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体調悪くないですか?(否定疑問文の答え方)

今日は丘の上の某国際大学でワクチン職域接種の通訳に来てます。
週に2〜3回は来てたのに今はZoomで仕事だからリアルでここにくるのはほとんど1年半ぶりか。

仕事自体はほぼ待機の仕事なので大変にヒマ、です。
学生の半数が留学生とはいえ、ほとんどは日本語の日常会話は分かるので、本当に時々サポートするのみ。

そこで、、、しばらく見ていて気が付きました。
日本語で「体調悪くないですか?」と聞かれて、「大丈夫です」と答えながら、首を縦に振る子と横に振る子がいることに。

なぜか分かりますか?

「体調悪くないですか?」を英語に訳せと言われれば、”Are you feeling fine today?”などと肯定疑問文に訳すとは思いますが、あくまで日本語は否定疑問文、つまり「〜ないですよね?」と聞いています。

つまり、”Don’t you feel bad today?”と聞かれて、日本語では「はい、大丈夫」と答えるところ、英語なら”No, I don’t.”になるわけです。だから英語や他のヨーロッパ諸国から来た感じの留学生は日本語で話していても、「体調悪くないですか?」と聞かれたら、「ないです」と答えつつも首は横に振るんですね。

それに対して日本人の学生やアジア系風貌の留学生は首を縦に振りつつ、「ないです」「大丈夫です」と答えています。

私は横で見てるだけで問診票を見れないんですが、国籍がもっとしっかり分かってたらその受け答えからもっと面白い観察ができただろうなぁ、と思いました。

この大学には世界から留学生が来てますが、一番多いのがアジア系、時々欧米系、もっとまれにアフリカ系、でしょうか。アフリカ系の留学生はあっさり受け答えして終わるのではなく、「注射大丈夫かな?」とか「昨日のトレーニングで腕が筋肉痛なんだけど注射打っていいかな?」とか質問を被せてくることが多かったのでどっちかは分かりませんでした。

まあ、そんな観察をしながら過ごす日曜の午後でした。

ちなみに。
ワクチンはvaccine、ワクチンの予防接種はvaccinationもしくはinnoculationといいます。口語だとイギリス英語ではjab、アメリカ英語ではshotも使われるようですね。どちらも鋭く刺す、とか、打つ、という意味です。

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