空気も抵抗勢力の一つです

屋根・天井、外壁、床などの部位は、断熱材に加えて下地材、仕上げ材といった面材で構成されています。各部位の熱貫流率(U)の計算にあたっては、断熱材の熱抵抗だけでなく、下地材や仕上げ材の熱抵抗も加えて評価しますが、各部位の構成の中に空気層がある場合は、空気層の熱抵抗も考慮することができます。

空気層の取り扱いについては、先月に改訂が行われたばかりで、外皮の内側にある空気層の熱物性値として、空気層の種類によって熱抵抗の値が定められています。面材で密閉された空気層については所定の熱抵抗を考慮することができますが、それ以外については空気層の熱抵抗を考慮できないことになっています。空気層との関連で、室内側の建材の熱抵抗値を加算できるかどうかも変わってきますので、設計仕様ライブラリ作成の際には要注意ですね。

省エネ計算の計算方法や各種数値なども、ときどき変更がありますので、計算ツールについても、このような変更に随時対応してくれるものを選定することが必要ですね。

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