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2021年福島記念の予想

福島2000mコースの特徴


芝はオーバーシード
スパイラルカーブを採用した小回りコース
最初のコーナーまでの直線が500m
ゴールまでの直線は292m
ラストの直線は最初80m少し下り坂
次に1.2mの上り坂が170mあり
残り50mは平坦という構造になっている

1〜2コーナーは1.7mの下り坂
向こう正面は1.3mの上り坂

このように
トリッキーなコース形態となっている

ラストの直線を迎えた時点で隊列の
前半部分に位置していないと厳しい
先行好位か中団好位

なぜなら、先行や中団の好位に位置している馬はコーナリングを
決めてトップスピードでラストの直線を
迎えているから
直線部分でエンジンを入れても295mまでの
間にトップスピードに乗った先頭の馬を
捉えるのは難しい。

函館と中山コースで好走した馬が
ここでも良く走る
理由はコースの構造が似ているから

小倉コースは似ているようで微妙に違う
京都コースもそこまで似ていないけど
好走率が高い

小倉は前半1〜2コーナーに上り坂があり
後半はほぼ下り坂になっているので
最初はゆっくりしてから最後にスピード勝負という様にメリハリの効いた展開になりやすい

福島コースは前半1〜2コーナーから下り坂が
始まるのでスピードに乗りやすい
そして、そのままのスピードで進んで行くから
持久力も必要な展開になる

小倉では後継ラップになる事も結構あるけど
福島に関してはほとんどがミドルペースか
前傾ラップになる

必要な能力

持続ラップに耐えらるスタミナと
スパイラルカーブを攻略する為の
コーナリング精度

先行タイプなら好位で追走し続けられる
持久力とポジション取りのセンス

中団・後方追走タイプなら
3〜4コーナーから捲れるような脚とスタミナ

2021年の出走馬


アラタ

中団or先行追走タイプ

ロングスパート能力が高い
コーナリングも上手い
スタートも上手くなってきているらしい

時計の掛かる馬場の方が好走する

STV賞の勝ち方を見る限り
福島コースとの相性も良さそう
まぁまぁ流れたペースを先行ポジションの
やや後ろから追走して
残り600m地点からスパートを仕掛けて前を
潰して、後から仕掛けてきた後続に1馬身差をつけて完勝した。

決着タイムやラップ構成も同じコースで行われている函館記念と比べても遜色ない

追い切りも問題なさそう

不安要素
重賞クラスの良馬場で前残りの馬場だった
場合にしっかりと捉え切れるのかが不安

前走もOPクラスで勝ったが良馬場が得意な
アドマイヤビルゴとクビ差だった
アラタにとっては都合の良い馬場でもあった

大野騎手は芝だと馬場読みが苦手

ココロノトウダイ

先行タイプ

キレる脚がある
長くは使えない
スタートが上手い

好走パターンは先行好位のインコースで脚を
溜めて直線で一気に差す
インコースの馬場が悪いと少し厳しくなる

右回りの方が良く
平坦だとさらに良い

距離は2000mが限界

丸山騎手は福島が得意

中山金杯ではヒシイグアスと僅差の2着

前走で叩いていて手塚調教師も右回りの
平坦コースがベストと言っていたので
ここを狙って来ている可能性がかなり高い

不安要素
下り坂の後半4〜5Fの高速持続ラップは
耐えられるけど上り坂などを含めた
ほとんど息の入れられない持続展開だと
ポジションにもよるけど不安

前残りインコース有利のトラックバイアス
なので内に馬が密集したりマークを受けたり
で詰まる可能がある

コントラチェック

逃げ先行タイプ

自分のペースで逃げたらかなり強い
前走も中山コースで
ほとんど11秒前半のラップ刻み続けて
逃げて2着と好走した

中山巧者

不良馬場だと全く走らない

1400〜1600mがベストとルメール騎手が
コメントしている

かかり癖がついたので1200mに距離を短縮して
重賞を勝ったが函館スプリントでは折り合いが
つきすぎて負け
その後、1600mの重賞に出走して2着と好走

不安要素
2000mの距離はどうなのか?
スタミナの面や折り合い面での不安がある

枠が良くスタートを決めて同タイプに絡まれなければ好走可能

ディアンドル

逃げ先行タイプ
スタミナはかなりある
キレはあまりない
めちゃくちゃ飛ばしてからもそこそこキレる脚を使えるというのが特徴

1600〜1800mがベスト

好走パターンは逃げて持続力勝負に
持ち込む展開
相手を疲れさせてそこそこキレる脚で
スパートを仕掛ける
番手からの好位差しもヴィクトリアマイルを
見る限り行けそう
ただそこまでキレがあるわけではない

