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2024夏休み新書チャレンジ

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2024年の夏休み3週間21日間で毎日新書を読んでアップする企画です。
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#読書

知の世界は編集に満ちている〜『多読術』『知の編集術』〜【夏休み新書チャレンジ19,20】

夏休み新書チャレンジ3週目に突入〜! 英語関係の本をしばらく続けていましたが、今日はまた別の話でいきます。松岡正剛氏の著書、2冊です。 現在わたくし、通信制の大学院生をやっておりまして、そこで編集についてもゼミで学んでおります。そうやって改めて考えてみると、世の中のいろいろなことには「編集」という行為が散りばめられているようなのですね。 『知の編集術』では最初に「通訳名人と編集名人」という小見出しでロシア語通訳者の米原万里さんの話が出てきます。通訳界ではレジェンド中のレジ

働くことと本を読むこと 〜『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』〜 【夏休み新書チャレンジ24】

今日のチャレンジは、三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』です。出版されたのが4月、その後書店で在庫が見当たらないほど売れた本です。YouTubeでのレビューやいろいろな反響が大きかったようですね。私も最初はSNSで知りました。 それだけ、今の日本では「本読みたいけど、読まれへん!」と思っている人が多いのでしょう。 タイトルにある通り、「働く=労働」と「本を読む=読書」の関係について、明治の時代から掘り下げて考察しています。さらにそもそも本の大衆への普及と