千葉紗子

千葉 紗子(声優)

8月26日東京都生まれ。94年南青山少女歌劇団入団。96年卒団後ゲームやテレビアニメの声優として活躍。最近作に「メモリーズ オフ2」(ゲーム)「Dr.リンにきいてみて!」(テレビアニメ)等。また、インターネットアニメ「あじむ~海岸物語~」の主役を演じている。

- Interviewz.tv - 収録日 2001/10/03

――はじめまして。

紗子 よろしくお願いします。

――紗子さんって、幾つなんですか?

紗子 ××です。

――えーーっ。見えない。もっと若いかと思いました!でも、言っちゃっていいの?

紗子 別に隠してないからいいですよ(笑)。よく高校生に間違われるし。

――電車の中でナンパされない?

紗子 それはない(笑)。昔から年齢相応に見られないですから。それに今の高校生って大人っぽいから、私とつりあわないですよ。私はこれで普通の×歳だと思ってるんですけど、どうですかねぇ?

――兄弟は?

紗子 3つ上の兄がいます。兄も若いです。童顔の家系なのかな?

――南青山歌劇団の出身ですね。

紗子 そうです。高校一年から3年まで入っていました。18歳になったら卒業なんです。

――卒業したときに、このまま芸能界に留まるか、普通の人になるかの選択があったと思うんですけど。葛藤はありませんでした?

紗子 葛藤はありませんでした。私は宝塚に入りたくて、家族もそのつもりでしたから……宝塚に入る前にオーデションの「場慣れ」しといたほうがいいということで歌劇団を受けたんです。で、受かってしまった。
最初は叔母が私を宝塚に入れたくて、幼い頃からバレエ教室とか行かされてたんですよ。小さい頃は人前に出るのがすごくいやだったのに(笑)。いつのまにか私も宝塚に入りたくなって、雑誌を見たら(劇団の)オーディションがあるって。

――それじゃ、一歩間違ったら、千葉さんは宝塚歌劇団員になってたと(笑)。いずれにせよ芸能界狙いだったんだ。

紗子(笑)。なってました。中学3年で宝塚受けて落ちたんです。もっとも、そのときは受かるとは思ってなかったんで、それも場慣れですね。それで歌劇団に入ってから、舞台やテレビのお仕事をやってるうちにこのお仕事がどんどん好きになってしまったんです。毎日レッスンがあって、夏休みと冬休みにはミュージカルがあって、そういう生活がものすごく楽しかった。18歳で卒業したら、もう当然宝塚は受けられないけど、こういう生活をやめるつもりはなかったです。特に私はミュージカルが好きなんで、それはずっとやっていきたいと思いました。

――でも、今の言い方だとみんなで一緒にやるということが楽しかった、とも聞き取れるけど? それは……。

紗子 別にみんなとやることにこだわっていません。舞台の上に立ってミュージカルとかお芝居をやることで、お客さんから拍手がもらえる……そういう「空気が動く」ことに感動を覚えて……声やカラダの動作で何かを表現するという愉しみが、好きなんですよ。

――ライブ感だ。

紗子 そうです。

――といって、今、声優に。

紗子(爆笑)そうなんですよ。×××××××××××××××××××(笑)。
たまたま声の仕事の割合が多くなってるだけです。声優だけでやっていくつもりはないし、歌もうたうし、ライブはもちろん、今でもCMのオーディションだって行ってますから。

――声優だけになったら?

紗子 ×××××××。

――椎名へきるさんみたいな活動が理想?

紗子 ×××××××××××××。

――偶然で声優ですか?

紗子 いえ、きっかけと言うのは、劇団を卒業して、広井王子さんが企画されたミュージカルに出演したときに、やはり広井さんのゲームソフト「北へ。」に声優として参加しないかって、さそってくれたんです。
それが声優初体験。世に出たのは「彼氏彼女の事情」だったんですけど、最初は「北へ。」です。まぁ、そういういきさつでこういう仕事をしたら楽しかった(笑)。「今度こういうアニメのオーディションがあるんだけど」ってことを続けていったら、こうなってしまったと。

――ファンはオタクですよね。ひるみませんか?

紗子 ×××××

――今はってことは前は(笑)。

紗子 ××××××××……(以下、オタクに関する紗子さんの考察あるも、宣伝部カット)

――チャットとかしてますか?

紗子 はい。チャット大会とか。ファンの人が開いてるチャットページにたま~に行きます。

――ハンドルネームは?

紗子 「北へ。」の頃から使っている「バチコ」っていうのがあります。

――わりとオタク系に引っ張られる要素はあったんじゃないかな?

紗子(笑)。××××××××。

――「あじむ」ですけどヤバいアニメですよね。

紗子 ×××××………(以下、「あじむ」に関する考察も宣伝部カット)。

――ずいぶんあざといアニメだと思いました。でも、あのくらいがオタク的には丁度いいのかも?

紗子 ××××××(笑)。

――製作者の人知ってるんだ?

紗子 はい。「あじむ」は自分もスタッフみたいな感覚で参加していますから。会議も出るし。

――そこで会った人がソレ系だったと?

紗子 ×××××………(以下、スタッフに関する紗子さんの寸評入るけど宣伝部カット)。

――それ、早く言えば「全員オタク」だったってことじゃん?

紗子 ××××××(笑)。

――「あじむ」については千葉さんの意見も取り入れてもらってるんだ?