1600mのヴィクトリアマイルで先行ポジションを取れるくらいなのでスタートも上手い

不安要素
2000mはギリギリの距離
前走は鼻血の影響で飛んだ

パンサラッサ

逃げ先行

自分のペースで走ると強い
馬場が重いと好走する道悪巧者

キレはないので
上がりの掛かる展開が良い

好走パターンは逃げ先行の位置で走り
早めに仕掛けて持久戦に持ち込む

関門橋ステークスでは厳しい持続ラップの中で好走している

ブラヴァス

先行or中団追走タイプ

長く良い脚を使うタイプ
一瞬のキレはない

右にモタれる癖がある

道悪耐性はない

福島のコースで結構走る

不安要素
持続ラップに耐えらるか?
新潟大賞典はミドルペースだった
その影響なのか結果は4着
好走している時のペースやラップは
スローペースや息の入る展開が多い
ただ時計の掛かる持続ラップでは好走している

前走の負け方が怖い

追い切りが微妙

エフェクトオン

中団もしくはかなり後方を走り
4コーナー手前で加速して差して来る
一瞬のキレタイプ

福島2000mコースで行われた
3勝クラスのレースで
後方からの直線ヨーイドンの形で
差し切った実績がある

時計の掛かる馬場の方が好走している

斤量が53kg

不安要素
スローペースが勝ちパターンなので
持久戦はどうなのか?というのと
良馬場だとスピードが出て追走に脚を使い
直線でバテてしまいそう。
あと、前が止まらない

凡走パターンは前が強く止まらない場合

ゴールドギア

差しタイプ
ラストの直線での末脚はかなりキレる
長く良い脚を使う
しかし、すぐにトップスピードには到達しない
東京や新潟コース向きだと思う

あと、道中で脚を使わされると
かなりきつくなる。
目黒記念では最後のコーナー手前で
捲ってきたが肝心の直線でいつものように
キレず5着

ベスト距離は2400〜2500m
追走にそこまで脚を使わずにスローペースからのヨーイドンが好走パターン
ただ前が止まらないと厳しい
福島コースならなおさら

サトノエルドール

中団追走タイプ

好走パターンは
序盤は後方で走り3〜4コーナー手前くらいから
ポジションを前の方へ進めて直線を
トップスピードで迎える

中山コースが得意
コーナリング精度が高い
キレはそこまでない
パワーとコーナリング精度で差をつけている

抜け出す時に気を抜く癖がある

スタートが遅い

函館記念では持続ラップ刻みながらも
上位と僅差の5着と好走した。
ただ斤量が重かった外枠のバイオスパークには
全く追い付けなかった

捲って行くタイプなのでペースや展開を読める
騎手じゃないと厳しい
横山和生騎手はそこそこ良さそう

不安要素
ブリンカーの効果が薄れてきたのが原因で
前走の惨敗が起きたのであれば怖い

バイオスパーク

先行or中団タイプ

勝ちパターンは
内枠に近い場所で体力を温存しながら
3〜4番手につけて直線で伸びて粘り勝つ
前がペースを上げる持久戦で良く好走している
直線のキレはそこそこある。
坂のあるコースで外を走らされると結構厳しい

折り合いもつく
坂には弱い
出遅れ癖がある
暑さに弱い
調教はいつも走らない
気性が結構荒い
ノリ難しい馬
早仕掛けした方が良いタイプ

内枠での成績が良い。
ただ函館記念は外枠でも好走した
函館のコースとも相性が良い。

ステイフーリッシュ

3〜5番手で走る先行タイプ
スピードよりコーナリング精度とパワーがある
キレはあまりない
中山コースでのG2〜G3の重賞成績が
5レース中4レースが馬券内
福島記念でも2着と好走している

