親による子どもとの探究塾 ー私の実践を支えたもの 2 佐伯 胖先生 (後半)


「わかる」ということの意味

わかるということの意味

カスタマーレビューを今、読んだら、2つ目に下記のものがありました。

佐伯先生の提案
『「わかる」ということのすばらしさを、子どもに伝えるようにとする前に、まず私たち自身、体験してみようではありませんか。おたがいに、「なるほど、そうだったのか!」と感激したことを語り合い、「これは大切なことだ」と思ったら、熱をこめて語り合いましょう。自分たちもいかに「わかっていなかったか」を確かめあい、もう一度「わかり直す」よろこびを味わおうではありませんか。』
に深く共感しました。

なんと、まさに、私が、この前の記事で私が書いたこと(探究学習は、家庭で、まず親が学び、その後、ともに子どもと感動しよう)と同じことを、ずっと前に先生が提案しているではないですか! これが先生のもとを巣立ってから30年以上たったのに、若い頃に影響を受けたら、骨の髄まで染み込んでしまうことのコワさを、改めて、今、痛感しました。もうお手上げです(笑)。

「学び」の構造


これは、本当に面白い本です。次男の通う小学校の校長先生に私が佐伯先生のもとで学んだことの話をすると、「おお、私も先生から学んだことが多く、何冊か持っています」といい、場所の関係からさほど自分の本を置くスペースが少ない中で、この本が入っていた。

今みたら、amazonで、試し読みができるようです。目次や「ガリ勉型」「ハウツー型」など面白い部分が読め、「これが東大の先生が書く本なのか!」と驚きと感動をしながら、読んだ私の学生時代を思い出した。

 私の紹介だと、直弟子のバイアスが入るので、感想などは、他の方のものを紹介するのが公平だろうと探したら、下記のものが見つかった。さらっと全部を拝見しましたが、私が書くよりも、当を得ていると思います。


多くのレビューが、これが40年前に書かれたとは思えず、今も示唆に富んだ内容が書かれた本だとある。探求学習がここまで国の教育政策に浸透したのは、佐伯先生とその弟子やその影響を受けた現場教師や研究者らの寄与も少なくなかったような気がする。

また、先見の明をお持ちの先生でもあったのだろう。あるいは、学校教育という体制は、わかっていても、変革にはすごく時間がかかるからだろうか。

いずれにせよ、皆さんは良い時代を迎えられたと思う。そこで、これらの本をご参考に、ぜひ家庭でも、学ぶ楽しさ、わかる喜びを体験しつつ、学校の勉強だけではなく、社会の情勢も学びの対象とし、ぜひ、善き社会を作り続けてもらいたい。

そのために、私がこれまで学んだことでお役にたてることがあれば、何でも協力します。