【妄想】自分がコンテ監督だったら20-21季をどう戦うか-後編
こんにちは!TORAです🐯
今回は前回の続き。
「自分がコンテ監督だったら20-21季をどう戦うか」の後編となります。前編を未読の方は、ぜひそちらからご覧ください。
前編は3-4-2-1のシステムを提言。4つの理由の内、2つを説明致しました。
後編は残りの2つと+αについてです。早速いきましょう。
●ボール非保持−プレッシング強化
以前アップしたシーズン振り返り記事で…
即時奪回の志向があまりにも欠けている。と指摘しといてなんですが、今のインテルにハイプレスや所謂ゲーゲンプレッシング(カウンタープレッシング)を求めるのは無理でしょう。
ただ、「ミドルプレスに関しては強度を上げていきたい!上げなくちゃね!」というのが本項の内容です。
3-4-2-1と3-5-2をプレッシングの面で比較した時に言えることは、3-4-2-1の方が前線でのネガティブトランジション時に人数をかけてプレスしやすい、ということ(パーテイは僕の妄想で移籍が決まった訳ではありません)。
✔︎ネガトラ時に人数をかけてプレスしやすい
✔︎3-5-2よりも早くレーン上の相手選手に圧をかけられる
✔︎その分、アウトレーンは手薄になりがち
つまり、3-4-2-1におけるボール保持が上手く機能すれば整ったポジショニングが実現するので、同時にプレッシングのブラッシュアップも期待できるということです。
では何故ミドルプレスをブラッシュアップする必要があるのか。
こちらも上述の振り返り記事で執筆いたしましたが、19-20季のインテルはリーグ最少失点の割に守備における水際のプレーがやや多いのでは?という考察をしているので、自陣深くでプレーされる時間を削るためにも着手すべきところと考えています。
これはリスクがあるプレッシングを強化することで、むしろリスクマネージメントに繋がるという考え方ですね。
即時奪回、とまでいかなくても早期奪回を志向する、という言い回しが的確でしょうか。
しかし、プレスがいなされた時とWB背後のスペースの危険度が19-20季以上に増すのがネックですね。
このリスク管理の為にもCHには高負荷に耐えられる選手が希望です。
本項まとめ
◯前線でのネガトラでプレスしやすい
◯自陣深くでプレーされる時間を削れる
×プレスを剥がされた時のリスク増
×WBの背後のスペースは昨季よりもリスキー
●ボール非保持-ブロック守備
ブラッシュアップしたいのはプレッシングだけではなくブロック守備もです。
今季のインテルは5-3ブロックの中盤3の横を突かれるのに非常に苦労しました。
システム上、ここはどうしてもスペースが生まれるので狙われるのはしょうがないんですけどそれにしても…!という印象。
特に中盤3の横からサイドチェンジや中央経由で逆サイドに振られることには非常に脆く、シーズン通して苦労した印象です。
CLドルトムント戦(2戦目)やシーズン後半のナポリ戦が代表例でしょう。
何故インテルがこの揺さぶりに弱いのか。改めてアーカイブの録画を見返しても「これだ!」という明確な要因が僕では分かりません。
小さな要因が積み重なったものと考えていて、それ故に改善に苦慮しそう。
そこで、ソフト面ではなくハード面を変えよう!と考えました。安直ですが来季は5-4のブロックを敷きます。
しかし、いきなり5-4ではなく、撤退のパターンを2段階に分けます。
✔︎第1段階はボールホルダー側でないOHが下がり5-3のブロックを
✔︎第2段階は残りのOHも下がり
✔︎5-4のブロックを形成
このスキームで19-20季以上にミドルサードのアウトレーンをケアします。
2トップだとルカクとラウタロのどちらが降りるのかが曖昧(裏を返せばシーンに合わせられるってことだけど)。
明確にルカクを残すことで「分かりやすさ」を求めたいです。ここにも3-4-2-1の理由が存在します。
5-4の守備ブロックだとカウンターへの移行が弱い!というのが最大のネックですが、それ故の段階分けです。
これは19-20季のリヴァプールの撤退守備を参考にしています。
また、インテルって実はTHE・カウンターで奪った得点自体、多くないんですよね。
例えば、WhoScored.comのデータでは19-20季インテルがセリエAにおいてカウンターでゴールを奪ったのは全体の5%とのことです(データサイトによってカウンターの定義が異なるので注意)。
実際の試合を見ても、ブロック守備において自陣でボール奪い、そこから一気に裏抜けやツートップの連携で突破する!っていう場面は好条件次第、無理には狙わない印象。
基本的には最終ラインでボールを回して陣形を整えるか、ルカクに当てての二次攻撃がメインですよね。
なので、「カウンターへの移行が弱い」という考え方次第、そこまで重要視しなくていいのかもしれません。
・・・とはいえ、カウンターは得点だけではなく陣地回復の意味でも有用なので、おざなりにできない。
正直なところ、ここはまだ自分自身の中でもクリアになっていません。練習しながらアジャストしていくしかないと言うか。
また、CHやWBは当然としてOHの負荷が増えるのも考慮しなければなりません。が、ここはチームとして殻を破らないといけないポイントかな、とも思っています。
