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自民党総裁選へ蠢動~旧二階派から”ニューリーダー”…浮上した小林鷹之衆院議員とは何者か❓


【画像① 旧二階派(志帥会)の中から、秋の自民党総裁選に向けて”ニューリーダー”を担ぎ出そうとする動きが浮上してきた。領袖、二階俊博氏がパー券裏金疑惑で追われるように引退する中、同派(建前上解散したが)は武田良太元総務相派と伊吹文明元衆院議長派に分かれ、後者が麻生太郎副総裁や宏池会の元領袖、古賀誠氏らと連携して担ぎ出そうとしているのが、小林鷹之衆院議員(49、千葉2区)だという。)





◆旧二階派の”伊吹派”が秋の総裁選への小林鷹之議員擁立を画策




集団というものは、それを率いていた強力なリーダーが欠落すると、誰かがそれを引き継ぐというよりナンバー2以下の位置につく複数の準リーダーを核に分裂し、それぞれが割拠するという現象を引き起こすのが、どうも通例のように思える。特に政治の世界では、過去半世紀以上の歴史を振りかえっても、典型的に分裂、割拠、別グループとして固定、そこをベースにした新たなリーダー群のせめぎ合い、といった動きが繰り返されてきた。


パーティー券収入の政治資金収支報告書未記載額が個人として最大額(5年間で3526万円)となった二階俊博元幹事長は、党からの処分を免れる形で次期総選挙に不出馬宣言することで引退に追い込まれ、自民党内で隠然たる影響力を持ち続けた志帥会(旧二階派…表向きは解散)はグループとしての結束力が弱まった。その中で二階氏”一の子分”を任ずる武田良太元総務相を核とするグループと、既に引退したのに影響を残すことに汲々としている伊吹文明元衆院議長を核とするグループとに自然に派閥が分かれはじめ、後者は旧二階派の外との連携を求めながら、新たなリーダーを立てて秋の総裁選でひと旗上げようという動きを顕在化させているという。



【画像② 「最近の自民党は、政治とカネ問題や女性ダンサーを招いた青年局のパーティー問題など恥ずかしいことが多すぎる」~2021年の衆議院議員選挙に出馬せず引退したはずの伊吹文明元衆院議長(86)は、パーティー券キックバック裏金問題が浮上するとやおらに発言して表舞台に返り咲き、”ご意見番”的な位置につけて志帥会メンバーの一部をひきつけ、自民党内での画策を始めた。キングメーカーの座に触手を伸ばそうというのか?】

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