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自分の業務領域を明確にできない専門性ゼロコンサルが多発中

「経営コンサル(タント)」「ビジネスコンサル(タント)」という職業の人間ほど信用できないものはないと思っています。職業が信用できないというよりは、そういう名乗り方をしている人間が信用できない、と言った方が良いかもしれません。要するに、「経営」とか「ビジネス」などは、商行為すべて全般を指すわけで、「経営コンサル」「ビジネスコンサル」と言われて、一体この人間は何ができるのか?首を傾げざるを得ないのです。

例えば、「ビジネスコンサル」を名乗りながら、結局物販しか教えていない人間もいます。物販を教えていること自体は問題ないのですが、物販(販売行為全般)しか教えていないのに「ビジネスコンサル」ということが問題なのです。そういう人間に限って、財務・税務、人事関連、など他分野について聞いてみると、それは税理士に聞いた方が良いなどと言ってきます。もちろんそうなのですが、ビジネスは販売行為だけではなく、その他の業務が有機的に重なって運営されているものですから、むしろ物販以外のことが重要であったりします。

中には、副業で始める人もいて、教える人間がビジネスコンサルタントを名乗りながら、その内容は物販だけであると、教わる方は、それがビジネスすべてで他のことをやらなくて良いと錯覚してしまうこともあるのです。

以前に、物販やっている人に経営状態を聞いてみたら、結構な具合に財務戦略や人事に関して知らなくて驚いたことがありました。これって教えている側に大きな問題があると個人的に感じています。ご多分に漏れず、その人間はビジネスコンサルを名乗っています。(自分に利益になるので)自分のやらせたいビジネスをどんどん押し付けて生徒を潰していく、実際にそういう人間がいる事実も知っておいた方が良いでしょう。

本当に信用できるコンサルは、○○コンサルというように自分の業務領域を明確にしていること。さらに言うと、「業務改善コンサル」などのように抽象的なことではなく、「Word コンサル」ぐらいまで具体的に定義する必要があります。そうすればお客さんも安心して、「この人にはWordのことだけ相談しよう」となれます。胡散臭いコンサルは、「細かく定義するとお客が減る」と言いますが、そもそもそれは自分の都合であって、お客さんからすると、明確にしてもらった方が余計な誤解が生まれにくくなります。もちろん、お客さん自身も自分で勉強して騙されないようにしないといけないのも事実ですが、根本的なマインドとして、自分の業務領域を明確にしていないコンサルは信用できないと考えた方が良いでしょう。

コンサル側で大事なことは、業務領域を明確にしても、お客が途絶えない内容を取り扱うことであり、言葉巧みにお客さんを騙す、惑わせることではないことを覚えておきましょう。結局、そういうことをしているといずれ自分に返ってきます。

もちろん、経営全般、ビジネス全般、すべての分野で質問に答えられる、成果を出すことができる人は堂々と経営コンサル、ビジネスコンサルを名乗ってください。私が知っている中でも、それができる本物の方も相応に存在しています。ただ、ネットでそうした方々を見けることは難しいことも事実です。

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