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私を取り巻くたった一人

こんにちは。
書くことは無いだろうと思っていた内容を書きます。ただただ誰の目にも触れないことを祈ります。

私は疲れた時、いつも脳裏にとある人の顔が浮かびます。それは、寝ても醒めても変わりませんでした。

中学時代の元カノ、ただそれだけの存在がいつも浮かび上がります。

高校時代、別の高校だった彼女は新しい彼氏の愚痴を言うため、何度か私に連絡を取ってきました。当時の私は狙っていたなど無く、ただ単に話を聞いて、また何かあったら言ってほしいと言っていました。
彼女のインスタグラムから彼氏関連の投稿の一切が消えたときには、連絡が来るのが確実だろうと周囲に言われていました。案の定、その予想は当たっていました。

大学生になる手前、私は失恋をしました。その時には私の方から彼女に連絡を取り、相談をしていました。励ましなのか、嘲笑なのか分かりませんが、ドライブに行ったことを記憶しています。

ただその程度の存在でした。ですが、その存在こそが脳裏に焼き付いて私を自由にさせてくれないのです。

大学2年、成人を迎えた私に待っていたのは成人式でした。私の地域は新成人があまり多い地域ではなかったので、中学校単位での成人式となり、予想はしていたのですが彼女と再会しました。

大きいことは何も起こりませんでした。起こしたくもなかったので、これについてはいい結果でした。

成人式から数か月経ちました、疲れた時、人生に絶望した時、彼女は常に私にの脳内に出てきました。
彼女のインスタグラムのアカウントをフォローしている為、連絡を取る手段はありましたが、連絡を送ろうとも思いません。

しかし、話がしたい。何でもいいから私の話を聞いてほしいと思ってしまいます。

理由が一切分かりません。なぜ彼女なのか、なぜ離れてくれないのか、なぜ、囚われ続けているのか。
彼女は別段私の事をそのように扱っているなど毛頭思いませんが、私はずっと囚われ続けていました。

友人との間で好きなフレーズがあります。
「青春に殺された。」
私と友人は過去の青春に殺され、囚われ、そして沈んでいきました。

友人は
「時間が解決するものだと思っていたが、お前の場合は少し違うかもしれない。ただ、会うと切れる可能性はある。」
と私に言いました。

彼女は今、地元を離れています。会うことはないというのは私にとって都合がいいのですが、そのままでは彼女は私の中から離れてくれないのでしょう。

いつも私を知ったような上からの物言いをする彼女は成人式の時も、私のすべてを見透かしたように話しました。お前に私の何が分かるんだ、何も知らにのに見え透いたように話すな、もう私の事を忘れてくれ。

結局私は縛られて生きていくのでしょう。今後の人生に展望もない、絶望に塗れただけの生活にうんざりします。

彼女の存在が無ければ私は華やかな人生だったのか。

青春に殺された。違う、殺されてなんかいない。私は今でも錆びたナイフで心臓をえぐられるような感覚を味わい続けているだけでした。

彼女は私にとって何者であるか分かりません。
得体のしれない、捉えどころのない彼女だからこそ、私の脳内に色濃く残り続けているのでしょう。

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