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パシフィカとは何か?ヤマハの代表的エレキギターを探る
エレキギターの世界で、その名を知らない者はいないヤマハのパシフィカシリーズ。
1990年に初めて登場して以来、その卓越した品質と多用途性で、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層のギタリストに愛されています。
このブログでは、パシフィカの誕生から現在に至るまでの歴史や進化、そして各モデルの特徴と選び方について詳しく解説します。
パシフィカの魅力を再発見し、自分に最適な一本を見つけるお手伝いをいたします。
1. パシフィカの概要
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1-1. パシフィカシリーズの誕生
ヤマハのパシフィカシリーズは、1990年に初めて登場しました。このギターは、アメリカのハリウッドにあるYamaha Guitar Development (YGD) オフィスで開発されました。YGDは、スタジオミュージシャンやセッションプレイヤー向けにカスタムギターを製作していたため、その経験とフィードバックを活かして、より広い市場向けに高品質な量産モデルを生み出すことが目的でした。
最初のモデル「PAC912」は、YGDのカスタムギターの特徴を取り入れたHSSピックアップ配置、ボルトオンネック、ダブルカッタウェイボディを持つギターでした。また、Warmoth製ネックやWilkinsonトレモロシステム、DiMarzioピックアップなど、サードパーティの高品質な部品を初めて採用しました。
1-2. 近年の人気と評価
パシフィカシリーズは、誕生から現在までに多くの進化を遂げてきました。特に、現行モデルの「PAC612VⅡFM」は、動画サイトで取り上げられたことから爆発的なヒットとなり、シリーズ全体の人気を押し上げました。このモデルは、Seymour Duncan製のピックアップや高品質なフレイムメイプルのトップを持ち、多くのギタリストから高い評価を受けています。
パシフィカシリーズは、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に支持されています。圧倒的なコストパフォーマンスと信頼性の高さがその要因であり、多くのモデルが初心者向けのエントリーレベルからプロ向けの高級モデルまでラインナップされています。
以上がパシフィカの概要です。次の章では、パシフィカのラインナップについて詳しく解説します。
2. パシフィカのラインナップ
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パシフィカシリーズは、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に対応するために、多様なモデルを提供しています。以下に主要なラインナップを紹介します。
2-1. 初心者向けモデル
・PAC100シリーズ
PAC100シリーズは、もう少し上のレベルの初心者向けモデルです。アルダーボディとS-S-HまたはH-Hのピックアップ配置が特徴で、トレモロ付きモデルもあります。
材質: アルダー
ピックアップ: S-S-H or H-H
カラー: 全4-6種
2-2. 中級者向けモデル
・PAC200シリーズ
PAC200シリーズは、100シリーズをベースにした上位モデルで、フレイムメイプルやキルテッドメイプルのトップが追加され、高級感が増しています。
材質: アルダー + フレイムメイプル or キルテッドメイプル
ピックアップ: S-S-H
カラー: 全3種
・PAC300シリーズ
PAC300シリーズは、万能性を重視したモデルで、P90タイプのシングルコイルピックアップとハムバッカーを組み合わせています。
材質: アルダー
ピックアップ: S-H (P90タイプ)
カラー: 全3種
2-3. 上級者向けモデル
・PAC600シリーズ
PAC600シリーズは、プロアーティストにも使用されるフラッグシップモデルです。Seymour Duncan製のピックアップや高品質な部品を採用し、多種多様なジャンルに対応できるラインナップとなっています。
材質: アルダー + フレイムメイプル
ピックアップ: Seymour Duncan製
カラー: 全3種
以上がパシフィカのラインナップです。次の章では、パシフィカの特徴と仕様について詳しく解説します。
3. パシフィカの特徴と仕様
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パシフィカシリーズは、その優れた構造と多様な仕様によって、初心者からプロフェッショナルまで多くのギタリストに支持されています。以下に、パシフィカの特徴と仕様について詳しく解説します。
3-1. 構造と材質
・ボディ
パシフィカのボディは、モデルによって使用される材質が異なります。エントリーモデルのPAC012ではマホガニーが使用され、中級モデルから上級モデルにかけてはアルダーが主に使用されます。特定のモデルでは、フレイムメイプルやキルテッドメイプルのトップが追加され、高級感が増しています。
エントリーモデル: マホガニー
中級モデル: アルダー + フレイムメイプル or キルテッドメイプル
上級モデル: アルダー + フレイムメイプル
・ネックと指板
ネックの材質はメイプルが一般的で、指板にはローズウッドまたはメイプルが使用されます。これにより、快適なプレイ感と豊かな音色が実現されています。
ネック: メイプル
指板: ローズウッドまたはメイプル
3-2. ハードウェアの特徴
パシフィカシリーズのハードウェアは、モデルごとに異なる特徴を持っています。例えば、初級モデルではシンクロナイズド・トレモロブリッジが一般的ですが、上級モデルではウィルキンソン社製のトレモロユニットやグローバー社製のロッキングチューナーが採用されています。
ブリッジ: シンクロナイズド・トレモロ (初級モデル)、ウィルキンソン社製トレモロ (上級モデル)
チューナー: スタンダードチューナー (初級モデル)、グローバー社製ロッキングチューナー (上級モデル)
3-3. 各モデルのピックアップ構成
パシフィカシリーズは、さまざまなピックアップ構成を持つモデルを提供しており、幅広い音楽ジャンルに対応できます。以下に代表的なピックアップ構成を紹介します。
S-S-H: フロントとセンターにシングルコイル、リアにハムバッカーを配置。多用途に使えるオールラウンドな構成。
