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BTSから学んだ、物事はフラットであるという話

韓国の人気音楽グループ「BTS(防弾少年団)」が国連で行ったスピーチが、とても話題になっている。


今の10代20代が


「コロナ・ロストジェネレーション」


と呼ばれていることに触れて、こう言った。


「彼らは『ロストジェネレーション』ではなく、『ウェルカムジェネレーション』という名前の方がふさわしい。変化におびえるのではなく、『ウェルカム』と言いながら前に進んでいく世代だ」


あるテレビのコメンテーターはこの言葉に対して


「コロナをネガティブに捉えるんじゃなくて、ポジティブに見ることが大事ですよね」


と言っていた。


「たしかにそうだね」


と僕も思ったけど、でもこの記事ではそれを言いたいわけじゃない。


「物事をどう捉えるかを決めてるのは、結局その人自身なんだなぁ」


そんなことを思ったのだった。


そもそもコロナ・ロストジェネレーションとは、コロナ禍で若い世代がさまざまな経験をする機会を失った、ということからそう呼ばれているらしい。


実は、若い世代がこう呼ばれているのを初めて知ったけど、ずいぶん一方的な大人の目線だなって感じた。


たぶん、学校に行けなくなったり、修学旅行とかいろんな行事がなくなっちゃったことを「喪失」と言ってるんだろう。


でも、今までだったらそこに費やされていた時間分、他のことに費やしているはず。


例えば、ネットで様々な人と交流するようになったり、SNSで発信したり、自分で将来どうしていこうか考える時間ができたりと。


また、このことを聞いて思い出したのが「ゆとり世代」


何かミスしたり、やる気が感じられなかったりすると


「だからゆとりは」


と言う風潮がある。


「それと似てるなあ」


と思うのと同時に、人って一方向から物事を見る人が大多数なんだなって感じた。


会社の上司にしても、部下が仕事でミスが重なると、「仕事ができない人」というレッテルを貼って、その人の長所には目が向かなくなる人が多いと思う。


その部下が、まだ経験が少ないとか、上司の教え方がうまくないという視点には目を向けずに。


そして一回その視点で見てしまうと、別の視点に切り替えることが非常に難しくなる。


もちろんその視点が正しいかもしれないけど、様々な場面で視点を変えることは大切なことだ。


例えば、あなたが商品開発の仕事をチームでやっているなら、他のメンバーにはいろんな考えの人がいることが想像できるだろう。


新しい商品を開発したい人がいたり、美味しいものを届けたい人がいたり、コストを気にする人がいたりと。


ゴールが一緒でもたどる道のりが違う。


そのことを頭に入れておくだけで、相手の意見も理解しやすくなって、グループをまとめていきやすくなる。


また、医者が手術するときも、思い込みを減らして多くの可能性を考えられることが、ヒューマンエラーを減らすために重要と言われているそうだ。


僕も経営者と話すことがあるが、


「ポジティブがいい、ネガティブが悪いってことじゃない」


「ポジティブにもネガティブにも捉えられることが大事」


ということをよく聞いていた。


そんなことを思い出していたときにふと思った。


「物事に対して、ネガティブだったりポジティブだったり、そんなイメージを植え付けるのはその人自身なんだな」


「物事ってそもそもフラットなんだろうな」


僕もそうだけど、なんか嫌なことが起こったら、ついイラッとしたりソワソワしたりしまう。


でも、その出来事自体が、元からポジティブだったりネガティブだったりといった性質を持って生まれてくるものじゃない。


その出来事に意味を付け加えてるのは、自分自身の心なんだなと。


そう思った瞬間、今までネガティブに捉えていたことも、どんな風にも捉えられるんだなと思って、何かフッと心が軽くなったような気がした。


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