紗子 はい。でも、絵とかストーリーについてはいまいちよくわからないので、「あじむ」のHPを立ち上げるときに提案したり、私のコーナーもあるんで、そこでアイディアを出しています。私はこういうことをやると面白いんじゃないかってお客の立場から提案して、あとはスタッフの方、困ってくださいという。言うことだけはできるから(笑)。
何を取り入れてもらったかと言うと……あじむが日記つけてるんですが、私のHPとリンクしていて、私の日記に書いたことをあじむもしたりするんですよ。ただ、声をあてたり歌うたってるだけじゃない参加をしてる。私の中ではいい作品です。

――ネットはこの仕事についてからやり始めたわけじゃないんですよね?

紗子 はい。もともと機械をいじることに興味があったんです。パソコンは最初、メールをやりたくて始めました。最初はケータイメールでしたけど。それからモバイルを購入して、ネットをやりたくなったんでパソコンを購入して……。そのうち、それだけだと物足りなくなって、HPを立ち上げました。

――更新も自分でやってるとか?

紗子 はい。今あるHPは業者さんに頼んで日記以外は更新してもらってるんですが、そうなったのは4月からで、それまでは、自分で更新していました。パソコンって勉強すればするほど成果が目に見えるじゃないですか? あのまま、自分で更新続けていたら、もしかしたら学校に行ってたかも知れない。それくらいパソコンには興味あったですね。

――そうしたら、今の千葉さんじゃなくてネットアイドルと呼ばれていたかも。

紗子 うーーん……そうかも知れませんね。

――ライブもこなしている。どういう歌を?

紗子 アニメの作品がらみだったり、オリジナルだったり。いろんな歌をうたわせてもらっています。

――あ、勘違いしていました。僕はアニメの千葉さんと歌の千葉さん、それぞれの顔を持っているかと……。

紗子 いえ、私はアニメも歌も区別してないから、そういうことはないです。

――アルバムが出ると感動する?

紗子 それはありますよ! それまでどのアルバムも作品がらみでキャラクターとして、オリジナルじゃなかったんです。だからシングルですけど、ソロの最初の一枚が出たときはもう「私の歌が出ちゃっていいの!?」って。

――ゲームはやるほう?

紗子 はい。ただRPGはだめ。ヘタなんですよ。「アランドラ2」はもう全然だめでした。

――「北へ」は? ドリキャス持ってないか。

紗子 やりましたよ。ドリキャス。いただいたんですけど(笑)。

――そろそろ結婚してもいいころ?

紗子 いやー、まだしないです。

――結婚キライ?

紗子 考えたことないけど……結婚したらやらなくちゃいけないことが増えるじゃないですか?

――家事とか。

紗子 そう。私は自分の仕事精一杯やってるから、他のことに時間をとられたくない。

――趣味は?

紗子 ぶらぶらすることが好きだったんで、散歩とか言ってたんですが、最近は……忙しくなってきたから……。去年の日記とか見ると、仕事のない日が多かった(笑)。そういうときは町をぶらぶらしてました。

――スカウトが寄ってくるでしょう?

紗子 キャッチのほうが多かったです。あ、そこで発見したんですが、スニーカーを履いてると絶対声をかけられない、一回も。人種が違うと思われるのかな。

――オススメぶらつきスポットはどこら辺ですか?

紗子 渋谷から原宿、表参道、渋谷の三角形ですね。道をくねくねと……まず、明治通りの裏から原宿について、表参道も裏を通って、原宿から渋谷は246を、ここはまぁ、普通に表を歩く。

――……なにが楽しいんでしょうか(笑)?

紗子(笑)。原宿って芸術家っぽい人が多いじゃないですか。そういう人を見る、マンウォッチングが楽しい。洋服も好きだから、おしゃれな人を見たり、お店の雑貨を見て、「かわいい」って言うのも好き。

――オリーブ少女だったと。

紗子 オリーブ少女(笑)。ただ、こういったら私より仕事が多い人に申し訳ないんですけど、今は、私には一杯いっぱいなんです。だから本当に時間がなくて、ぶらつけなくなってしまったんです。

――でも、仕事がある状態のほうがいいですよ。緊張感が持続するほうが。

紗子 そうですね。こういう仕事してると、ぽつんと空きが出る。そういうときに何をするかというと、普段声使うから休ませよう、喋らないようにしよう。休みの日にも仕事かオマエは(笑)。そんなとこから始まっちゃう。

――これからの希望は?

紗子 今まではとにかく、ひとつの役にいっぱいいっぱいでしたが今年は役の幅が広がってきたと思いますね。それで次は……最後に舞台には戻りたいんですけど……ただ、私はフィルムに出演したことがないんです。(映画などの)主演作を作ってから、最後には舞台に戻りたい。事務所は知らないと思います。……でも、千葉紗子個人としては、舞台に行きたいです。

――一人芝居でもいいし、ライブの合間に寸劇入れるとか、方法はいっぱいありますよ。がんばってください!

紗子 はい。ありがとうございました。

-Tommy鈴木的後記-
千葉さんは精一杯語ってくれたのですが、宣伝部のカットが多く残念です。こちらの言葉までカットを要求してくる宣伝部って何様よ? 当然本文ではこちらの言葉はカットしませんでしたので、前後を想像して読んでください。「(「愛を乞う人」の)原田美枝子さんを尊敬している」と言っていた千葉さん、必ず舞台に戻ってください。期待してます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?