳しい展開には
ならないと思う
前走そこそこ流れて後半に加速していくラップ

馬群はそこまでバラけない

詳細

ロザムールが逃げてレースは
後半加速型のミドルラップになる
馬群もそこまでバラけずに
4コーナーを迎える可能性が高い
こうなると先行・中団位にいる馬が有利
後方勢は捲れる脚がないと厳しい

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