見出し画像

靴磨きで必要なブラシは?【日本インストラクター技術協会】

革靴の日々の手入れや靴磨きをするときに重要な道具はブラシです。使う場面によってブラシの役割は違います。それぞれのブラシの用途を含め、ブラシについて紹介させていただきます。靴磨きにどんなブラシが必要かわかっていただけるでしょう。

馬毛ブラシ

用途:ホコリ落とし

馬毛は、長さがあり、ある程度のコシがあります。そのため、箒のようにしなり、しっかりとホコリを払ってくれます。革靴を履いていると、どうしてもホコリが付いてしまいます。そのまま放置していると、ホコリが革の油分を吸い取ってしまい、革の状態が徐々に悪くなってしまいます。

そのようなことが起こらないように、履き終わったときに馬毛のブラシでホコリを落としましょう。また靴磨きをおこなう前にも、馬毛ブラシでブラッシングをしてホコリを落としておきましょう。

豚毛ブラシ

用途:クリームを塗り伸ばす

豚毛ブラシは、クリームを革に塗った後、さらに塗り伸ばすために使います。指で塗り込むだけだと、ムラができます。そこで使用するのが、豚毛ブラシです。クリームを均一に塗り伸ばし、さらに革の中に押し込むイメージでブラッシングしてください。

馬毛よりも硬くコシがあるため、力が加わりしっかりとブラッシングできます。またクリームを塗り伸ばす用途で使うので、クリームの色ごとにブラシを使い分けるといいでしょう。同じブラシを使い回すと、ブラシに付いているクリームが他の靴に移ってしまいます。

山羊毛ブラシ

用途:仕上げのツヤ出し

非常に柔らかく細い毛でできています。鏡面磨きをしたあとに、ワックスを塗っている箇所と塗っていない箇所の境目をぼかしたり、ツヤ出しのために使ったりします。繊細で抜けやすいので、少しお値段がしても手植えのブラシを購入しましょう。ただし、鏡面磨き以外ではあまり使用しないブラシです。必ず購入する必要はありません。

今回は靴磨きに必要なブラシを3つ紹介させていただきました。まずは、馬毛と豚毛のブラシを必ず準備してください。この2つがあれば、靴磨きはできます。特に馬毛ブラシは、毎日使用するものです。あとは靴磨きの状況で、豚毛ブラシと山羊毛ブラシを徐々に買い足していただければと思います。

日本インストラクター技術協会には服飾士の資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?