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ポメラっぽいアプリを組んだ話

ポメラっぽいアプリを組んだので記事を書いておく。
まずポメラっていうデバイスがこの世には存在する。電子辞書みたいな見た目、と言うのが一番近い表現だけど、A6くらいのサイズで、キーボードとディスプレイが付いてる。で、メモが取れる。っていう。一方でメモが取れるくらいの機能しかない。
スマホやノートPCで、メモをとれば十分なんだけど、メモを取ることに特化していて、起動が早く、そして気が散らないと言うメリットがあるらしい。
実はポメラを持ってないし使ったことも無いから、だいたい想像で書いてる。
ユーザーとしては作家とかシナリオライターとか、自己啓発本買いている人とかがいるらしい。
で、ポメラの英語版に近いものが海外で販売されていて、FreeWriteとかFreeWriteTravelとかいうデバイスがそれ。FreeWriteAlphaとかいうデバイスの記事を読んでこの存在を知ったんだけど、とにかく潔いデバイスなのね。フルサイズのキーボードがついていて、画面は白黒のLCDで、3行か4行くらいしか表示されない。書いている文章を上にさかのぼることも出来ない。カーソルも動かせないので、書くか、BackSpaceするか、しか選択肢が無いデバイスらしい。一応wifiに接続出来て、書いた記事をdropboxとかオンラインストレージに転送出来る。それでいて、何百ドルかするっていう、なかなか興味深いデバイスです。まぁ日本語変換がおそらく出来ないので、英語圏専用のデバイスなんだけど。確かFreeWriteTravelは日本語変換できるとかなんとか。閑話休題。
人類の持つ技術はどんどん高度になっていて、PCとかスマホとかに代表される超高機能、多機能デバイスが世に多く存在しているわけだけど、問題は、それを使いこなす人間の精神性が多機能に対応出来ていないことにある。多機能であることは一見良いことなのだけど、多機能であるが故に、人間が集中できなくなっってしまうと言う問題がある。スマホで何かしていると、SNSやアプリからいろんな通知が来てしまうし、ゲームも出来るので、あんまり集中して作業するって言うのが難しい。一方でポメラやFreeWriteのように機能が限りなく削られていると、その機能を使う以外の考えが浮かばなくなるので、集中して何かを書けるようになる。これが、機能が絞られたデバイスの価値。
だから、2万円のスマホにキーボードつなげば事足りるのに、わざわざ5万とか6万とか、スマホより高いお金を出して、スマホより低機能なものを買うって言う人が一定層生まれてくる。カメラもそう。20万円代のフルサイズ機を買えば、十分良い写真が取れるのに、130万円出して、写真しか撮れない、AFが無い、露出やホワイトバランス性能にも劣るLeicaのカメラを買う人が一定層いる(私もそのうちに含まれるので、揶揄しているわけではない)。低機能のデバイスの方が、その機能に集中できて、結果としてよりよいユーザー体験になるらしい。

話がだいぶそれたけど、とにかくポメラっていうデバイスがあるらしかった。一方で、ポメラはキーボードが貧弱なので、自分の持っているメカニカルキーボードを使えるようなポメラ的なものがほしくなった。

ので、自分で作った。

HTML+Javascriptで作りました。ベースコードは、昔ChatGPTに作ってもらったものを使っていて、そこに自分の考えた機能をどんどん付加していった。
機能は

  • 文字が書ける

  • 5行分だけ書いた文章が表示されていて、それ以上前の文章は表示されないし、もどることも出来ない。Backspaceで全部消す以外にさかのぼる手段が無い。

  • Backspaceですら、直前の改行までしか戻れない。つまり、一度改行したら、それより前の文を編集出来ない。

  • Ctrl+Sで保存(ダウンロード)できる。

  • 書いている文章は常にブラウザのローカルストレージに保存される。

  • そのほか、ダークモード対応、タブが3つまである、タイトルが書ける。
    以上。つまるところ、日本語入力が出来るFreeWriteという感じ。で、一枚の.htmlファイルなので、PCでも使えるし、スマホでも使える。この文章もこのアプリ(アプリと言うかただのhtmlファイル?)で書いているけど、スマホにキーボードを差して、ブラウザで書いている。

とりあえず書き終わったら、コピーして(そうそう、全文コピー機能もつけた)、noteのアプリに張り付ければ良いかなと。
アプリを組んだ話としてはもう書くこと無いわね。

  • ポメラってのがあるらしい

  • 作ってみるか

  • htmlで作ってみた

以上。カエサルの、来た、見た、勝った。的なね。

そうそう、FreeWrite周りで言われているのが、Write Then Editルールね。
英語圏だけの話かわからないけど、物書きの中では、まず書く、書き終えてから、編集する、っていうルールがあるらしい。人って文章を書いていると途中で、やっぱりこういう言い回しの方がいいかな、とかこういう構成にしようかな、とかで、書きながら編集してしまいがちらしい。でも、まず書いて、書いて、書き上げて
、それから編集した方が、いろいろ良いらしい。あんまり調べてないです、すみません。
でもそれを実行してみるのもおもしろいかなと思って、アプリの仕様に入れた次第です。

どうやって記事の最後締めれば良いかわからないんだけど、とにかくポメラっぽいアプリを組んだって言う話でした。■

追記

アプリを組んだってだけだと話し通じないと思うので、ウェブアプリとして公開しました。

ロードに少しだけ時間がかかります。titleという文字が表示されればOKです。多分適当に文字が書けるはず。自動でブラウザのキャッシュに保存されていて、Ctrl+Sでダウンロード、Ctrl+Cでクリップボードにコピーできます。ご興味があれば。■

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