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進化する「道の駅」がすごいと思った話

マイカーで遠方に出かけたり国内旅行に行くとなんとなくいつも立ち寄っている各地の「道の駅」。週末、2023年4月にオープンした茨城県の「道の駅常総」に行ってきました!

関東エリアに住んでいるとオープンからメディアで紹介されているのを見る事が多々あり、気になっていた場所です。

今回、道の駅を目的地にドライブをしましたが、各地に特徴を持った道の駅がたくさんできていていますね。同じように道の駅を目的地に出かける人は増えているそうです。

そもそも、「道の駅」って?

「道の駅」は、市町村が市町村長から国土交通省に登録を行って運営する公共スポットです。各地方自治体と道路管理者が連携し設置する道路施設になります。

1991年に実験的に始まり、1993年に正式登録がされたそうです。
当初、国の事業として始まったわけではなく、「鉄道に駅があるように道にも駅があってもいいのでは?」という地方づくりを担当していた方の発案から始まった、など、諸説あって日本で最初の「道の駅」と言われている場所も複数あったりするようです。

道の駅の基本的な機能は3つ

  • 道路利用者のための「休憩機能」
    24時間、無料で利用できる駐車場・トイレ

  • 道路利用者や地域の方々のための「情報発信機能」
    道路情報、地域の観光情報、緊急医療情報などを提供

  • 活力ある地域づくりを共に行うための「地域連携機能」
    文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域復興施設

正直、道の駅は地域の特産品を直売したり、その地域ならではの食事が楽しめる観光スポットだと思っていたので、道の駅に求められる目的と必須とされている3つの機能があることなんて考えてもみませんでした。確かにドライブ中にトイレを利用させてもらう場所でありましたし、駐車場も無料なのが「道の駅」ですね。

道の駅は、令和6年2月16日現在で全国に1,213駅もあるそうです。1993年から正式に登録がスタートした道の駅は、1990年代後半の直売所ブームに乗って急増していったようです。道の駅の形態も徐々に変わりつつ、今でも新規オープン予定の道の駅が多く控えています。

ただ、現代の道の駅の役割は防災の観点でも注目されています。国土交通省では、都道府県の地域防災計画などで広域的な防災拠点に位置付けられている道の駅を「防災道の駅」として選定する施策をスタートし、2022時点で全国に39箇所あります。

防災道の駅について

2022年から認定が始まった「防災道の駅」。
防災道の駅は、道の駅が広域的な防災拠点として役割を果たすための場所として防災機能強化された道の駅です。

地震や大雨、土砂災害などの災害時の避難場所としての役割が担えるような設備になっています。

市区町村が主導して運営する「道の駅」ですから、災害があった時の避難所の役割も担うのは良い考えのように思います。

今回訪れた道の駅常総は防災道の駅には入っていないようです。しかし、特産品の販売所というだけでなく、たくさんの設備を備えた施設になっており、災害時に集まれる場所としてよさそうと思いました。

「道の駅常総」がよかったので少し紹介させてください

「道の駅常総」は2023年4月にオープンしていますが、施設全体はまだ未完でオープンを控えている場所がいくつかありました。想像していたより全体的に大きく、これから着々と他の施設も出来上がっていくのでしょう。

道の駅常総でひときわ人気の「メロンパン」は既に完売してありませんでした。メロンパン以外のパンもなかったです…2時間おきにパンが焼きあがるそうですが、大人気で食べる事はできませんでした。

茨城の美味しいものをいろいろ楽しめる2Fのレストランは券売機でチケットを買うために並んでいましたが、席に着けば回転が速かったです。写真を撮るのを忘れて海鮮丼にがっついてしまったのでSNSに投稿できるような写真は一枚もありません。笑

施設の外にはキッチンカーが数台います。直売所で購入したお弁当やキッチンカーで買ったものを外で食べている人もたくさんいました。

天気が良ければ、休憩する場所に困ることはあまりないような、ゆっくりできる場所でした。

直売所の隣の棟には、TUTAYA BOOKSTOREがあり、そこにはStarbucksも入っています。「BOOK & CAFE」のあるTSUTAYAです。Honda ASV-Labも入っていました。「Second House」をコンセプトに他にもいろいろあるようです。

外には、子供が思いっきり遊べる遊具がある場所があり、たくさんの子どもたちが楽しそうに遊んでいました。棟は異なりますが、これから温泉施設もできるようで現在建設中でした。

少し離れた場所では、いちご狩りができる施設があります。ここにはドッグランがあって犬連れにも優しいです。農園も隣接されており、農園で育った野菜は販売されています。この農園で180人もの雇用が生み出され、そういった点でも地域に貢献している「新しい道の駅」という感じがします。

特産品の買い物だけでなく楽しめる空間がたくさんあったのできっとまた行くと思います。

そして、気になったのは道路に大きく標示されている「モビリティ実証実験中」の文字。

自動運転車が走っている姿は確認できませんでしたが、初めて実際に実験している場所に遭遇したので、本当に世の中は自動運転の導入に向けて進んでいるんだなぁ、、、ということを実感した瞬間でした。

道の駅が自動運転サービスの拠点として注目されているらしい

経済産業省では、令和元年度より、新たなモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決や地域活性化を目指し、「スマートモビリティチャレンジ」事業を推進しているようです。

また、国土交通省では、高齢化が進行する中山間地域における生活の足の確保等のため、「道の駅」等を拠点とした自動運転サービスの実証実験を平成29年度より全国18箇所で実施しています。

その多くが中山間地域に作られている道の駅で、公共交通サービスが縮小し、自家用車や免許を持たない高齢者が多く住む地域です。

道の駅の持つ2つの機能は、大きく分けて地域外から人を呼び込む「ゲートウェイ型」と、地域の産業振興や役場、病院・診療所などの福祉を支えていく「地域センター型」です。道の駅は、過疎地域で人を呼び込める数少ない商業施設として期待されており、地域の物産を販売し、同時に各地域の情報発信の場として使われる住民にとっても重要な拠点となっているようです。

国内でも自動運転の実証実験が加速しているという話は聞いたことがありました。高齢者が多く住む地域の生活の足となるべく道の駅の持つ特徴や役割に注目し、実験場所として多く活用されているのかもしれません。

完全実用化に向けてはクリアしなければいけない問題がたくさんありそうですが、過疎地の交通問題解決に役立てられるのであれば、道の駅のような場所で早く活躍してほしいと思います。

過疎地での自動運転が交通問題の解決に役立ったと実証できれば、自動運転車が人々の生活に当たり前に浸透している日も近いように感じました。住民の日常生活における人流・物流の確保のためにも道の駅を拠点として自動運転車が活躍する事に期待したいです。

まとめ

道の駅は個人的に好きな場所で、あるとどうしても立ち寄ってしまいます。今回、道の駅常総に行き、設備がとても充実していたので「道の駅」について調べてみたところ、道の駅の進化に感動し、道の駅の可能性の大きさに驚きました。

今後も道の駅巡り、していきたいと思います!


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