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光沢のある革靴・鏡面磨き【日本インストラクター技術協会】

光沢のある革靴を見たことはないでしょうか。ガラスレザーという特殊加工された革もありますが、普通の革靴でも光沢のある靴にすることができます。革靴の靴磨きの一連の流れは、「ホコリや砂を落とす→クリーナーで汚れ落とし→クリームを塗る」です。これだけ覚えていれば、革靴の靴磨きは十分です。

しかし、ピカピカと光沢のある革靴にはなりません。一連の流れの後におこなうのが、「鏡面磨き」です。鏡面磨きをおこなうことで、光沢のある靴に仕上げられます。今回は鏡面磨きについて紹介させていただきます。

鏡面磨きとは

鏡面磨きとは言葉の通り、革靴を鏡のように仕上げることです。ワックスを塗り重ねることで、革の表面の凹凸が無くなり鏡面を作れます。「ハイシャイン」や「ミラーシャイン」とも呼ばれます。

鏡面磨きの手順

鏡面磨きの前に重要なのは、最初に紹介しました靴磨きの一連の流れです。その後におこなうようにしましょう。では、靴磨きの一連の流れが出来上がった後に、
①ワックスを複数回塗り重ねる
②水とワックスで磨く
③山羊毛ブラシでブラッシング
④水だけで磨く
をおこなってください。
1つずつ詳しく紹介させていただきます。


ワックスを指に少量取り、光らせたい部分に薄く塗り広げましょう。
一度塗っただけでは、鏡面の土台はできません。目安ですが、5〜6回くらいは塗り重ねていく必要があります。


指に布を巻き、少量の水を付け、その上にワックスを取ってください。
塗り重ねた上から、優しくさらにワックスを塗っていくと、徐々に光ってきます。目指している光沢になるまで繰り返してください。


山羊毛のブラシに少量の水をつけ、ワックスを塗った箇所と塗っていない箇所の境目をブラッシングしてください。ワックスを塗った箇所と塗っていない箇所の境目がハッキリしていると不自然です。境目はブラッシングでぼかすようにしましょう。


また指に布を巻き、水を付けてください。最後は水だけで磨きます。先ほどのブラッシングで少し鏡面に傷が入っていることもあります。鏡面をさらに平すためにおこなってください。

以上の①〜④の流れをおこなうと、靴に光沢が出ます。初めてでは上手く光らないかもしれませんが、慣れれば光沢を出すことができるようになります。何度も挑戦し、キレイに光らせてみてください。

日本インストラクター技術協会には服飾士の資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。

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