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京都・嵐山の鵜飼事業、秋篠宮「研究費」100万円や鵜屋をめぐるトラブルへの奥野卓司前所長の関与について、山階鳥類研究所に質問・取材依頼を送付


【画像① 山階鳥類研究所公式サイトに掲載された総裁・秋篠宮文仁皇嗣殿下の写真。学習院大学法学部在学中の1986年以来、同研究所の総裁を務められている。】





◆京都・嵐山の鵜飼事業への関わりについて壬生基博理事長宛に質問・取材要請を送付




本日、山階鳥類研究所(総裁・秋篠宮文仁皇嗣殿下)に対し、京都・嵐山の鵜飼事業との関わりで前所長・奥野卓司氏が不透明な金銭要求・取得したこと、特に秋篠宮に対する「研究費」名目での同研究所への100万円寄附((株)嵐山通船の現金出入記録に明記)などについて、理事長の壬生基博氏宛に取材要請と質問を行う書面を送付した。山階鳥類研究所の事務局に対しては、あらかじめ電話でも同趣旨について申し入れ、回答を要請した。


書面の全文を以下、公開する。



(以下、質問・取材要請書面)


2024年8月14日

山階鳥類研究所 理事長 壬生基博 様


ご質問および取材のお願い


株式会社リオンヌ 取材・配信担当/篠原常一郎


拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。私どもは、主にYouTubeなどのSNSを通じて、ニュース配信を中心とした取材報道活動を行っております。このたび、貴研究所の前所長である奥野卓司氏が、貴研究所総裁である秋篠宮皇嗣殿下および貴殿のお名前を引用し、昨今、さまざまな問題が表面化している京都・嵐山の鵜飼事業に関わる問題を引き起こした件につきまして、これまで継続して取材を行ってまいりました。つきましては、以下の点についてご教示賜りたく、書面にてご協力をお願い申し上げる次第です。


一連の問題を簡潔に申し上げますと、2018年頃より現在に至るまでの間、全国で唯一、伝統的な鵜飼事業を民間で長年継続してきた株式会社嵐山通船、国土交通省、京都府、京都市、および地元の観光団体を巻き込み、奥野卓司氏が貴研究所の所長という肩書を利用し、株式会社嵐山通船前社長の湯川直樹氏と共謀の上、同社株主の了承を得ることなく、同社の資産全体を担保に京都中央信用金庫から1億数千万円の借り入れを行い、「鵜屋建設」と一般社団法人嵐山鵜飼観光文化振興協会の立ち上げを進めたものの、結果的に頓挫し、その負債を全て現嵐山通船に押し付け、建設中断後に廃墟化した鵜屋の撤去についても同社および京都府に負担させるという事態に至った、というものです。


【画像② 黒田清子さんも結婚される前、山階鳥類研究所に非常勤職員として勤務された。1992年4月6日、「初出勤された紀宮さま」として発表された写真。】




この過程において、「国際鵜飼サミット」が奥野卓司氏の高校時代からの盟友である門川大作前京都市長の支援のもと、2019年に開催されました。その際、貴研究所総裁として秋篠宮皇嗣殿下がメッセージを寄せられました。また、このサミットに殿下がご出席されるため、嵐山通船から山階鳥類研究所を経由して、奥野所長の名義で「研究費」として100万円が支出されたことも判明しています。


これらの事実は、現在の株式会社嵐山通船と前社長である湯川氏との間の裁判過程において、裁判官による本人尋問や提出された現金出納帳などの資料によって明らかにされました。また、奥野卓司氏が残した大量のメールにも、これらに関連する山階鳥類研究所との関わりや貴殿との「相談」内容が記載されています。


いずれにしましても、京都・嵐山での「鵜屋」建設および撤去、一般社団法人嵐山鵜飼観光文化振興協会の設立に関連するトラブル、さらに秋篠宮皇嗣殿下が引用され、不透明な金銭のやり取りが行われたことに関しては、奥野卓司氏が中心となり展開したものであり、その過程で理事長である貴殿のお名前も言及されています。


歴史ある貴研究所が、秋篠宮皇嗣殿下を総裁としてお迎えし、鳥類に関する研究において公益性の高い役割を果たしてきたことにより、国からも毎年多額の助成金を受けていることは周知の事実です。また、多くの地方自治体からも委託研究を受け、支出を得ていることも存じております。


このような公益性の高い研究所が舞台となり、不透明な金銭のやり取りが裁判で明らかにされた事実は、極めて重大な問題であると考えております。以下のポイントに沿って、貴殿のご回答を賜りたく存じます。


【画像③ 京都・嵐山を舞台に、一般社団法人嵐山鵜飼観光文化振興協会を設立するなどし、個人的に(株)嵐山通船に金銭要求するなどし「秋篠宮」の名前を利用していた奥野卓司前山階鳥類研究所所長(左)。右は、京都市立堀川高校の同窓で高校生時代、共に「高校ベ平連」(ベトナムに平和を!市民連合)の活動を同志として繰り広げた経緯を持つ前京都市長の門川大作氏。同氏も一連の不正常な事態に深く関与している。


(1)