速いペースより時計の掛かる展開で好走する。
スローペースからのキレ勝負は苦手

不安材料
札幌記念でアクシデントにより
途中棄権
レース間隔がかなり詰まっている

ヒュミドール

中団or後方追走タイプ

パワーもあるしキレもそこそこある

コーナリング精度も高い

好走パターンは
前が潰れるパターンを大外から差し切る

ラスト5Fくらいからの持続ラップで
小倉記念は好走した
しかし、前半はゆっくりしていた

不安要素
前残りの良馬場だとどこまで走れるのかが不安
一応速い時計の出ていた
東京コースでもキレのある脚で
後方から一気に差している

輸送は得意ではない。
小倉記念の時は滞在競馬がハマった

フェアリーポルカ

中団or先行追走タイプ

パワーとスピードがある
コーナリング精度も高い

パワーとコーナリングで差をつけるタイプなので中山コースが得意
外を回されると最後が甘くなる

キレはあまりない

好走パターンは中団を追走して3〜4コーナーから先団に進出して一気に抜け出す
急なコーナーと坂があればさらに好走する

重い馬場は得意だけど雨などで滑る芝は
苦手かも

不安要素
2000mの距離はそこまで問題ないと思うけど
外を回されると厳しいかも
あと、福島だと坂があまりないので
キレ負けしそう
休み明けの成績が微妙

ヴァンケドミンゴ

中団追走タイプ

コーナリング精度が高い
道悪耐性がある
福島巧者

福島記念ではそこそこキツい持続ラップを
走り2着と好走
1着はバイオスパークだった。
しかし、ヴァンケドミンゴは大外を回して差したのに対してバイオスパークはひたすら
インコースを走りそのまま抜け出してという形だった。それでほとんど差がなかったので
馬の力だけを見ればヴァンケドミンゴの方が
上である可能性は高い

コーナー部分で内にモタれる癖がある

前が残る展開や馬場状態だと厳しいかも

マイネルファンロン

番手で先行して粘り強く勝ったり
最後尾から一気に差したり出来るタイプ
基本的には先行タイプ

1着用となった
新潟記念はトラックバイアスの影響が
かなり大きかった。

モズナガレボシ

中団or差しタイプ

コーナリングが上手く
4コーナーからトップスピードで直線に入れる
キレもそこそこある
反応もまぁ良い
時計の掛かるレースでよく好走する
道悪耐性は多分あるはず
ダート経験もあるので馬場が悪くなればかなりチャンス
血統的にもグランプリボスの血は有利

坂は得意ではない
平坦でコーナリングを活かせるコースで
好走する

不安材料
11秒台前半が連発するような
速いペースのレースをあまり経験していない

前走の小倉記念は小頭数で
前潰れの展開で伸びる外を
走り斤量は53kgという条件で優勝した

展開予想


逃げ先行タイプ
・コントラチェック ・ディアンドル

先行タイプ
ステイフーリッシュ ・ココロノトウダイ
パンサラッサ バイオスパーク
・マイネルファンロン

中団追走タイプ
・ブラヴァス △フェアリーポルカ
アラタ サトノエルドール

△ヒュミドール ヴァンケドミンゴ
・モズナガレボシ ・エフェクトオン

後方追走タイプ
・ゴールドギア

要素

芝 野芝8〜10 洋芝12〜16

含水率 ゴール前11.9
4コーナー13.3
クッション値8.4

前残りインコース有利トラックバイアス
ただ逃げ先行勢がそれを意識し過ぎて
前が潰れる展開になれば外差しも決まる
6:4で前インコース有利

コントラチェックが逃げる
そしてスタミナ勝負に持ち込みたい
先行勢も多いので
持続ラップになる可能性がかなり高い

いつものように逃げれば隊列は縦長
ラストの直線でも馬群はバラけている
イメージは2021年の京成杯

3コーナー手前で緩めればラストの直線は
そこそこ馬群が凝縮された状態になる


詳細

コントラチェックがいつもの様に逃げる
そうするとかなりキツいミドルペースとなる
ほぼ息が入れない感じに高確率でなると思う
もしかするとマイネルファンロンや
ディアンドルが譲らず絡んで
さらに厳しいペースになるかもしれない。

