警察>死刑制度 (非人道性の話)
英紙らしく「死刑制度の不合理性」に焦点が絞られた記述になっているが、この件の要諦は「捜査機関によって捏造された証拠」と「警察による非人道的な尋問による自白」の両方が文字通り暴力的な手段で被告に押し付けられた事実に在り、死刑制度そのものの“非人道”性や妥当性にまつわるものではない(たとえ終身刑のみが適用される制度だったとしても、この件の被告が58年間の時間を空費されてしまうことには変わりないのである)。
警察のごとき、猜疑のもとに人々の監視を合理化する組織とその存続を支持する愚民的心性にこそ真の非人道性があらわれており、その所在を死刑制度そのものの“非人道”性にすり替えようとする思考の詐術に引っかからないよう注意を喚起しておく。
以上の内容を一文でまとめる。Fuck Tha Police.
(「つぶやき」機能で簡潔に書いておこうと思ったが、そちらはたった140字以内の内容しか許容されないため、いつも通りこちらに書いた。しかし、たった140字以内の記述で何か謂った気になれるよう人々の心性を誘導してゆく機能とは一体なんなのだろうか。)