H-H: フロントとリアにハムバッカーを配置。よりパワフルで厚みのある音を提供。
S-H (P90タイプ): フロントにP90タイプのシングルコイル、リアにハムバッカーを配置。クリーントーンからリードトーンまで幅広く対応。
各モデルのピックアップの特徴は以下の通りです。
・PAC112V (2009年モデル)
ピックアップ: シングル(フロント、センター)、ハムバッキング(リア)
コントロール: ボリューム×1、トーン×1(コイルタップスイッチ内蔵)、5ウェイセレクター。
・PAC120H (2011年モデル)
ピックアップ: ハムバッキング×2(コイルタップ可能)
ブリッジ: ハードテイル。
・PAC612VII FMX (2021年モデル)
ピックアップ: S-S-H配列、Seymour Duncan製
フィニッシュ: シースルーカラー。
以上がパシフィカの特徴と仕様です。次の章では、パシフィカの歴史と進化について詳しく解説します。
4. パシフィカの歴史と進化
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4-1. 1980年代後半のカスタムギター製作
パシフィカシリーズの歴史は、1980年代後半に遡ります。この時期、ヤマハのハリウッドにあるYamaha Guitar Development (YGD) オフィスで、カスタムギターの製作が行われていました。このオフィスでは、スタジオミュージシャンやセッションプレイヤー向けのギターが製作され、そのフィードバックが新しいギターの開発に活かされました。
4-2. 1990年の初期モデル
1990年に初めて量産されたパシフィカのモデルは「PAC912」でした。このモデルは、YGDのカスタムギターの設計を基にし、Warmoth製ネック、DiMarzio製ピックアップ、Wilkinsonトレモロシステムなどの高品質な部品を採用していました。これにより、セッションプレイヤーたちのニーズを満たす多用途で高性能なギターが誕生しました。
初期のパシフィカモデルは、プロフェッショナルなギタリストたちに高く評価され、特にL.A.のセッションギタリストたちの間で人気を博しました。例えば、Michael Lee FirkinsやMike Stern、Cornell Dupreeなどがその代表です。
4-3. シグネチャーモデルの登場
1997年には、マイク・スターンのシグネチャーモデル「PAC311MS」と「PAC1511MS」が登場しました。これらのモデルは、シングルカッタウェイボディやSeymour Duncan製ピックアップ、メイプル指板などの特徴を持ち、特にジャズやフュージョン系のプレイヤーに人気があります。
また、1999年にはコーネル・デュプリーのシグネチャーモデル「PAC1512CD」が発売されました。このモデルは、SSHピックアップ配置とサンバースト仕上げのアッシュボディを特徴とし、多くのギタリストに支持されました。
4-4. 現行モデルの進化
パシフィカシリーズは、その後も多くのモデルチェンジや改良を経て進化を遂げました。2011年には「PAC510」「PAC311」「PAC611」といった新しいモデルが発表され、その後も継続して人気を保っています。
現在のパシフィカシリーズには、エントリーレベルの「PAC012」からプロフェッショナル向けの「PAC612VII FMX」まで、多様なモデルが揃っています。特にPAC612VII FMXは、Seymour Duncan製ピックアップやウィルキンソン製トレモロユニットなど、高品質な部品を採用しており、多くのジャンルに対応できる万能なギターとして評価されています。
以上がパシフィカの歴史と進化です。次の章では、パシフィカの魅力と選び方について詳しく解説します。
まとめ
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パシフィカの魅力と選び方
パシフィカシリーズの魅力は、その優れたコストパフォーマンスと多様なラインナップにあります。初級者からプロフェッショナルまで幅広く対応するため、どのレベルのプレイヤーにも適したモデルが見つかるでしょう。特に、PAC012は初心者に最適であり、リーズナブルな価格ながらも高品質なサウンドを提供します。
一方、PAC612VII FMXのような上級モデルは、プロフェッショナルなパーツと仕上げを特徴とし、より洗練された演奏体験を求めるプレイヤーにおすすめです。選び方としては、自分のプレイスタイルや予算に合わせて、適切なモデルを選ぶことが重要です。
初心者: PAC012、PAC100シリーズ
中級者: PAC200シリーズ、PAC300シリーズ
上級者: PAC600シリーズ
使用アーティストとその影響
パシフィカシリーズは、多くの著名なギタリストによって使用され、その信頼性と性能が証明されています。例えば、マイク・スターンやコーネル・デュプリーなどのアーティストは、パシフィカのシグネチャーモデルを使用しており、その高い評価がうかがえます。
また、PAC612VII FMXは、特にロックやブルースなど幅広いジャンルで使用されており、その多用途性が評価されています。これにより、パシフィカは初心者だけでなく、プロフェッショナルなプレイヤーにも広く支持されています。
どのモデルを選ぶべきか?
パシフィカシリーズを選ぶ際には、自分のプレイスタイルや予算に応じて、適切なモデルを選ぶことが重要です。以下に、いくつかの具体的なモデルとその特徴をまとめました。
PAC112V: 初級者向けのモデル。アルダーボディとS-S-Hピックアップ配置を採用。
PAC212VQM: 中級者向けのモデルで、フレイムメイプルトップを持ち、美しい外観が特徴。
PAC311H: 中級者向けの万能モデル。P90タイプのシングルコイルとハムバッカーの組み合わせが特徴。
PAC612VII FMX: 上級者・プロ向けのフラッグシップモデル。Seymour Duncan製ピックアップとウィルキンソン製トレモロユニットを採用。
以上がパシフィカの魅力と選び方、使用アーティストとその影響、どのモデルを選ぶべきかについてのまとめです。
パシフィカシリーズは、その多様なラインナップと高いコストパフォーマンスで、多くのギタリストに愛され続けています。
どのモデルを選ぶか迷っている方も、ぜひ自分に合った一本を見つけてください。
最後までお読みいただきありがとうございまじた。
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