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【映画】ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

前作が,メキシコからの密輸をアメリカ側がぶち壊しに行き,メキシコ側も組織の争いなどがありとてもまともな捜査では解決できず非合法にやり合う…みたいな内容だったが,今回は密輸よりも不法移民を送り込む事業の方が儲かる…という事で,世界中から不法移民を送り込むネットワークが出来,それを破壊するための工作が描かれている。

主人公が前回は女性のFBI捜査官とベニチオ・デル・トロ(チェ・ゲバラ&古谷一行)演じる…(彼は何なのだ,公務員ではないだろうが…)ハチャメチャな正義感を持つ元検察官という感じだったが,今回もベニチオ・デル・トロは出て主役級,彼の上司的な人物と,メキシコの麻薬王の娘を演じる可愛い女の子が中心で話が進む。

アメリカ国内でテロが起こり何人もの人が亡くなる,その犯人と思われる移民組織をアメリカに送り込んだ組織の壊滅を狙って,内輪もめをさせて潰そうと考え,麻薬王の娘を誘拐(国の組織がですよ…),引っ掻き回そうとするのだが,メキシコの移民送り込み組織は根が深く,一筋縄ではいかない。そのうちに,アメリカ対メキシコの国と国との戦いになりそうになり,この作戦から撤収~となるのだが,見捨てられたチェゲバラと麻薬王の娘は何とか逃げて生き延びようと必死にもがく…。

途中でチェゲバラが移民ネットワークの新米の若者に撃ち殺されてしまった…。これからどうなるのだろう…とびっくりしたら,そこはやはりチェゲバラ。ちゃんと見せ場を作ってくれて最後には多分第三部作につながると思われる終わり方に。このシリーズ本当に恐ろしいというか,映画だからと言ってここまで描いたらメキシコやその組織の連中から報復受けるのでは…というレベルの突っ込み方。多分これくらい日常茶飯事におこなわれているのだろうと思わせる気合いがすごい。

ホッとするシーンもあった。国境近くで迷子になり,聾唖の家族との触れ合い。チェゲバラの娘も聾唖だったそうで手話で話していたがなんとなくほっこり。ただ事態は緊迫してそれどころではなかったのだが。あれで少しは心が休まった。

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