それこそ先に挙げたリヴァプールはマネやフィルミーノにクロップ監督の交代策も相まって、これを高い次元でやってのけていますからね。
本項まとめ
◯アウトレーンの守備力アップ
◯段階撤退でカウンターの意識も見せる
×とはいえ、カウンターへの移行が弱い
×OHの負荷が増える
●懸念事項
上述で挙げてきた×項目の他に、ピックしたい懸念事項は2点。ハキミとラウタロです。
前者は加入初年度にも関わらず戦術的なウェートが非常に大きく、そもそもフィットしなかったら、万が一怪我をしてしまったら、途端に僕の戦術理論は瓦解してしまいます。笑
まぁ、逆を言えばハキミはそれほどまでに買っていますね。
後者はポジションが変わることでのプレーの内容。…は実は心配しておらず(前回記載しましたが、僕はSTタスクの方がハマると思っている)、懸念はモチベーションの部分です。
このシステムでは昨季以上に「フォアザチーム」のタスクが増えます(とは言ってもこのシステムで決定機の数が増えるのはルカクではなく、ラウタロとエリクセンを想定してるけど)。
ストライカーである彼のモチベを下げないような、きめ細やかなマンマネジメントが必須になるでしょう。
…ハードル高いなコレ。笑
●移籍市場について
さて、ここまで読んで頂いたインテリスタの方はお気づきかと思いますが、
僕が思い描くスターティングメンバ―にはブロゾヴィッチの名前がありません。
実はCHのサブに関してもビダルがファースト。次いでブロゾヴィッチ、ナインゴランです(ナインゴランはどちらかと言えばOHで考えてる)。
理由は強度。これは走行量などのプレー強度も加味してますが、シンプルにフィジカルいう側面も強いです。
本記事は守備。ミドルプレスやブロック守備について妄想してきましたが、これはあくまでフレームワークの話。
率直に言えば、僕は個々で見た場合、エリクセンの守備性能に関しては疑問が拭えません。そして、そのしわ寄せで最も負荷がかかるのはCHでしょう。
加えて、WBの背後のスペースを埋める幅も3-5-2よりも増えるはずで、間違いなく「汚れ役」のタスクが激増する目算です。
したがって、CHには多角的な強度が不可欠と考えており、個人的にブロゾヴィッチは僕が求める基準は満たせていないかな…と。
ここでTwitterで頂いたご質問に返答いたします。「ブロゾヴィッチとシュクリニアルの放出についてどう思いますか?」
答えは上述の理由から「ブロゾヴィッチはやむを得ない、というか今が売り時なのかもしれない。シュクリニアルは断固としてNO」です。
●3-4-2-1以外では
しかし、ブロゾヴィッチが控えなんて勿体なさ過ぎますし、先日のインスタグラムのアップでインテル愛を綴り、個人的に絶対に放出したくなくなりました。笑
仮にブロゾヴィッチを組み込むなら…やはり3-5-2でしょうか。
その場合、シュクリニアルを放出しないと(もしくは他の過剰選手が高値で売れてくれないと)パーテイやエンドンベレの補強はありえませんので、IHはフリーで獲得できる可能性のあるビダルがファーストチョイスです。
しかし、3-5-2はまだ伸びしろがあると思うのですが、ディテールの練度とコンビネーション、選手補強による上積みがメインで大枠自体は良くも悪くも仕上がってしまった印象です。
スクデットやCLでの勝ち上がりを考えるならば、もう一手欲しいところ。
となると、次善はシンプルな3-4-1-2を推します。ただし、この場合トップ下はセンシ、次いでナインゴランを考えています。
理由は前プレ。実は僕、センシのプレッシングは高く評価しています。
フィジカルに難があるのでボール奪取はあまり期待できませんが、クイックネスを活かした出足の鋭いプレス圧は◎。プレスにおけるプレー制限力はインテルの中でも指折りと思っています。
したがって、ぶっちゃけた話、3-4-2-1の右OHも政治的な理由と怪我の不安を除けばセンシがファーストチョイス!笑
前線からプレー制限がしっかりできればブロゾヴィッチの持ち味が活きます。
あくまで僕のイメージですが、ブロゾヴィッチの守備特性はバルサのブスケツに似ているんですよね。フィジカルやスピードはないけどボール保持時に絶え間なく、かつ効果的にポジションを調整し、ネガトラ時に優位な状態でボールホルダーに襲い掛かれる。
これが彼の走行距離リーグ1位、ボール奪取数チーム1位というスタッツに繋がっていると考察します。
しかし、前線からのプレー制限の質が低いとこのスキルが活きない。これは中断明けのインテルを見ていて強く感じました。この辺がなんとももどかしいですね。
当たり前のことですが…何か、誰かを犠牲にしないとスカッドがカチッと嵌らないですね。
以上。
エリクセンを組み込むことから始まり、最後はまさかのエリクセン外しという、まさかのオチで締めたいと思います。
如何でしたでしょうか?
今回は個人の主観や志向、思想がもろに反映される内容なので異なる意見や反論も多々あると思います。
ただ、それこそ本記事の目的!是非、皆さまの意見や考えをコメントやリプで教えて頂けると幸いでございます!
最後までご覧頂き、ありがとうございました🐯
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