ゲストハウスのおじさん
根室では、ゲストハウスに泊まった。
釧路から根室まで移動するに当たり、釧路空港から釧路駅までのバスの時間を考慮しておらず、根室に向かう一歩電車を逃してしまった。
1本逃すと2時間待ち。遅れる旨をゲストハウスのオーナーに連絡した。
すると、こんな答えが帰ってきた。
「駅まで迎えに行くけど、乗っていくかい?」
駅からゲストハウスまでは、徒歩で20分ほどかかった。時間も19時近くでかなり暗くなった。
それを考慮してのことだろう。無料で乗せて頂き、助かった。
ゲストハウスでは丁寧に根室の街を説明いただけた。観光バスに乗ることを伝えると、「それだけじゃ根室は見足りないよ」と仰っていた。
最東端を見に行くだけじゃ勿体なかったな、という思いと同時に、一つ気づいた。
このおじさんは、きっと根室のことが凄く好きなんだろう。
その気持ちを行動で受け止められないのが、少し申し訳なかった。
部屋に入ると、10月なのにもう石油ストーブが置いてあった。実家にある物と同じで、親近感が湧いた。
次根室に来たときは、もっとゆっくり観光しよう、そう思った。
おじさん、ありがとう。
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