延々

絶対に、どう考えても守らなきゃいけないものが目の前に現れた時、迷い無く手を握れた。多方面のしがらみも、どうでもよかった。ここであの子の手を握ることが出来ていなかったら、私は過去の私までも再度傷つけてしまっていたんだろな。

私が色んな人から教わったことを、好きな人達に繋いでく。寂しい夜には寂しいと言っていいこと、頼ることは甘えではないこと、叱るのと怒るのとは違うこと、ここにいていいこと。

歳だけ大人になっていく中で気づいた。さみしく震える心が見えるようになって、おいでって言えるようになるのも大人になるということなのかも、と。あなたが助けてと言えたこと、忘れないからね。

めまぐるしく環境が変わっていく。どきどきするのは不安だから。でもここでしょげてられない、地に足つけて踏ん張って、構えておく。この山場を超えたら、楽しい予感がするの、なぜか。それでも、私はそこまで強くもないし優しくもないから、途中で溜息つく日もあるでしょう。そのときは、あなたの横でうたたねさせてね。

あなたがくれた真っ白い心は、きっと誰かの呪いを解いて、ほんとうの姿にさせる。忘れない、全部、全部だよ。みんなでいようね。


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