トラックバイアスは基本的には
かなりの前インコース有利の
馬場となっている。

コントラチェックが飛ばして逃げれば隊列は
縦長になる直線で詰まる可能性は低くなる

この様な条件で1番好走出来る走り方は
インコースを先行好位で走り脚を溜めて
3〜4コーナーから加速して最後の直線で
トップスピードに持って行き抜き去るという形
例えば2020年福島記念のバイオスパーク
2018年のスッティフェリオなど
しかも、今回はインコースが全然
荒れていないので今年の七夕賞の様な
結果にもなる可能性が高い

今年出走する馬でこのパターンで走れる能力のある馬は実績からみると
ココロノトウダイとバイオスパークがかなり
信頼出来ると思う。
両馬共に持続ラップを経験して福島コースで
好走している。
枠が内枠よりならかなり良い。

ステイフーリッシュは実績も能力もあるけど
斤量と最近のローテが不安

ディアンドルも調子が良さそうなのであれば
買いたい。

次に1番複勝率の高い好走パターンは
先行・中団好位の外よりを走り3〜4コーナーで
加速してコーナリングを決めて
一気に差し切るという形
例 2020年福島記念のヴァンケドミンゴ
このパターンが1番無難だと思う。
ただ先にも書いた通りインコース前残りの
トラックバイアスが強めなので
例年よりも決まりづらいと思う。

今回出走する馬でこのパターンで好走出来そうな馬は
アラタ・サトノエルドール・ヴァンケドミンゴ
ヒュミドール

アラタは3勝クラスではあるけどSTV賞が
行われた函館コースで600m以上の
ロングスパートを決めて後続に1馬身の差をつけて完勝した。

サトノエルドールは函館記念で5着と敗れは
したものの2着との差はほんの僅か
そして、ラップもかなりキツいミドルペース
この流れで自分から動いて捲っての結果
なのでかなり評価出来る。

ヴァンケドミンゴは福島コースでお手本となる
動きで好走した。ただ高速馬場になった時に
どこまで対応出来るのかが不安

ヒュミドールは後半のみの持続ラップでは
あるけど小倉記念で好走した
京都大賞典ではかなりキツいタフなラップの
流れの中を走り10着だったが
少し不利を受けて進路がなくなってしまった
のも影響している。道があればもう少し
走れたような動きだった。
そして、今回は2000mと距離も短縮されるし
元はステイヤー路線でも走っていた馬なので
対応出来る可能性はかなり高いと思う
あと、地味にキレもある

次に予想される展開はコントラチェックが
距離を気にしてペースを落としたり
バテてペースが落ちた場合
そうなるとラストの直線では馬群がかなり
凝縮された状態になる。

ハイペースで飛ばして追走してとなると
前が潰れる可能性が高くなる
こうなると先ほど書いた好走パターンはかなり
リスキーになる。
前が潰れて詰まって仕掛けが遅れたり
人気を背負っていればマークもされる
さらに馬群を捌くのが困難になる。
なので、このパターンで1番安全な
好走パターンは中団好位の外側を追走して
3〜4コーナーで加速して行ってコーナリングを
決めて一気に差し切るという形。
こういう展開であれば外差しがかなり決まる
前日の12Rも2桁人気の馬が大外から差して
1着になった。

以上を踏まえると今回推したい馬は
アラタになります!
理由は持続ラップへの適正があり
中団好位を追走してからの
ロングスパート能力もあり
コーナリング精度も高い
というのが理由です。

次にココロノトウダイです。
この馬は福島への適正も高く
重賞で連対している実績があり
最初にあげた好走パターンを1番
再現出来る能力があるからです。
しかし、少し評価を下げたのは
ペースが落ちて前が詰まったときの事を
考えると対処が難しいと思いました。
アラタは最初の予想通りでも
次の予想のような展開でも勝ち負け出来る
イメージがあります。
なので1番の推し馬にしました。



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