奥野卓司氏が山階鳥類研究所長として、京都・嵐山の鵜飼事業および株式会社嵐山通船と関係し、「鵜小屋」建設や一般社団法人嵐山鵜飼観光文化振興協会の設立に主導的役割を果たした件に関して、貴殿がどのような具体的な相談を受けていたのか、明らかにしていただけますでしょうか。


(2)



奥野卓司氏は、上記(1)の過程において、株式会社嵐山通船に対し「新札で20万円を封筒に入れて毎月自分に渡してほしい」との依頼をし、計200数十万円以上を受け取っているとされています。山階鳥類研究所では、研究等に協力している先に対し、所長および職員がこのような要求を行うことが通常の慣行として認められているのか、明らかにしていただけますでしょうか。


(3)



裁判記録(令和2年(ワ)第2467号 損害賠償請求事件
京都地方裁判所)によれば、株式会社嵐山通船は貴研究所の事務局から「殿下のシンポジウム出席を望むなら」ということで、秋篠宮皇嗣殿下宛ての「研究費」名目での寄附を求められたとされています。同社の前社長である湯川氏は、100万円を会社の口座から引き出し、奥野氏に手渡したとされています(湯川氏の本人調書、宣誓供述に基づく)。一方、奥野氏は陳述書で現金の授受を否定しています。これらの内容について、貴研究所として事実調査を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。


(4)



上記の「鵜屋建設」の過程において、奥野卓司氏の残したメールによれば、建設工事の元請業者である植彌加藤造園が、宮内庁や京都市、貴研究所、および貴殿が役員等を務める森ビルとの取引関係を持ち、工事費用を大幅に引き上げた結果、「建設困難」となった旨が記されています。その際、「壬生理事長に、鵜屋の価格が予算の倍以上になり、研究所の京都分室の建設の見通しが立たなくなったことを説明しなくてはなりません」「壬生理事長は、森ビル財団の副理事長でもあり、同地域の屋上庭園緑化を担当されているので、図面を見せれば、ほぼ正当な価格もご理解いただけると思います(これは、そのまま理事長から秋篠宮殿下に伝わります)」といった具体的な相談が行われたように湯川氏や京都市関係者に説明されています。これらの事情について、明らかにしていただけますでしょうか。


(5)



株式会社嵐山通船は貴研究所に対し、「鵜飼研究」などの名目で250万円以上の寄附を行っており、その扱いは「奥野卓司所長扱い」とされています。しかし、会計報告書にはその内容が掲載されている一方で、貴研究所から株式会社嵐山通船に送付された寄附金の使途報告には、2019年の即位の礼に奥野所長が参加するためのハイヤー料金がここから支出されたことが明記されています。この寄附金の使用は、目的外使用に該当するのではないかと考えますが、会計監査において最終責任者である貴殿は、この事実をどのようにお考えでしょうか。


【画像④ 奥野卓司氏が山階鳥類研究所の壬生基博理事長の名前を引き合いに出して「鵜屋」問題について意見を述べたメールの一部。(株)嵐山通船の前社長・湯川直樹氏や京都市関係者などに同時送信した内容だが、「鵜屋の価格が予算の倍以上になり…」など狂言臭さが漂っている。当初、「1000万円の寄付金の範囲」で作られるとされた嵐山・渡月橋近くの公園に造成工事が始められた鵜屋は、最終的に1億3000万円が工事発注者である(株)嵐山通船に請求された。しかし、実態的には数百万円もあれば容易に作れるレベルの木造家屋にすぎず、それもいまや京都府による執行命令で取り壊しされてしまった。1億円以上の金銭が使われずに消えた疑いがある。】




結び




現在、膨大な資料の中から貴研究所および貴殿に関連する内容が多数見つかっておりますが、これらについては順次検証してまいります。まずは、上記(1)~(5)についてのご見解を伺いたく、面談取材をお願い申し上げます。面談の際には、上記に関連する当方が入手した証拠資料をお見せいたします。


日程的には、8月20日以降、当方が貴研究所にお伺いする形でお願いできればと存じます。あるいは、面談が難しい場合には、上記(1)~(5)について文書でのご回答を8月25日までにお送りいただければ幸いです。


なお、この取材要請に関しては、速やかに公開させていただく予定ですので、ご了承ください。お返事をお待ちしております。

敬具


【画像⑤ 京都府による行政代執行で解体中の鵜屋(2月14日)。京都府による鵜屋建設許可もどういう形で出たのか、不透明だが、まるで「証拠隠滅」をはかるが如く3月初旬までに取り壊された。解体工事費990万円が京都府によって奥野卓司氏、(株)嵐山通船の双方に請求されたが、後者が全額を支払いつつ「不服申し立て」をしているのに対し、奥野氏は「我関せず」で知らんぷりで支払をしないまま過ごしている。京都府も奥野氏も、無責任極まりない。】




書面は以上だが、このところ精査する限りでは、奥野卓司氏、鵜屋造成工事元請(宮内庁や京都市、山階鳥類研、森ビルなどが造園他の工事発注をしている植彌加藤造園)が共謀しての狂言を演じたように思えてならない。この事業から引き出された1億円以上のカネは、いったいどこへ行ってしまったのだろうか?


かくも胡散臭い話ばかりが秋篠宮関係筋から次から次へと出てくるのは、いったいどうしたことか…。


(了)

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